ロームシアター京都が「ハラスメント防止ガイドライン」を公開しました(⇒前回投稿)。A4用紙で14ページあります。ぜひお読みください!
【お知らせ】ロームシアター京都において「ハラスメント防止ガイドライン~ロームシアター京都に集う全ての人のために~」を策定しました。今後も社会状況を鑑み、施設利用者、舞台関係者等の方々から意見をお聴きし、その機会をとらえて常に見直し、改訂を行います。
詳細👉https://t.co/gS5udXnpkF— ロームシアター京都 (@RT_Kyoto) March 25, 2022
また私たちは、今後ロームシアター京都が身体的・精神的に安心安全な劇場であり、「憩いの場」として機能していくため、職員研修といった館独自の学びの場を設けるだけでなく、京都の創作・上演環境の向上を目指す人々とも共に考える場を催すなど、ハラスメントの起こらない環境づくりに努めます。
— ロームシアター京都 (@RT_Kyoto) March 25, 2022
劇団地点と元劇団員A氏との係争(現在も進行中)、三浦基氏のロームシアター京都・新館長就任延期(2020年3月)を経て、シンポジウム開催や意見募集も行った上で「ハラスメント防止指針(財団)」、「ハラスメント防止ガイドライン(劇場)」の策定が進めてこられました(関連投稿⇒1、2、3)。公開予定だった2021年5月は過ぎましたが、2021年度内に公開をしてくださったことに心からの感謝を申し上げます。
ハラスメントとは何かを言葉で定義した上で、ハラスメント防止の具体的な方法、手順等を明文化しています。「みんなちがって、みんないい」といったタイプの漠然としたスローガンで多様性を謳うのではなく、暴力行為や犯罪には毅然とした対応をすると明記されています。時を経てルールが形骸化するのを放置せず、常に見直し、意見募集をして改定していくのも良いですね。
劇場には劇場職員、アーティスト、スタッフ、観客、地域住民など、さまざまな人が集います。「ハラスメント防止を主眼とした目指すべき3つのビジョン」には、それら全ての人の身体的安全だけでなく、尊厳と人格を守る姿勢が示されています。うっとりだ…♪
●ビジョン1
ロームシアター京都に集う全ての人が、自分を尊重するとともに、お互いを尊重して、創造力・想像力を存分に発揮し、生き生きと活動できる。
●ビジョン2
ロームシアター京都に集う全ての人が、属性や思想信条に関わらず、人として対等に、意見交換や対話ができる。
●ビジョン3
ロームシアター京都に集う全ての人が、身体的・精神的に安心安全な状況に集うことができる。
他の劇場や芸術団体も、このハラスメント防止ガイドラインを参考にして、自身の現場に活かしてみてはいかがでしょうか。一観客である私も勉強させていただきます。
ロームシアター京都が「ハラスメント防止ガイドライン」策定。21年2月14日のシンポジウムで公開した案から、専門家を交えて検討・調整を重ねた。該当しないと考えられる具体例は全面削除。劇場がプロデュース・創作する事業では「確認書」締結ではなく、契約書にガイドライン遵守を入れることに変更。 https://t.co/x5j3ljSC4w
— fringe (@fringejp) March 25, 2022
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