2019年1月のお薦め舞台8本+αをご紹介します。
まぐまぐ大賞2014・無料部門・エンターテイメント・ジャンルで4位入賞したメルマガです♪
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“しのぶの演劇レビュー” Vol. 171 2019.01.01 2,562部 発行
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今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
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◎あけましておめでとうございます!
おかげさまで無事に新居でお正月を迎えました~♪
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
舞台には、あなたの心を揺さぶり、
人生の輝きを増してくれる奇跡があります。
“今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください!
◎facebookページ↓でブログ更新を報告しています。
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○○ 今回のもくじ
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◆1【今月のお薦め8本+α(3000円台、2000円以下、他)】
◎No.1→SPAC-静岡県舞台芸術センター/コリーヌ国立劇場
『顕れ~女神イニイエの涙~』
01/14-02/03静岡芸術劇場
≪フランス・パリ、静岡県≫
http://spac.or.jp/revelation_2018.html
◆2【先月のベスト3】
◎No.1→新国立劇場演劇『スカイライト』
12/01-24新国立劇場小劇場
≪東京都、兵庫県≫
https://twitter.com/shinorev/status/1070683550985252866
◆3【英国演劇の映画館上映情報~NTLiveの再上映など~】
◎2019年上半期のラインナップ発表!
◆4【編集後記】
◎観客投票イベント「CoRich舞台芸術アワード!2018」は賞金20万円!
◎「CoRich舞台芸術まつり!2019春」は1/22から公募開始!
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◆1 【今月のお薦め8本+α(3000円台、2000円未満、他)】
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▽★印がいちおし公演です。
▽初日の早い順に並べています。
▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・税込価格・URL
▽氏名は敬称略で並びは順不同。座種の記述がない公演は全席指定。
※間違いがあるかもしれません。最新情報や詳細は公式サイトでご確認を。
※高額のお薦め公演を8本に減らしました。1月開幕公演が少ないのかも。
◎12月中に開幕している公演は、メルマガ前月号↓でチェック推奨♪
https://shinobutakano.com/2018/12/01/11349/
1.松竹・初春花形新派公演『日本橋』
01/02-01/25三越劇場
出演:喜多村緑郎、河合雪之丞、勝野洋、田口守、河合宥季、高橋惠子、他
原作:泉鏡花 演出:齋藤雅文
9,000円
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2019_nihonbashi/
新年の三越劇場で新派が泉鏡花作『日本橋』を上演。華やか!『日本橋』は
4年前に、坂東玉三郎さん主演舞台の映画版↓を見てボロ泣きでした。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0418191739.html
11月の『犬神家の一族』↓が楽しかったので、今月も新派を観ちゃいます。
https://shinobutakano.com/2018/11/30/11326/
★2.Bunkamura『罪と罰』
01/09-02/01 Bunkamuraシアターコクーン
DISCOVER WORLD THEATRE vol.5
≪東京都、大阪府≫
出演:三浦春馬、大島優子、南沢奈央、松田慎也、山路和弘、立石涼子、
勝村政信、麻実れい、真那胡敬二、冨岡弘、塩田朋子、粟野史浩、
瑞木健太郎、深見由真、奥田一平、高本晴香、碓井彩音
原作:フョードル・ドストエフスキー 翻訳:木内宏昌
上演台本・演出:フィリップ・ブリーン 美術・衣裳:マックス・ジョーンズ
S席¥10,500 A席¥8,500 コクーンシート¥5,500
※未就学児童のご入場はご遠慮いただいております。
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/19_crime/
超有名なロシア小説の舞台化。『罪と罰』はよく舞台で観られる印象あり。
フィリップ・ブリーンさんの演出は1年前の『欲望という名の電車』↓が
https://twitter.com/shinorev/status/946011605329854464
とても面白かったです。『欲望~』の美術担当だったM・ジョーンズさんが
美術と衣裳を手掛けられるのも楽しみですね。Bunkamuraの
