【2021年しのぶの観劇ベストテン(選出なし)】

 今も2020年2月末ごろから続くコロナ禍にあり、私の2021年の年間観劇本数は10本でした(昨年は46本)。舞台作品のライブ配信、アーカイブ配信は47本拝見しました。「観劇ベストテン」を選ぶのはやめます。メルマガは今も休止中です。
 ⇒【ご報告】「演劇と政治やコロナの記事は分けてほしい」へのお返事

 「CoRich舞台芸術アワード!」の第1位賞金は20万円!投票は1月7日(金)13時まで。下記連投ツイートに投稿方法などの説明あり。今からクチコミしてご参加を!

 MCがオーディションで選ばれた「CoRich舞台芸術!チャンネル(Youtube)」が毎週月曜日夜8時に配信されています。毎週拝見し、演劇が好きな人の素直な気持ち、言葉に(映像で)触れられて、元気をもらっています。

■劇場で鑑賞した10作品
 (家庭の事情で、私が劇場に行ける期間は限られていました)

・新国立劇場演劇研修所第14期生修了公演『マニラ瑞穂記』02/19-02/24新国立劇場小劇場THE PIT
・シス・カンパニー『ほんとうのハウンド警部』03/05-03/31 Bunkamuraシアターコクーン
・新国立劇場『キネマの天地』06/05-06/27新国立劇場 小劇場 THE PIT
・新国立劇場演劇研修所15期生試演会『七本の色鉛筆』10/19-10/24新国立劇場 小劇場 THE PIT
・明治座『本日も休診』11/12-11/28明治座
・文学座12月アトリエの会『Hello ~ハロルド・ピンター作品6選~』12/03-12/15文学座アトリエ
・世田谷パブリックシアター『彼女を笑う人がいても』12/04-12/18世田谷パブリックシアター
・公益社団法人国際演劇協会日本センター(ITI)『紛争地域から生まれた演劇シリーズ13』12/11-12/12東京芸術劇場アトリエウエスト
・風姿花伝プロデュース『ダウト〜疑いについての寓話』11/29-12/19シアター風姿花伝
・PLAY/GROUND Creation『Navy Pier 埠頭にて』12/18-12/26横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール

 「ナショナル・シアター・ライヴ2021」では「ジェーン・エア」を拝見(素晴らしかった!)。ヘレン・マックロリー主演「メディア」、サイモン・ゴドウィン演出「十二夜」、サイモン・ゴドウィン演出「ハンサード」を見逃しました(たぶん)。

 運良く劇場観劇できた『Navy Pier』side-Cは、私の理想的なキャストとメインスタッフが揃った座組でした。数日後に国際演劇協会日本センター(ITI)の2月リーディング公演オーディション結果を見て、つぶやきました。

 私事ですが春に娘が出産し、退院直後の数か月間は娘と孫が実家(私の家)に帰ってきていました(DULL-COLORED POPの8月公演『丘の上、ねむのき産婦人科』には娘がモデルになった人物が登場)。秋にも1か月ほど娘と孫と暮らしましたので、おそらく来年も子守り優先、健康第一の自粛生活が続くと思われます。
 冬に入って感染者数が激減した間に、数本まとめて観劇をすることができました。劇場で拝見した10本のうち5本が12月公演です(デルタ株からオミクロン株へと変わっていく前)。12月には初めてツイッターのスペースという機能を使って観劇感想を話すことも始めました。
 ⇒【ご報告】Twitterの「スペース」で「文学座のピンター公演について話す時間(しのぶ&たにおか)」を実施(12月14日)
 ⇒Twitterの「スペース」で「あーぶくたった、にいたった」「Navy Pier」について話す時間(しのぶ&たにおか)」を実施(12月21日)

■文化庁「令和2年度第3次補正予算事業 ARTS for the future!(通称:AFF)」について
 PUYEY(ぷいえい)「私たちがふわっとした告知しかできないワケ」はタイトル通り、一見ふわっとしてる風ですが、ゾワっとする内容でした。私は戦慄ののちに憤怒、そして震えて涙(私が泣いてもしょうがないけど)。とてもよくできた漫画でわかりやすいです。是非ご一読ください。

 ↓若宮和男さんが署名活動開始

 振り返ると、2021年は日本社会においてはひどいことばかりだったな…と思います。東京五輪(オリパラ2020)開催のために防疫は穴だらけ。コロナ変異株の多様性を増やす結果にもなりました(⇒Angama氏のレポートでAIが回答/「変異株の出現頻度と系統樹の変化が引き起こされた」)。無能な菅義偉首相は電撃辞任(⇒映画「パンケーキを毒味する」)。国民に選挙権がない自民党総裁選挙がむやみに盛り上げられて岸田首相が誕生(⇒総裁選で言ったことは自民党の公約に全く入らなかった)。秋の衆議院議員選挙では改憲勢力に3分の2以上の議席を取られてしまいました。
 ⇒全体の4分の3が“改憲勢力”…議席数は増えたが結集力は弱まった衆議院=韓国報道
 ⇒小塚かおるの政治メモ「首をかしげたくなる立憲と共産共闘への集中攻撃/選挙区では議席数を伸ばしたのに」(⇒元記事

