モダンスイマーズ『死ンデ、イル。(再演)』07/20-29東京芸術劇場シアターイースト

 蓬莱竜太さんが作・演出などを手掛ける劇団モダンスイマーズの、句読点三部作(『嗚呼いま、だから愛』『悲しみよ、消えないでくれ』『死ンデ、イル。』)連続上演の第三弾です。上演時間は約1時間55分弱。

 ロビーで三部作すべてが掲載された戯曲(2000円)が発売中でした。お買い得!

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東京芸術劇場/マームとジプシー『BOAT』07/16-26東京芸術劇場プレイハウス

 マームとジプシーの藤田貴大さんが東京芸術劇場プレイハウスで演出されるのは、『小指の思い出』『ロミオとジュリエット』に続いて3度目ですが、今回はご自身の新作戯曲です。上演時間は約1時間50分。

 藤田さんの舞台は音楽が前面に出て活躍しますよね。今回もそうで、やはりミュージック・ビデオを観ているような感触でした。ジュークボックスから次々に雄弁な、メッセージ性の強い曲が流れてくるようでもあります。
 

新国立劇場演劇『消えていくなら朝』07/12-29新国立劇場小劇場THE PIT

 蓬莱竜太さんの新作を宮田慶子さんが演出されます。8年間つとめてこられた新国立劇場演劇部門・芸術監督としての、宮田さんの最後の仕事になるんですね。

 なんと、蓬莱さんの私戯曲です。事実と虚構の線引きがどこなのかは知り得ませんが、かなり赤裸々にご家族を描いていらっしゃることは伝わってきました。序盤からドキドキして、とてもスリリングな観劇体験になりました!

 パンフレット(800円)で蓬莱さんは「(ご自分にとって)『消えていくなら朝』以前、以降、というぐらいエアーポケットのような位置にある作品」とおっしゃっています。上演時間は約1時間55分。

 本日、マンスリープロジェクトがあります。

 ●マンスリープロジェクト(入場無料。要申し込み)https://www.nntt.jac.go.jp/play/monthly/
 トークセッション 「蓬莱竜太の劇世界」
 日時:7月16日(月・祝)17:00 会場:小劇場
 出演:蓬莱竜太
 聞き手:徳永京子(演劇ジャーナリスト)

ホリプロ『アンナ・クリスティ』07/13-29よみうり大手町ホール

 栗山民也さん演出による米国劇作家ユージン・オニールの戯曲の上演は、新国立劇場の『夜への長い旅路』『喪服の似合うエレクトラ』『氷屋来たる』に続いて4作目だそうです。

 『アンナ・クリスティ』はオニールの初期作品で、1921年のピューリッツァー賞受賞作です。いや~さすがの面白さで、後半は目が離せなかったです。初日の上演時間は約2時間40分(途中休憩20分を含む)。

 1930年にグレタ・ガルボが主演した米国映画↓があるんですね。

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地平線『タイピスト』07/12-16大山サブテレニアン

 稽古場レポートを書かせていただいた公演に伺いました。上演時間は約1時間35分。

 深刻にしようと思えばいくらでも深刻に作れる、出演者2人だけのほぼ密室の会話劇を、コミカルに、明るく、躍動的に組み立てた演出が素晴らしいと思いました。

 初日の俳優は少々硬い目でしたが、意図がはっきりとした感情豊かな演技で、セリフの一つひとつを的確に粒立たせ、戯曲に描かれた人間の愚かさ、愛らしさを届けてくれたと思います。

 ↓出演者2人だけでなく、トークに登壇したスタッフの4人全員が新国立劇場演劇研修所の修了生です。