「DISCOVER WORLD THEATRE」シリーズは見逃したくないです。
「三浦春馬×大島優子は初共演!」などの記事↓
http://jaras-web.net/news/stage/11144/
3.シーエイティプロデュース『スケリグ』
01/11-02/11 DDD AOYAMA CROSS THEATER
≪東京都、大阪府、愛知県、石川県≫
出演:浜中文一 末澤誠也 渡辺菜花 奥村佳恵 工藤広夢 金子昇 瀬戸カトリーヌ
演出:ウォーリー木下
8,000円 ※未就学児入場不可
https://www.stagegate.jp/stagegate/performance/2019/skellig/index.html
英国児童文学の舞台化です。演出はウォーリー木下さん。主演の浜中文一さんの
演技は昨年に『Take me out 2018』、『マクガワン・トリロジー』、
『犬神家の一族』↓で拝見し、特に『犬神家~』の帰還兵役が好印象でした。
https://shinobutakano.com/2018/11/30/11326/
シーエイティプロデュースが約200席の小劇場で本格的な舞台公演を継続して
くださっていることを、ありがたく思っています。
4.公益社団法人日本劇団協議会『花の秘密』
01/24-02/03赤坂RED/THEATER
文化庁委託事業 平成30年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
日本の演劇人を育てるプロジェクト 海外研修の成果公演
出演:沙央くらま、みょんふぁ、原田樹里、岩崎う大、澤田美紀、中島唱子
脚本:チャン・ジン 翻訳:洪明花 演出:横内謙介
一般/前売4,000円 当日5,000円 学生/前売2,500円 当日3,500円
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
http://www.gekidankyo.or.jp/performance/2018/2018_04.html
韓国のシチュエーション・コメディーの日本初演で、演出は横内謙介さん。
韓国演劇でイタリア北西部が舞台というのも面白いですね。出演者でもある
翻訳の洪明花(ほん・みょんふぁ)さんは小田島雄志翻訳戯曲賞受賞者↓です。
https://spice.eplus.jp/articles/92810
5.こまつ座『どうぶつ会議』
01/24-02/03新国立劇場小劇場THE PIT
ケストナー生誕120周年記念 井上ひさしメモリアル10 こまつ座第125回公演
出演:栗原類、池谷のぶえ、田中利花、木戸大聖、李千鶴、横山友香、
谷村実紀、長本批呂士、中山義紘、立川三貴、片岡正二郎、高田賢一、
前田一世、上山竜治、大空ゆうひ、国広和毅、関根真里
脚本:井上ひさし 演出:田中麻衣子 音楽:国広和毅
ステージシート(途中入退場不可)7,000円
S席5,000円 A席4,000円
学生割引3,500円 子ども(3歳~小学生) 2,500円
※3歳未満のお子様のご入場はご遠慮ください。
http://www.komatsuza.co.jp/program/index.html#315
『どうぶつ会議』は井上ひさしさんが劇団四季に描き下ろした、
1971年初演の音楽劇とのこと。栗原類さんのこまつ座出演は新鮮ですね。
田中麻衣子さんの演出、国広和毅さんの音楽といえばTheatre MUIBO↓。
http://muibo.net/
田中さんは新国立劇場演劇研修所のコーチ↓で、国広和毅さんは今や
https://www.nntt.jac.go.jp/play/training/faculty/
舞台音楽スタッフ・演奏者として引っ張りだこです。
お二人とかかわってきた俳優も多数出演で、個人的にとても楽しみ。
6.チェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド』
01/25-02/03シアタートラム
出演:足立智充、鷲尾英彰、渕野修平、太田信吾、
川崎麻里子(崎は立つ崎)、吉田庸、椎橋綾那
脚本・演出:岡田利規
一般:4,000円 24歳以下:3500円
高校生以下:1,500円 U24:3,500円 当日:各券種500円増
劇場会員、区民割引などあり。英語字幕付き回あり。
https://chelfitsch.net/activity/2018/11/w.html
2014年の初演以降、チェルフィッチュが世界各地で上演した、日本のコンビニが
舞台の作品を再創作。岡田利規さんいわくソリッドでスタイリッシュな
バージョンになるとのこと。日本とヨーロッパの劇場との共同製作ですね。
★7.KAAT神奈川芸術劇場『出口なし』
01/25-02/03神奈川芸術劇場・中スタジオ
出演:首藤康之、中村恩恵、秋山菜津子
原作:ジャン=ポール・サルトル 上演台本・演出:白井晃
一般 6,000円 U24チケット 3,000円(24歳以下)
高校生以下割引 1,000円(高校生以下)
シルバー割引 5,500円(満65歳以上)
*未就学児童の入場はご遠慮ください。
http://www.kaat.jp/d/huisclos2019
サルトル作『出口なし』を、白井晃さんが上演台本も手掛けて演出。
出演者は俳優の秋山菜津子さんと、首藤康之さん、中村恩恵さんという
有名ダンサーの計3人。それだけでも面白そうですが、小川絵梨子演出版↓を
https://shinobutakano.com/2018/08/29/10537/
観たばかりなので、比較して楽しみたい!