 日本のコロナ死者数は18,300人以上です。昨年のまとめを見直してあらためて驚いて落胆したのですが、いまだに空港の検疫でPCR検査ではなく抗原検査です(ハッシュタグ⇒#空港検疫を感度のわるい抗原検査から感度のよいPCR検査に戻して下さい)。
 この2年弱の間、人類はコロナウイルスとの「いたちごっこ」に負け続けているのだと思います(中国、台湾などの一部を除く)。「いたちごっこ」でツイログ検索したら、今年は2月、4月、11月につぶいやいていました(涙)。

 2020年2月以降のコロナ禍の記録として重要な書籍はこちら。

・ぼうごなつこ「100日で収束しない日本のコロナ禍」

・牧田寛(通称:コロラド先生)著「誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか?」

・岡田晴恵著「秘闘 : 私の「コロナ戦争」全記録」
 ※購入済みですがまだ読んでいません
 ⇒岡田晴恵氏「「五輪はやると決めているんだから」私が尾身会長のコロナ対応に感じた”決定的な違和感”

 菅、岸田と首相が変わっても安倍晋三議員の存在が大きいのが嫌で嫌でたまりません。東京地検特捜部が安倍議員を不起訴にしましたね。どうやったらこの悪人を政界から追放できるんでしょう…。桜を見る会、森友学園問題(⇒#赤木さんを忘れない、⇒ツイログ)、加計学園問題、虚偽答弁アベノミクスアベノマスク東京五輪招致の贈賄疑惑富士レビオの抗原検査…。パっと思い浮かんだものを並べるだけでも、こんなに多くの不祥事と失敗があるんですよ。あと、不正選挙(河井夫妻選挙違反事件)もDappiも。

 「国土交通省による建設業の基幹統計の書き換え」報道もありました。第二次安倍政権下での公文書改ざん発覚です。公文書改ざん、隠蔽、破棄、不作成…そして「偽造」というさらなるパワーワードがキタ。
 ⇒朝日新聞「国交省の統計書き換え問題」記事まとめ
 ⇒国交省統計書き換え 二重計上による差額「月当たり1.2兆円」
 ⇒「すべての数字を消す」国が指示 消しゴムで書き換えた統計データ」

 北方領土問題で成果が後退したのも安倍議員の外交失敗のせいなのに、しれっと「四島返還」から「二島返還」に転換とか言ってますね。「台湾有事」についても勝手に威勢のいい発言をして中国を煽り、日本を危険にしていってます。報道機関は彼をインフルエンサーのように持ち上げるのをやめるべきです。粛々と不正や不祥事を暴き、裁きを受けさせて欲しい。

 安倍議員は首相だった2013年に「大企業の業績の果実が行き渡らないようであれば、アベノミクスは失敗である」と言ってますが、「日本では企業が利益を増やす事と、消費者でもある労働者が豊かになる事が一致しておらず、労働者の所得が減少し、貧困化が進んでいる」状況です。なのにこの年末にのうのうと「根本的な進む方向をアベノミクスから変えるべきではない」などと発言しています。息を吐くように嘘をつく典型例です。

 あぁまたヒートアップしちゃったよ(アベのせいで)。でも安倍議員だけじゃないんですよね、公職を退くべき政治家は…麻生太郎、甘利明、稲田朋美、片山さつき、河野太郎、下村博文、茂木敏充…きりがない。来年の参議院議員選挙で自民党、公明党、維新、国民民主党の議員を減らしましょう。絶望が重なっても、諦めない。

 さて、最後は良かったことで締めたいと思います。1年半ほど続いているオンライン・ヨガと「イス軸法」のおかげで(たぶん)、スムーズな(まともな?)鼻呼吸ができるようになりました!2018年に飛行機で息がしづらくなったのは更年期症状が原因だろうと思っていたのですが、もしかするとあの頃から普通の鼻呼吸ができていなかったのかも…。アラフィフですので、来年も体調優先でいこうと思います。

 70代の母がNetflixで「こんまり・メソッド」にハマり、家の中が猛スピードで美しくなっております。部屋が広くなり、ものが定位置にきれいに収まることで、生き方も変わっていくんですね。母はもともと明るい性格ですが、さらにポジティブに行動を起こすようになってきました。私も2つほどエピソードを見て、俄然やる気に。さまざまな色、デザインの物体が雑然と混在している空間では、注意力散漫になることもわかりました。コロナのせいで観劇に行けない悲劇的状況を逆手に取って、人生の整理整頓を本気で進めようと思います(気づくの遅い)。

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 「しのぶの演劇レビュー」TOPページに演劇関連情報等の告知を羅列してまとめています。2021年は110件でした(2020年も偶然110件)。主なものをジャンルごとに分けて、記録しておきたいものも加え、以下に記録しておきます。
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▼演劇関連の活動▼
ご報告/コロナ禍97】岸田國士戯曲賞についてのコメントが新聞掲載されました
支援乞う】文学座がクラウドファンディング実施中!/応援メッセージを寄せ支援しました【3月31日(水)23時〆切】
レポート】劇団俳優座演劇研究所「「ステージ・ムーブメント」「演技術」(講師:横尾圭亮)」11/20アクト飯倉ビル1Fセンダスタジオ

