文学座『冒した者』09/06-22文学座アトリエ

 文学座が80周年を迎えたその日に、歴史ある文学座アトリエに伺うことができました。三好十郎戯曲が文学座で上演されるのが初めてだなんて、意外でした! 演出は上村聡史さん。今月のメルマガでお薦めしておりました。

 1952年に発表された『冒した者』は『浮標』の続編にあたる三好十郎さんらしい私戯曲ですが、『浮標』よりも虚構性、娯楽性が高い気がします。戦争、人間について鋭くえぐるようなセリフがどんどこ出てくる社会派作品であり、エロティックな犯罪サスペンスとも言えます♪ ※青空文庫で全文読めます。

 アトリエの構造を活かし、劇場入り口も変更するほどの作り込まれた抽象美術です。客席はほぼL字型で約150席。角度違いで形状は『野鴨』と同じかも。一般前売り4,300円は安い!