8.はえぎわ『桜のその薗
~ミワクの鳥が踊る町の山の川の果ての鈴鳴る滝で一人龍を征す~』
01/31-02/06ザ・スズナリ
出演:井内ミワク、町田水城、鈴真紀史、滝寛式、竹口龍茶、踊り子あり、
茂手木桜子、中園菜々子、川上友里、鳥島明、富川一人、山口航太
脚本・演出・出演:ノゾエ征爾
一般 前売¥4,000 当日¥4,500 学生割引¥2,500 高校生以下¥1,500
http://haegiwa.net/kouen/sakuranosonosono/
ノゾエ征爾さんの劇団はえぎわの新作は、ザ・スズナリという小空間での
20周年記念公演。劇団員の名前が副題にしたためられていますね。
★★★──────────────────────────────
前売3000円台の気になる作品を5本ご紹介します。
──────────────────────────────★★★
《1》五反田団『新年工場見学会2019』
01/02-01/05アトリエヘリコプター
出演:五反田団周りの人々、ハイバイ周りの人々、獅子舞の人々、
ザ・ぷー(1/3~5のみ出演)、ポリスキル
前売:3,200円 当日:3,500円
日時指定・全席ほぼ自由席・整理番号付。未就学児入場不可
https://gotanndadan.wixsite.com/koujyou-kengaku-2019
毎年恒例、五反田アトリエヘリコプターでのゆるいお正月企画。
今や、出演者は大変贅沢な顔ぶれですね。
《2》財団、江本純子『タキシード』
01/10-01/13ギャラリーLE DECO
出演:金子清文、鈴木将一朗、美館智範、遠藤留奈、江本純子
脚本・演出:江本純子
前売3300円 当日3500円
3月公演『ドレス』とのセット6500円
http://junko-emoto.com/stage/
江本純子さんが作・演出・出演される新作。「芸術がひた隠しにしようと
するゲス性を暴き出して笑ってやろう」という趣旨の作品とのこと。
《3》FUKAIPRODUCE羽衣『FUKAIPRODUCE羽衣 LIVE vol.12』
01/11、13吉祥寺STAR PINE’S CAFE
出演:FUKAIPRODUCE羽衣
構成・演出:深井順子 音楽:糸井幸之介
Guitar/斉藤浩樹 Bass/堀田秀顕 Drums/河村俊秀
日時指定整理番号付 自由・立見席
前売/当日3,000円(1drink別)
https://www.fukaiproduce-hagoromo.net/
糸井幸之介さんの作品を俳優の深井順子さんがプロデュースする
FUKAIPRODUCE羽衣の音楽ライブ。大好きな劇中歌を聴けるかも。
《4》モメラス『28時01分』
01/14-01/20こまばアゴラ劇場
出演:井神沙恵、上蓑佳代、黒川武彦
脚本・演出:松村翔子
フェスティバル「これは演劇ではない」計6演目のうちの1演目。
1演目券(一般)=3,000円 1演目券(U26)=2,000円
3演目セット券(前半or後半)=8,000円 6演目セット券=14,000円
パトロネージュ・セット券=30,000円 全日程フリーパス(要予約)
全席自由席・整理番号付 *未就学児童はご入場いただけません。
https://thisisnotthetheater.com/index.html#mapA
モメラスは松村翔子さんが作・演出される演劇ユニットです。
松村さんは第62回岸田國士戯曲賞(2017年度)の最終候補↓でした。
https://www.hakusuisha.co.jp/news/n23242.html
堀切克洋さんのモメラス『反復と循環に付随するぼんやりの冒険』劇評↓
http://news.line.me/articles/oa-rp24814/0c5124588214
《5》オフィスマウンテン『海底で履く靴には紐がない ダブバージョン』
01/14-01/20こまばアゴラ劇場
脚本・演出・出演:山縣太一
フェスティバル「これは演劇ではない」計6演目のうちの1演目。
1演目券(一般)=3,000円 1演目券(U26)=2,000円
3演目セット券(前半or後半)=8,000円 6演目セット券=14,000円
パトロネージュ・セット券=30,000円 全日程フリーパス(要予約)
全席自由席・整理番号付 *未就学児童はご入場いただけません。
https://thisisnotthetheater.com/index.html#mapA
オフィスマウンテンを主宰する山縣太一さんの作・演出・出演作。
山縣さんは第61回岸田國士戯曲賞(2016年度)の最終候補↓でした。
