風琴工房・MITAKA “Next” Selection 18th『アンネの日』09/08-18三鷹市芸術文化センター・星のホール

 三鷹市芸術文化センターのMITAKA “Next” Selectionに選ばれた風琴工房の新作です。上演時間は約2時間10分。

 テーマはずばり“女性の生理”。なぜか涙がポロポロと、何度も流れて落ちました。男性にぜひご覧になっていただきたいと思いました。きっと知らないことがいっぱいだろうと思うんですよね。もちろん女性にもお薦めです。

Q『妖精の問題』09/08-12こまばアゴラ劇場

 『毛美子不毛話』で岸田國士戯曲賞にノミネートされ、同作品で韓国公演も果たした市原佐都子さんの新作です。私は6月のこq『地底妖精』(⇒片山幹生さんの劇評)を残念ながら見逃したので、久しぶりのQ(キュー)。

 毎月ブログをお薦めしている、パリ在住の俳優である竹中香子さんの一人芝居で、上演時間はたっぷりと約1時間45分。初日を拝見しました(この後、千秋楽も拝見)。

 私好みのキワキワな市原ワールドでしたが、いつものがっちり固める方向性ではなく、竹中さんの自由度が高かったですね。お二人と音楽の額田大志さん(⇒過去レビュー)とのコラボレーションと言っていい作品だと思いました。

 市原さんの作品に竹中さんが出演された『虫虫Q』から約7年が経とうとしているんですね…継続は力なり、そして若者の伸びしろは無限大で予測不可能。

 ※友人からの噂で、翌日から演技がガラリと変わったと耳にしました。なんと…もう一度観に行こうと思います。

ゆうめい『弟兄(おととい)再演』09/08-12 STスポット

 ※レビューは2018/03/02に公開しました。

文学座『冒した者』09/06-22文学座アトリエ

 文学座が80周年を迎えたその日に、歴史ある文学座アトリエに伺うことができました。三好十郎戯曲が文学座で上演されるのが初めてだなんて、意外でした! 演出は上村聡史さん。今月のメルマガでお薦めしておりました。

 1952年に発表された『冒した者』は『浮標』の続編にあたる三好十郎さんらしい私戯曲ですが、『浮標』よりも虚構性、娯楽性が高い気がします。戦争、人間について鋭くえぐるようなセリフがどんどこ出てくる社会派作品であり、エロティックな犯罪サスペンスとも言えます♪ ※青空文庫で全文読めます。

 アトリエの構造を活かし、劇場入り口も変更するほどの作り込まれた抽象美術です。客席はほぼL字型で約150席。角度違いで形状は『野鴨』と同じかも。一般前売り4,300円は安い!

シーエイティプロデュース『CRIMES OF THE HEART―心の罪―』09/02-19シアタートラム

 今月のお薦め舞台としてご紹介しておりました、小川絵梨子さん演出『CRIMES OF THE HEART―心の罪―』を拝見しました。素晴らしかった!無理がたたって腱鞘炎っぽくなってしまいまして(汗)、長いレビューは書けなさそうです、すみません。お薦めですので、ぜひご覧になってください!!

 『クライムス・オブ・ザ・ハート』は米国の女性劇作家べス・ヘンリーさんの戯曲で、初演は1979年。1981年にピューリッツァー賞とニューヨーク劇評家サークル賞を授賞。1986年には映画化↓されました(邦題は「ロンリー・ハート」)。映画もすっごくいいですよ~♪ 7月27日に亡くなったサム・シェパードさんも出演されています。

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