旗揚げ公演ピンター作『The Collection』を新訳上演したTriglav(トリグラフ)が、第2回公演でマーティン・マクドナーの『THE PILLOWMAN』を新訳上演。12/16に拝見。
マクドナー作「ピローマン」。https://t.co/SoFsGy2CYT #Triglav #THE PILLOWMAN #舞台 #演劇
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2018年12月16日
【中西良介info】自身による演劇ユニット・トリグラフ「THE PILLOWMAN」はマーティン・マクドナー(映画「スリー・ビルボード」等)の戯曲を中西自身が翻訳し、そして主演しています。本日マチネを含め明後日日曜日まであと4公演です!是非、この週末は「大森山王」へ!詳細→https://t.co/S6l4mqad8G https://t.co/XCAqvsKhKx
— プリッシマ (@purissima_info) 2018年12月14日
※レビューは2019/05/19に公開。
≪あらすじ≫ 公式サイトより https://triglav18.wixsite.com/triglav/current-production
理由もわからず、取調室に連行された物語作家カトゥリアン。
目隠しを取るとそこには、”良いおまわり”トゥポルスキ―と”悪いおまわり”アリエルが立っていた。
取り調べが進むと、突然、隣の部屋から叫び声が聞こえてくる。
それは、両親から虐待を受け、知的障害を負ったミカルの悲鳴であり、彼ら兄弟に幼児連続殺人の容疑がかけられていることが判明する。
カトゥリアンが書く物語は、子供が残酷な目に遭う内容が多く、当該事件の殺害方法が彼の物語の筋書きに沿ったものだったのだ
≪ここまで≫
メルマガで2018年12月のベスト2にランクインし、メルマガに短評を掲載。そのまま転載します。
マーティン・マクドナーの名作を若い演劇人が真摯に上演。新井ひかるさんの演出は、黒い箱型の演技スペースを2つ設置した舞台美術(上田淳子)で、堅牢な取調室だけでなく物語の入れ子構造も表す。床に散らばる作家の文章とその兄の絵、布に映す影絵や絵の具を使って目の前で事件を起こしていく趣向は、大胆で効果的かつサービス満点。残酷なおとぎ話のびっくり箱、各登場人物の脳内劇場を豊かに立ち上げた。
作家(弟)を演じた中西良介さんの翻訳は、最後の独白をです・ます調でない語り口にし、長塚圭史演出版、小川絵梨子演出版とは異なる味わいに。脚本を2時間に刈り込むことで、2人の刑事に焦点が当たったのも面白い。
アリエル役(悪い刑事)の岩男海史さんの演技が白眉。作家の兄役を演じた堀元宗一朗さんの成長にも驚かされた。彼は新国立劇場および同研修所の公演で、出演以外にプロンプや演出助手の仕事もしている。
※2018年の心に残る10本に選出した。
Triglav 2nd work
【出演】トゥポルスキ(悪い刑事):林大樹、アリエル(悪い刑事):岩男海史(アヴァンギャルド×コンプレックス、ミカル(兄):堀元宗一朗、カトゥリアン(弟、作家):中西良介(Triglav)(アヴァンギャルド×コンプレックス)、女の子(「小さなキリスト」「緑色の豚」):桑田佳澄
作:マーティン・マクドナー
翻訳・上演台本:中西良介
演出:新井 ひかる(Triglav)
舞台監督:村信保
舞台美術:上田淳子
照明: 脇山萌
照明操作:上原可琳
音響:鈴木萌々
衣装:岩男海史
演出助手:谷口由佳 / 岩瀬未央
制作:菅野友美
制作協力:山下悠
宣伝美術:望月有紗
【発売日】2018/11/10
〈前売り〉一般 3,000円 / 学生 2,800円
〈当日〉 3,200円(一律)
※各種割引あり
〈★平日割〉2,800円(前売り・一般のみ)
〈学生ペア割〉5,000円/学生2名様(前売りのみ・全日程可)
https://triglav18.wixsite.com/triglav
https://stage.corich.jp/stage/96008
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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