CATプロデュース『Defiled -ディファイルド-』04/05-05/07 DDD AOYAMA CROSS THEATER

 『Defiled -ディファイルド-』は2000年米国初演の男性二人芝居です。日本では2001年、2004年に上演され、私は2001年初演版(出演:長塚京三、大沢たかお)を観ています。演出は今回も鈴木勝秀さん。

 主催者であるシーエイティプロデュースは、約200席のDDD青山クロスシアターで今年4月から200日間、演劇とミュージカルのロングラン上演をするそうです。『Defiled』はその第一弾で、第二弾は5月公演『ミュージカル I LOVE A PIANO』、第三弾は8月公演『Glorious!』です。4/2に終演した『スーツの男たち』も80席弱の小劇場での上演でした。

劇団青年座『わが兄の弟‐贋作アントン・チェーホフ傳』04/07-16紀伊國屋ホール

 マキノノゾミさんの新作を宮田慶子さんが演出する劇団青年座の公演は、『MOTHER』『フユヒコ』『赤シャツ』『横濱短篇ホテル』に続いて5作目。私は『MOTHER』(青年座ではない)と『赤シャツ』を拝見したことがあります。上演時間は約2時間30分(休憩15分を含む)。

 若き日のチェーホフの評伝劇ということで、四大戯曲『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』や、短編集などから引用されていることがわかります。「若い頃のチェーホフの実体験が、あの名作を生み出したのだろうな~」と想像させる、愛情のこもったフィクションでした。題名の『わが兄の弟』はチェーホフのペンネームのひとつとのこと。