https://www.hakusuisha.co.jp/news/n17871.html
『スワン666』↓での山縣さんの演技が素晴らしかったです。
https://shinobutakano.com/2018/06/24/9995/
☆☆☆──────────────────────────────
前売2000円台&以下の気になる作品を3本ご紹介します。
──────────────────────────────☆☆☆
[1]スイッチ総研『浅草新仲見世商店街スイッチ』
01/06浅草新仲見世商店街各所
江戸まち たいとう芸楽祭 冬の陣オープニングステージ
出演:スイッチ総研、他
脚本:スイッチ総研 演出:光瀬指絵
無料、予約不要
https://goo.gl/5YurfF
“「スイッチ」を押すと「何か」が起こる3秒~30秒の演劇”は
ぜひ一度体験していただきたいです。ご家族、お友達と一緒なら
なお楽しいと思います♪ 今回の会場は“浅草新仲見世商店街”!
15:00~15:30の30分間で計10個のスイッチ上演。光瀬さんのツイート↓
https://twitter.com/mitsuseyubie/status/1078866214380695553
[2]多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科『英雄』/『運命』
01/12-01/14東京芸術劇場シアターイースト
脚本・演出:柴幸男
(前売・当日ともに)
指定S席3000円 指定A席1500円
『英雄』/『運命』セット券5000円
※未就学児入場不可。
http://www.tamabi.ac.jp/sdd/stage2018/0305/
柴幸男さんがベートーヴェンの交響曲を使って、多摩美術大学の学生と
現代演劇を創作されます。昨年は『大工(第九)』↓でした。
http://www.tamabi.ac.jp/sdd/stage2017/daiku/
劇場隣のアトリエイーストで上演までの過程の展示↓あり(無料)。
http://www.geigeki.jp/performance/20190112ae/
[3]一般社団法人日韓演劇交流センター『韓国現代戯曲ドラマリーディング Vol.9』
01/23-01/27座・高円寺1
『刺客列伝』作:パク・サンヒョン、訳:木村典子、演出:川口典成
『黄色い封筒』作:イ・ヤング、訳:石川樹里、演出:中野志朗
『少年Bが住む家』作:イ・ボラム、訳:シム・ヂヨン、演出:大澤遊
全席自由 リーディング 各1,500円 シンポジウムのみ500円
3作品セット券4,000円 学生割引 リーディング1作品1,000円
・1/27(日)17:00~シンポジウム「社会的事件と演劇」
パネラー:イ・ボラム、パク・サンヒョン、鈴木アツト
※27日のシンポジウムはリーディングの半券提示で入場無料。
※「なみちけ」ご使用になれます。
※未就学のお子様はご入場いただけません。
※障がい者手帳をお持ちの方は劇場チケットボックスでのご予約に限り1割引。
https://www.za-koenji.jp/detail/index.php?id=2051
韓国の現代戯曲をリーディング形式で3本楽しめます。昨年↓は2本鑑賞。
https://twitter.com/shinorev/status/977912836318904321
低価格で異文化に触れられるのも嬉しいですね。実はキャストも充実。
≪首都圏以外、ダンス≫
★○SPAC-静岡県舞台芸術センター/コリーヌ国立劇場
『顕れ~女神イニイエの涙~』
01/14-02/03静岡芸術劇場
≪フランス・パリ、静岡≫
出演:鈴木陽代、美加理、阿部一徳、本多麻紀、寺内亜矢子、石井萠水、
山本実幸、大高浩一、永井健二、吉見亮、横山央、たきいみき、
大石宣広、加藤幸夫、牧山祐大、大道無門優也
脚本:レオノーラ・ミアノ 翻訳:平野暁人
上演台本・演出:宮城聰 音楽:棚川寛子
一般:4,100円 ペア割引:3,600円 (2名様で1枚につき)
グループ割引:3,200円(3名様以上で1枚につき)
ゆうゆう割引:3,400円(満60歳以上の方)
[大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
障がい者割引:2,800円(障害者手帳をお持ちの方。付添1名無料)
静岡県内の小学生ご招待(1公演5名様まで)
乳幼児の客席へのご入場はご遠慮ください。
※日本語上演・英語字幕付き
http://spac.or.jp/revelation_2018.html
