小田尚稔の演劇『悪について』09/08-12新宿眼科画廊

 「CoRich舞台芸術まつり!2017春」で一緒に審査をさせていただいた劇評家の山崎健太さんが勧められていたので、観に行きました。「小田尚稔の演劇」はその名のとおり小田尚稔さんが作、演出、企画、制作されている演劇でした。ワンドリンク付き(ウーロン茶かワイン)でした。上演時間は約1時間50分。

風琴工房・MITAKA “Next” Selection 18th『アンネの日』09/08-18三鷹市芸術文化センター・星のホール

 三鷹市芸術文化センターのMITAKA “Next” Selectionに選ばれた風琴工房の新作です。上演時間は約2時間10分。

 テーマはずばり“女性の生理”。なぜか涙がポロポロと、何度も流れて落ちました。男性にぜひご覧になっていただきたいと思いました。きっと知らないことがいっぱいだろうと思うんですよね。もちろん女性にもお薦めです。

Q『妖精の問題』09/08-12こまばアゴラ劇場

 『毛美子不毛話』で岸田國士戯曲賞にノミネートされ、同作品で韓国公演も果たした市原佐都子さんの新作です。私は6月のこq『地底妖精』(⇒片山幹生さんの劇評)を残念ながら見逃したので、久しぶりのQ(キュー)。

 毎月ブログをお薦めしている、パリ在住の俳優である竹中香子さんの一人芝居で、上演時間はたっぷりと約1時間45分。初日を拝見しました(この後、千秋楽も拝見)。

 私好みのキワキワな市原ワールドでしたが、いつものがっちり固める方向性ではなく、竹中さんの自由度が高かったですね。お二人と音楽の額田大志さん(⇒過去レビュー)とのコラボレーションと言っていい作品だと思いました。

 市原さんの作品に竹中さんが出演された『虫虫Q』から約7年が経とうとしているんですね…継続は力なり、そして若者の伸びしろは無限大で予測不可能。

 ※友人からの噂で、翌日から演技がガラリと変わったと耳にしました。なんと…もう一度観に行こうと思います。