【提案/ハラスメント30】元自衛隊員の女性がセクハラを告発/自衛隊と加害者から直接の謝罪を勝ち取る

 【ハラスメント】カテゴリーの30番目です(⇒前回の投稿)。2021年末のまとめ投稿の下の方に、【ハラスメント】投稿の過去リンクを羅列してあります。

 元自衛隊員の五ノ井里奈氏が隊内でのセクハラ被害を告白し、自衛隊および加害者からの謝罪を求めました。自衛隊員であった2021年の6月から8月の間に受けたセクハラ被害を、隊に正式に報告し、被害届を出しても、ずっと取り合ってもらえなかったのです。20代前半の女性が実名・顔出しで声を上げた結果、訴えは聞き届けられましたが、彼女が失ったものが返ってくるわけではありません。

 五ノ井氏:あの日から私の人生は止まってます
 五ノ井氏:自衛隊勤務時代から被害を訴えており、すぐ性暴力が認定され加害者から謝罪があれば辞める必要はなかった/認められたことは私からしたら当たり前の話。全くプラスのことではなく、全てが遅すぎる

 五ノ井氏のアカウントには事実無根の暴言が浴びせかけられました。被害者への二次加害があまりに多く、個人にとって被害を公にするリスクは大きすぎます。私たちの目に入った被害者は、それでも声を上げることを選んだ人たちであること、そして見えているのは氷山の一角であることを、強く認識しておくべきだと思います。

※閲覧注意です。フラッシュバックが起こることもありますので、ご了承の上、お気をつけてご覧ください。
※網羅性はありません。基本的に私自身の備忘録として残しています。

■元自衛隊員の女性が訓練中に受けたセクハラ(強制わいせつ)を告発/実名で顔も出す

■悪いのは加害者。そして加害を無視・容認・奨励し、なかったことにする人たち

■五ノ井氏「憧れていた自衛官になるという夢を失い、どん底でした。先の見えない生活に絶望して、好きな柔道もできなくなりました。震災の時に助けてもらった女性自衛官みたいになりたくて入隊したのに、内部ではあんなにひどい実態があるなんて思ってもいませんでした……」

■元女性自衛官の訴えが政治家に届いた

■五ノ井氏が署名活動を開始

■【前編】22歳元女性自衛官が実名・顔出しで自衛隊内での「性被害」を告発 テント内で男性隊員に囲まれて受けた屈辱的な行為とは

■【後編】元女性自衛官が「性暴力」を告発した理由 「セクハラを“なかったこと”にするのが許せなかった」

■朝も昼も…22歳元女性自衛官が受けた「壮絶セクハラ」の闇
・信じがたい性暴力に向き合う五ノ井里奈さんが語ったこと

■10万5296の署名

■“自衛隊でハラスメント” 100人以上が回答 元隊員 再発防止を

■自衛隊の性被害を告発した五ノ井里奈さんに「殺害予告」「後ろから誰かに刺されるんじゃないかと…」

■自衛隊でのセクハラ実例

■「不起訴不当」で捜査再開

■ねばりづよく謝罪を要求する五ノ井氏

■陸上自衛隊トップが謝罪

■五ノ井氏「あの日から私の人生は止まってます」

■五ノ井氏に匿名の中傷ツイートが送られている

■五ノ井氏:加害者は謝罪したいと伝えているのに、遅らせているのは自衛隊

■加害者4名が五ノ井氏と面談し、謝罪/手紙も渡す

■ヒラギノ游ゴ氏「自衛隊の性加害生んだ「ホモソーシャル」の醜悪さ/報道を見て「自分には関係ない」と思う男性の盲点」
https://toyokeizai.net/articles/-/623869

・問題は多くの「ホモソーシャル」に共通するもの
・ホモソーシャルとは、男性・女性どちらかのみの構成員に偏ったコミュニティを指し、主に男性中心の集団の場合が多い
・ホモソーシャルはさまざまな不均衡の要因となるが、その最たるものがミソジニー(女性蔑視)の温床となることだ。
・公判中の滋賀医大生による集団暴行事件にも同様の傾向が見られた
・「これはまずいんじゃないか」と自分たちの振る舞いを問い直し、社会全体とすり合わせる自浄作用が利かなくなっていく。
・問題とされているのは個人個人の男性ではなく、男性優位の社会構造、システムの話であり、また男性たち自身、こうした男性優位の社会構造が規定した男性像への適応を要請されることに日々無自覚に消耗している。

・自他に害をなす「男らしさ」の規範意識をトキシック・マスキュリニティ(有毒な男らしさ)と呼ぶ。
・包括的性教育が乏しかった結果、自助努力に任されてきた
・社会生活において重要なタームやその背景にあるジェンダー論の論理を学ぶことをベースとし、その一環として月経や生殖といった身体の話題がある。そうしたカリキュラムが「包括的性教育」だ。
・自衛隊で起こった事件/そもそも刑事事件相当の、つまり法の裁きに委ねられてしかるべき事案だ
・勤務先が事実であるか否かのジャッジをするのも、謝罪をするしないに腐心せざるをえないのも筋違いではないか。

■自衛隊で受けた性被害 届かなかった被害の訴え
・遅すぎた謝罪
・行われなかった調査
・「上司に妊娠を報告すると謝罪を要求された」
・届かぬ被害の訴え

■憧れた自衛隊、「変わってほしい」 性暴力被害の元自衛官に聞く
五ノ井氏:自衛隊勤務時代から被害を訴えており、すぐ性暴力が認定され加害者から謝罪があれば辞める必要はなかった
五ノ井氏:認められたことは私からしたら当たり前の話。全くプラスのことではなく、全てが遅すぎる

■五ノ井氏「私にも出来ることの限界があります。すべての人を助けることは出来ません」

↓2022/12/10加筆

■Financial Times Magazine「the 2022 Women of the Year」に選出

↓2022/12/19加筆

■示談応じようとしていた五ノ井里奈さん それを覆した相手側弁護士の一言【自衛隊性暴力問題】
・加害者側の弁護士が「個人責任を問われるか疑問がある」との見解を示したことで、五ノ井さんは「重大さを軽く受け止めているのではないかと、あきれ、驚いた」

↓2023/01/30加筆

■性暴力被害告発の五ノ井里奈さん、元自衛隊員5人と国に賠償求め提訴

↓2023/03/19加筆

■五ノ井里奈氏「本日3名が、私に対する強制わいせつにより、起訴されました。」
https://twitter.com/judo_gonoi/status/1636652754059005952

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