●お薦めポイント●
フランスのコリーヌ国立劇場からの依頼で、静岡の県立劇場SPACが
祝祭音楽劇『顕れ(あらわれ)』を創作しました。
コリーヌ国立劇場の芸術監督は、日本でもよく知られるようになった
ワジディ・ムアワッドさん(『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』等)。
彼はSPACで、2010年に『頼むから静かに死んでくれ』、2016年に
『火傷するほど独り』を上演しており、どちらも素晴らしかったです。
原作はアフリカの神話と奴隷貿易がテーマのレオノーラ・ミアノさんの
戯曲です。SPACの『マハーバーラタ』と『イナバとナバホの白兎』を
フランスでご覧になったミアノさんからの直々のオファーで、
宮城さんが演出を担当することになったのは、2016年↓のこと。
http://spac.or.jp/blog/?p=24523
『顕れ』は奴隷貿易の加担者になってしまったアフリカ人を描いています。
ミアノさんは、日本人が演じることで「アフリカ人の物語」ではなく
「人間の物語」として上演されることを希望↓されていました。
http://spac.or.jp/blog/?p=25089
ムアワッドさんは「自分の話をするのではなく、他者の話をすることが、
演劇にとってとても大事」↓とおっしゃっています。
http://spac.or.jp/blog/?p=25104
日本の劇団SPACがこの作品を舞台化する意義がはっきりしています。
『顕れ』は昨年9月にパリで世界初演↓を迎えました。
http://spac.or.jp/revelation_colline_2018.html
日本の劇団が、フランスで1か月間も公演を行うなんて…!
9月23日付けのル・モンドの劇評はこちら↓。
https://www.facebook.com/SPACshizuoka/posts/2147055065369068
舞台美術はサラディン・カティールさん。SPACで上演された
クロード・レジ演出作品(『彼方へ 海の讃歌』『室内』『夢と錯乱』)の
舞台美術も手掛けて↓いて、SPACの皆さんとは気心の知れた仲間とのこと。
http://spac.or.jp/blog/?p=25101
SPACの長年にわたる濃厚な文化交流が、次々と着実に実を結んでいます。
観客として、その成果を味わわない手はないと思います!
※SPAC文芸部・横山義志さんの「『顕れ』パリ日記」↓は読み応え抜群!
http://spac.or.jp/blog/?cat=114
「なぜ日本の劇団がパリでアフリカの話をすることになったか」↓
http://spac.or.jp/blog/?p=25075
公演公式ブログ↓では創作の裏側を詳しく公開中。
http://spac.or.jp/blog/?cat=110
※SPACの代表作『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』が今年11月に、
東京で初めて上演されます!2014年のアヴィニョン公演レビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0817221720.html
「「東アジア文化都市」で宮城聰「マハーバーラタ」上演(略)」↓
https://natalie.mu/stage/news/312068
日程:11月23日(土・祝)・24日(日)
会場:池袋西口公園 野外劇場
○笠井叡迷宮ダンス公演・天使館『高丘親王航海記』
01/24-01/27世田谷パブリックシアター
≪京都府、東京都≫
出演:笠井叡、黒田育世、近藤良平、笠井瑞丈、上村なおか、岡本優、
篠原くらら、伊佐千明、大江麻美子、大熊聡美、熊谷理沙、政岡由衣子、
矢嶋久美子、浅見裕子、野口泉、原仁美、三上周子、宮原三千世、
山口奈緒子、酒井はな
演出・振付:笠井叡
A席(1・2階席): 5,000円 B席(3階席):4,000円
高校生以下:A席(1・2階席) 3,500円
U24:A席(1・2階席) 4,000円
当日各500円増。劇場会員、区民割引などあり。B席は各種割引なし。
※未就学のお子様はご入場いただけません。
http://takaokashinnoukoukaiki.com/
舞踏家・振付家の笠井叡さんが澁澤龍彦の遺作をダンス作品に。
偶然ですが『高丘親王航海記』は人形劇で拝見↓したばかり。
https://twitter.com/shinorev/status/981879077605797888
豪華出演者陣にも目がくらみます!
