【制作者向け】「Next Producers Camp 2017 in 仙台」05/26-28(2泊3日)せんだい演劇工房10-BOX※5/15(月)18:00〆切(メールのみ)

 「Next Producers Camp(ネクスト・プロデューサーズ・キャンプ)」は継続開催されている、30才以下の制作者(舞台制作、プロデューサー、アートマネージメント)向けのワークショップです(過去の紹介エントリー⇒)。
 ナビゲーターが超豪華(ON-PAM会員の方も大勢)。逃す手はありません。詳細は公式サイトでご確認ください。

●「Next Producers Camp 2017 in 仙台」05/26-28せんだい演劇工房10-BOX
【参加費】15,000 円(宿泊費、会場費、資料費の実費として)
【募集人数】20名 *定員を上回る場合は、書類選考にて決定
【対象】舞台制作、プロデューサー、アートマネージメントのいずれかに興味があり、不安を抱えながらも本気で続けて行きたいと思っている30才以下の方。なお、宮城県在住の方に限り制限年齢に関係なくご参加を受付けます。いずれも経験の有無は問わないが本気の方に限ります。
【〆切】5/15(月)18:00〆切(メールのみ)

【メインナビゲーター】
仲村和生(株式会社ネビュラプロジェクト・キャラメルボックス チーフプロデューサー/株式会社ナッポスユナイテッド代表取締役)
松浦茂之(公益財団法人三重県文化振興事業団文化会館事業課長)
伊藤達哉(有限会社ゴーチ・ブラザーズ代表取締役)
野村政之(演劇制作者・ドラマトゥルク/公益財団法人沖縄県文化振興会チーフプログラムオフィサー)
【ゲストナビゲーター】鈴木拓(株式会社ボクシーズ代表取締役)

 以下、公式サイトより。

ナショナル・シアター・ライヴ2017「ハングメン Hangmen」04/14-20 TOHOシネマズ日本橋

 マーティン・マクドナー作、マシュー・ダンスター演出の「ハングメン Hangmen」を拝見。ナショナル・シアター・ライヴは2017年も嬉しいラインナップです。開演前にNTLiveの宣伝とウィンズダム劇場の紹介映像がありました。休憩後の特典映像なし。上映時間は2時間45分、休憩こみ。

 全国の上映スケジュールはこちらでご確認ください。東京のTOHOシネマズでは本日4/20(木)まで。吉祥寺オデオンで4/22(土)~4/28(金)に上映があり、上映開始時刻は19:20。

新国立劇場演劇『城塞』04/13-30新国立劇場小劇場

 新国立劇場演劇部門のシリーズ「かさなる視点―日本戯曲の力―」の第1弾『白蟻の巣』(演出:谷賢一)に続く第2弾は、安部公房作『城塞』(演出:上村聡史)です。上演時間は約2時間25分(休憩15分を含む。1幕55分・休憩15分・2幕75分)。第3弾は5月の『マリアの首』(演出:小川絵梨子)です。

 いや~…すごく刺激的でした。昨年、俳優座の『城塞』(演出:眞鍋卓嗣)を観たので比較する楽しみもありました。全然違う!!

 終演後のシアタートークで司会の中井美穂さんがおっしゃっていた通り、「禁治産者(きんちさんしゃ)」の意味は事前に知っておいた方がいいと思います。
*禁治産者:自分の財産を管理することや処分することを禁じられている人のこと。現在の成年被後見人。

 シアタートークのメモがレビュー下方にあります。よかったらお読みください。

【レポート】ゴーチ・ブラザーズ「英国演出家による俳優ワークショップ(講師:ジョナサン・マンビィ)」04/08-12昼間、04/08-13夜間実施@都内某所

 ゴーチ・ブラザーズが主催するジョナサン・マンビィさんが講師をつとめるワークショップは2017年4月で4回目(過去⇒2013年2014年2015年)。EVENING CLASS(夜間)の最終日(15時から20時)を見学させていただきました。私が見学するのは2014年、2015年に続いて3度目になります。

 夜間クラスの参加者は20名。複数回、参加している俳優も少なくなく、4回全てに参加している俳優もいました。マンビィさんが演出された『るつぼ』の出演者も複数人いらっしゃいましたね。まさに「継続は力なり」「ローマは一日にして成らず」です。地道な積み重ねこそが実を結ぶのだと改めて思います。

jonathanWS_2017_April

 今回の題材はデヴィッド・ヘア作『ブルールーム』(過去レビュー⇒)。男女の性愛を赤裸々に描く、10個の短編から成る大人向けの戯曲です。
 ※2015年の題材はブライオニー・ラヴェリー(Bryony Lavery)作『Frozen』でした(ラヴェリーさんはナショナル・シアター・ライヴ『宝島』の劇作家です)。

 激しく体を動かす体操(エクササイズ)や瞬発力とその持続を試すゲーム(zipzapなど)を全員でひととおり終えた後、簡単な小道具や家具類をセットした舞台で、2人1組の場面を演じていきます。台本は持っていてOK。最終日は時間が足りなかったため、俳優2人が1回通した後、マンビィさんとフィードバックをして、すぐに次の組へ、という流れになりました。

 戯曲では男女のペアですが、女性同士のペアもあり、とても刺激的でした。私はこれまでに3種類の『ブルールーム』を観ていますが、演じる人によって解釈は本当にさまざまです。
 登場した2人が必ずセックスに至る戯曲なので、勇気が要るんですよね…。戯曲の指定どおり「歌を歌う」ために、自分で作曲してギターの弾き語りをしてくださった俳優もいて、想像力を駆使した勇敢な挑戦に感動しました。

 マンビィさんはとても穏やかで、ユーモアを忘れない40代の英国人男性。人格否定、存在否定などは絶対にしません。常に他者に意見を求め、素直に受け入れて、自分の意見をそれと同列のものとして語ります。
 参加者に感想を聞いてみたところ、「とてもスタンダードな稽古。こういうことが広まって欲しい」とおっしゃる方がいらっしゃいました。共感します。

 マンビィ:シーンで起こることに対して、俳優は無垢でなければならない(何が起こるかを知った状態の演技は成立しない)。
 マンビィ:演技について、(このワークショップが)今までとは違うアプローチができる助けになれたなら、嬉しい。

 『るつぼ』に出演された俳優から、マンビィさんの本番のための稽古について少し伺うことができました。(立ち稽古ではない)テーブル稽古がとても多く、台本の1行々々について、「誰が、何のために、誰に対して、この行為を行う(セリフを言う)のか」を徹底的に分析し、座組み全員で共有したそうです。

 ゴーチ・ブラザーズはマンビィさんとのワークショップを今後も継続していかれます。『るつぼ』には過去のワークショップ参加者が出演されました。ご興味を持たれた俳優さんは、次回開催にどうぞ注目してください。

<Jonathan Munby Actors’ Workshop 2017 in Tokyo>
EVENING CLASS
期間:4月8日、9日、11日、12日、13日
時間:16時~20時(最終日のみ15時~20時)
参加費:42,000円+税
http://www.gorch-brothers.jp/infomation/detail_gorch.php?no=1233&cno=1

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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