▼演劇関連の個人的勉強▼
鍬田かおる講座「映画「女神の見えざる手」」全3回
關智子&稲葉賀恵「『ケイティ・ミッチェルの演出術』勉強会」計4回

■【コロナ禍】カテゴリー
 【コロナ禍】カテゴリーは100本目で終了にします(⇒昨年のまとめ)。舞台関係者に必要な情報発信は他の専門サイトやアカウントにお任せし、私から発信することはやめました(能力不足ですみません)。

コロナ禍90/アンケート】weneedculture「文化芸術に携わる全ての人の《自粛10カ月経過》現況とコロナの影響に関するアンケート」01/07(木)〆切
コロナ禍91】首都圏・一都三県を対象とした緊急事態宣言発出(1月7日)/制限・働きかけの内容
コロナ禍92】weneedculture「アンケート集計結果を公開」「緊急の要請行動へ(1月13日、14日)」
コロナ禍93/署名とアンケート】WeNeedCulture「アート・カルチャー・エンターテインメントを愛するすべての方への署名とアンケート」募集中!
コロナ禍94/支援乞う】文学座がクラウドファンディング実施中!/応援メッセージを寄せ支援しました【3月31日(水)23時〆切】
コロナ禍95】台湾とニュージーランドのコロナ対策/島国の日本も真似できるはず
コロナ禍96】寺田倉庫/緊急事態舞台芸術ネットワーク「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)」オンライン・シンポジウム03/13YouTubeライブ配信(無料アーカイブあり)
ご報告/コロナ禍97】岸田國士戯曲賞についてのコメントが新聞掲載されました
ご報告/コロナ禍98】「舞台芸術関係者向けのリンク集」の掲載・更新を休止します
意見/コロナ禍99】東京五輪の中止を求めます(4月25日以降の備忘録)
意見/コロナ禍100】10/31(日)は衆議院議員選挙です/期日前投票は10/30(土)まで

■ハラスメントについて
 情報を集めて、自分自身の被害と加害について、学び直しています。

提案/ハラスメント4】舞台の稽古場でパワハラ、セクハラなどのハラスメントについての講習を行ってはどうか(4)
提案/ハラスメント5】「表現の現場ハラスメント白書2021」公開/間違いを共有して別の選択肢を探す
提案/ハラスメント6】女性への差別・暴力/男女不平等の事例(1)
提案/ハラスメント7】女性への差別・暴力/男女不平等の事例(2)
提案/ハラスメント8】女性への差別・暴力/男女不平等の事例(3)
提案/ハラスメント9】女性への差別・暴力/男女不平等の事例(4)
提案/ハラスメント10】人種差別、マイノリティー差別の事例/謝罪の例など(1)
提案/ハラスメント11】人種差別、マイノリティー差別の事例(2)
提案/ハラスメント12】表現の現場でのハラスメント事例など
提案/ハラスメント13】ハラスメント講習やリスペクト・トレーニングなど(1)
提案/ハラスメント14】ハラスメント講習やリスペクト・トレーニングなど(2)
提案/ハラスメント15】ハラスメント(=人権侵害)関連の法律、制度、対応策など
提案/ハラスメント16】表現の現場調査団「表現の現場ジェンダーバランス調査中間報告会」/クラウドファンディング実施中

■地点について
 2019年から可能な限り情報収集をしています。公(おおやけ/パブリック)の在り方や、たったひとりの人間の力がいかに大きいか、ひとつの命のかけがえのなさについて学ばせてもらっています。

意見/地点5】劇団地点の元劇団員が記者会見/地点は元劇団員に対し2500万円の損害賠償請求訴訟を予告/パワハラ防止法について
意見/地点6】劇団地点の元劇団員が記者会見(2)/ハラスメントの概要・交渉の経緯/ロームシアター京都の館長任命プロセス
意見/地点7】劇団地点の元劇団員が記者会見(3)/ガジェット通信にも詳細が掲載
意見/地点8】ロームシアター京都が「ハラスメント防止ガイドライン(案)」を公開/パブコメ受付中※03/07(日)〆切
意見/地点9】「ロームシアター京都のハラスメント防止ガイドライン案を読んでパブコメを考える会!!」動画公開/パブコメ受付中※03/07(日)〆切/KAATラインアップに劇団地点の提携公演
意見/地点11】劇団地点が元劇団員を提訴/訴状を公開
意見/地点12】「表現者の権利と危機管理を考える会」発足/地点の元劇団員A氏の支援のため

■その他
転載】東京五輪2020(オリンピック&パラリンピック)の開閉会式について

 ↓2022/04/28加筆

 機関誌・演劇雑誌の回顧企画に参加しました。

・日本劇団協議会の機関誌「join」102号の「私が選ぶベストワン2021」

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