「笠井叡にインタビュー~澁澤龍彦『高丘親王航海記』を
黒田育世、近藤良平ら豪華キャストで舞台化」↓
https://spice.eplus.jp/articles/221481
≪ミュージカル≫
○坊っちゃん劇場『ミュージカル
「誓いのコイン~ロシア兵をもてなした松山~」』
01/01-03/24坊っちゃん劇場(愛媛)
愛媛・ロシア オレンブルグ友好特別公演
出演:帆風成海 四宮貴久 森奈みはる 田代久雄 水野栄治 中野祥子
佐藤靖朗 岩渕敏司 宇高海渡 岡部雄馬 脇山尚美 保可南 小林可奈
作・作詞:高橋知伽江 演出:栗城宏 作曲:深沢桂子
≪前売≫一般3,600円 高校生2,370円 中学生1,860円
小学生1,860円 親子席2,780円 車椅子席2,780円
≪当日≫一般3,910円 高校生2,680円 中学生2,160円
小学生2,160円 親子席3,090円 車椅子席3,090円
団体(15名以上)一般3,300円 団体(50名以上)一般2,990円
http://www.botchan.co.jp/coin2/
愛媛県松山市にゆかりあるオリジナル・ミュージカルの再演。
初演はロシア公演を実現し、NHKにも取り上げられました。
「日露戦争を題材にした日本のミュージカル、ロシアで初上演」↓
https://www.youtube.com/watch?v=naVqMJRuIhE&t=
↑4分30秒あたりからマールイ劇場でのインタビューの様子あり。
高橋知伽江さん作、深沢桂子さん作曲といえばミュージカル『手紙』↓など。
https://shinobutakano.com/2017/01/22/4316/
3月末までの上演です。私は初の愛媛上陸するつもり!
「(略)「誓いのコイン」再演、8K映像でロシアの演劇祭に参加」↓
https://natalie.mu/stage/news/313664
○劇団四季『パリのアメリカ人』
01/20-03/08東急シアターオーブ
≪東京、神奈川≫
出演:劇団四季
作曲:ジョージ・ガーシュウィン 脚本:クレイグ・ルーカス
演出:クリストファー・ウィールドン
S席:11,880円 サイドS席:11,880円 A席:8,640円
B席:6,480円 サイドB席:6,480円 C席:3,240円
https://www.shiki.jp/applause/aaip/
劇団四季の新作ミュージカルです。ミュージカルおよび劇団四季は
門外漢といえる私ですが、最近拝見した『ノートルダムの鐘』、
『恋におちたシェイクスピア』で充実の観劇体験をさせていただきました。
まずは東京での2か月半の上演です。格安の席もあるのでどうぞ。
≪ご参考≫
「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
https://shinobutakano.com/2018/12/30/11429/
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◆2 【先月のベスト3】
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1.新国立劇場演劇『スカイライト』
12/01-24新国立劇場小劇場 ※12/1-2はプレビュー、12/6初日
≪東京都、兵庫県≫
新国立劇場新芸術監督となった小川絵梨子さん自身の演出による
三人芝居。NTLiveで2度観た大好きな戯曲をとうとう生で観られた。
充実!幸せ!俳優の演技だけでこんなに豊かな時間になることの証明。
四方を客席が囲む舞台で生き生きとした会話が続き、3時間弱が長くない。
ロマンティックでスリリングで考えさせられて刺激されっぱなし。
性差、年齢差が生むズレが身にしみる。大人の恋は否応なく生き方を問う。
台所裏側の席で、蒼井優さんが料理をしながら話すのを堪能。
蒼井さん演じる教師キラはNTLive版でのキャリー・マリガンさんの演技とは
異なる印象で、少女らしさと自立した人間の気高さの同居が信じられた。
蒼井さんさんは今作と『アンチゴーヌ』で紀伊國屋演劇賞個人賞↓を受賞。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20181218150000.html
浅野雅博さんが甘ん坊でわがままな中年男性の可愛げ、憎たらしさで悩殺。
吃音の青年を演じた葉山奨之さんの柔軟さとチャレンジも大変好印象。
https://twitter.com/shinorev/status/1070683550985252866
2.Triglav『THE PILLOWMAN』
12/12-12/16山王FOREST大森theater
マーティン・マクドナーの名作を若い演劇人が真摯に上演。
新井ひかるさんの演出は、黒い箱型の演技スペースを2つ設置した
舞台美術(上田淳子)で、堅牢な取調室だけでなく物語の入れ子構造も表す。
床に散らばる作家の文章とその兄の絵、布に映す影絵や絵の具を使って
目の前で事件を起こしていく趣向は、大胆で効果的かつサービス満点。
残酷なおとぎ話のびっくり箱、各登場人物の脳内劇場を豊かに立ち上げた。
作家(弟)を演じた中西良介さんの翻訳は、最後の独白をです・ます調で
ない語り口にし、長塚圭史演出版、小川絵梨子演出版とは異なる味わいに。
脚本を2時間に刈り込むことで、2人の刑事に焦点が当たったのも面白い。
アリエル役(悪い刑事)の岩男海史さんの演技が白眉。作家の兄役を
演じた堀元宗一朗さんの成長にも驚かされた。彼は新国立劇場および
同研修所の公演で、出演以外にプロンプや演出助手の仕事もしている。
https://stage.corich.jp/stage/96008
3.シアター風姿花伝プロデュース『女中たち』
12/09-26シアター風姿花伝
緻密に造形された小空間で、芯があって力強く自由闊達な演技対決を堪能。
主従逆転、殺人計画から人類の平等という虚構(戯れ)。鵜山仁さんの演出で
ジャン・ジュネ作『女中たち』をやっと本格的に味わえた心地。
舞台中央に巨大な楕円の鏡をしつらえた美術(島次郎)が効果抜群。
俳優が舞台上で自由であることの美しさ、かっこよさったら!!
那須佐代子さんの長台詞が素晴らしかった!震えたわ~♪
シアター風姿花伝プロデュースはやはり見逃せない。
https://twitter.com/shinorev/status/1072123378981453824
その他はまつもと市民芸術館「TCアルププロジェクト
『人間ども集まれ!2018』」、Bunkamura『民衆の敵』、
浮世企画『SHIP』、SPAC『歯車』、文学座『ジョー・エッグ』、
劇団四季『ミュージカル「ライオンキング」』、
serial number『アトムが来た日』、
NTLive「ジュリアス・シーザー」等、順不同(舞台は鑑賞順)。
◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
http://archives.mag2.com/0000134861/
メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
2018年12月(観劇数11作品)は残念ながら発行しませんでした。
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◆3 【英国演劇の映画館上映情報~NTLiveの再上映、他~】
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◎英国ロイヤル・ナショナル・シアターが選んだ演劇界最高峰の舞台が
映画館で楽しめるナショナル・シアター・ライヴ(日本では2014年~)。
http://www.ntlive.jp/
《年越しだよ!豪華NTLiveアンコール祭り@シネ・リーブル池袋》
https://goo.gl/MVvi75
https://ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/comingsoon/
○「ハムレット」
2019/1/5(土)~1/11(金)
感想:https://shinobutakano.com/2015/12/04/813/
○「夜中に犬に起こった奇妙な事件」
2019/1/5(土)~1/11(金)
感想:https://shinobutakano.com/2016/02/19/1983/
○「フランケンシュタイン」(カンバーバッチ博士版)
2019/1/2(水)
感想:http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0418195129.html
○「フランケンシュタイン」(カンバーバッチ怪物版)
2019/1/4(金)
感想:http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0418195129.html
○「イェルマ」
2019/1/5(土)~1/11(金)
感想:https://shinobutakano.com/2018/09/30/10794/
○「アマデウス」
2018/12/22(土)~2019/1/4(金)※1/1元旦は上映なし
感想:https://shinobutakano.com/2018/07/09/10124/
○「ハングメン」
2019/1/3(木)
感想:https://shinobutakano.com/2017/04/20/5315/
○「一人の男と二人の主人」
2019/1/2(水)~1/4(金)
感想:https://shinobutakano.com/2017/11/11/7528/
《NTLive2019ラインナップ(前半)発表!》
https://www.facebook.com/ntlivejp/posts/2255151611396534
2/15~2/21 「マクベス」
3/01~3/07 「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」
4/19~4/25 「リア王」
5/31~6/06 「英国万歳!」
6/21~6/27 「アントニーとクレオパトラ」
《今月はバレエもご紹介します》
◎イングリッシュ・ナショナル・バレエ「ジゼル」
演出・振付:アクラム・カーン
https://www.culture-ville.jp/enbgiselle
2018/12/21(金)~2019/1/3(木)神戸国際松竹
2019/1/5(土)~東劇( https://goo.gl/oCctWn )
クチコミで評価が広がり再上映が決まった↓そうです。
https://twitter.com/nakamekids/status/1078650988339224577
※ありがたいことにNTLiveは次々に再上映され、追いかけるのが大変(笑)。
公式facebook、公式twitterでこまめにご確認を。
https://www.facebook.com/ntlivejp/
https://twitter.com/ntlivejapan
【料金】一般3,000円、学生2,500円
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◆4 【編集後記など】
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◎おかげさまで12月の引っ越しは、つつがなく終えられました。
ただ、平常復帰はまだ遠く、整理整頓(=断捨離)の日々です…。
◎昨年登壇↓させていただいた、演劇ジャーナリストの徳永京子さんの
https://shinobutakano.com/2018/01/31/8551/
現代演劇講座が、今年もパルテノン多摩で開講します。
・公益財団法人多摩市文化振興財団「徳永京子の現代演劇講座」
01/12、19、26パルテノン多摩・学習室(4階)
講師:徳永京子
【第1回ゲスト】1/12(土)瀬戸山美咲
【第2回ゲスト】1/19(土)宮川舞子
【第3回ゲスト】1/26(土)和久田賴男
時間:14時~16時
参加費用(当日精算):各回1200円(3回通しは3千円、初回に精算)
定員:各回30名(先着順)
http://www.parthenon.or.jp/act/3486.html
毎週(土)に3回連続で開催。市民劇に携わる劇作家・演出家、
舞台写真家、岸田國士戯曲賞担当者(白水社社員)という人選に注目!
よろしければ3回ともご参加を♪
申込フォーム:http://u0u1.net/OKQy
◎大分県で「日本劇作家大会2019大分」が開催されます。
期間:2019年1月24日(木)~27日(日)の4日間
https://jpac2019-oita.org/
全64企画の一覧表はこちらの画像↓でどうぞ!拡大できます。
https://jpac2019-oita.org/schedule/
劇作家協会新人戯曲賞の公開審査会↓も大分で開催されるんですね。
https://jpac2019-oita.org/program/32new_face_award24/
◎「CoRich舞台芸術アワード!2018」の投票受付中です。
観客投票イベントで、第1位に輝いた団体には【賞金20万円】!
ただいま60名以上↓が投票。クチコミ数で投票可能数が変わります。
http://stage.corich.jp/award2018/list
2018年に鑑賞した公演に、今からどんどんクチコミしてください!
〆切は1/10(木)13時(午後1時)です。私↓も参加します♪
https://stage.corich.jp/user/57/award_watch
メンバー登録⇒ https://stage.corich.jp/login
◎「CoRich舞台芸術まつり!2019春」が開催されます。
http://stage.corich.jp/festival2019/
今年は運営協力をさせていたただくことに↓なりました。
https://shinobutakano.com/2018/12/27/11408/
3~5月に上演される日本全国の小劇場公演が対象です。
グランプリには再演資金として100万円を支援!演技賞は個人に5万円!
1月22日(火)正午(お昼12時)から公募開始です。どうぞご検討を!
◎ご報告しておきたい「しのぶの演劇レビュー」内記事
・【2018年しのぶの観劇ベストテン】
https://shinobutakano.com/2018/12/31/11459/
・【意見】安倍政権および現与党を支持しない理由(記録まとめ)
https://shinobutakano.com/2018/12/30/11434/
◎おすすめ舞台中継など on TV(おすすめがある時だけ掲載)
勝手ながら、この欄は2018年で終了にします。長年にわたって
演劇関連情報を発信、蓄積しているサイト「シアターリーグ」↓が
http://www.moon-light.ne.jp/
ニュース↓で舞台中継スケジュールを掲載してくださっています。
http://www.moon-light.ne.jp/news/
公式ツイッター↓もあります。
https://twitter.com/Theater_League
◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
「受かりました!」と言われるともっと嬉しい♪
「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
https://shinobutakano.com/contact/
※恐れ入りますが、必ず掲載するわけではありません。
◎ツイッターやってます!フォロワー約8900人に感謝♪
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観劇感想の速報もたまにつぶやきます。
震災・原発事故、政治・選挙関連のリツイートも多いです。
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