NTLive「ジェーン・エア」おかげ様で見に行けました!超面白かった~♪母は彼女が今までに見たNTliveで一番と太鼓判。セリフで意味が伝わる前に、既に事件は起きてるし人物の感情は動いて行動も起こしてる。同時進行、スピードの現実味とスリル。シネ・リーブル池袋で上映中。https://t.co/M9gB325K7S https://t.co/CDhmEYpRs6
— 高野しのぶ🌹(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) December 12, 2021
「ジェーン・エア」シネリーブル池袋では12/23(木)まで続映。https://t.co/hvR2aL1bTL https://t.co/wbAdhv0Xif
— h a t o (@hatoincident) December 14, 2021
≪作品紹介≫ https://www.ntlive.jp/janeeyre
今も人気を誇るシャーロット・ブロンテの古典を大胆でダイナミックに自由と充実感を求めて戦う一人の女性を描いた舞台にしている。「ジェーン・エア」の気鋭のヒロインは、人生の障害に真正面から立ち向かい、貧困、不正、苦い裏切りを生き抜き、自分の心に従うという究極の決断を下すまでに至る。
≪ここまで≫
NTliveは母も好きなので、できるだけ一緒に見に行くようにしています。女性への偏見、差別ゆえ仕事を捨て子育てと趣味にシフトせざるを得なかった70代日本人女性に、1人の人間(ジェーン)の力が漲る今作が響いたのかもしれません。世代、性別問わず多くの方にご覧いただきたいです。
— 高野しのぶ🌹(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) December 12, 2021
女性はもちろん男性にも観て欲しいですね。劇場で初めて観たとき「It's a girl」と「Unjust」という台詞にハッとさせられたのを覚えてます。稽古場で創りあげているから演出が物語のどの側面を際立たせたいのか、そこまで言葉が理解できない観客にも明確でした。
— 西村壮悟 Sogo Nishimura (@sogonishimura) December 13, 2021
ここからネタバレします。
めちゃくちゃ面白かった。
大柄の黒人女性の歌がうまくて涙が出そうになった。彼女がロチェスターの妻だと分かった時は驚いたし恐ろしかった。あの、閉じ込められた“狂女”は、幕開けからずっと舞台にいて、全てを見ていたのだ。マッチに火を点けるのも彼女だった。
物おじせず率直に意見するジェーンは、あの時代にはとても珍しい若い女性。彼女を家庭教師として雇っているロチェスター氏もまた、ひねくれもので奇妙。2人が惹かれ合う…という展開になる前に、すでにジェーン役の俳優はロチェスターに恋をしていた。
NTL『ジェーン・エア』素晴らしかった。字幕で言葉がほぼ理解できて(カットされてるものもあるけど)、自分がなぜこの作品にここまで心震わせられるかよく分かった。演技、演出、音楽、美術どれも上質。古い物語を現在に生まれ変わらせるのに成功している。Must see。https://t.co/Y9ppnsXKAb
— 西村壮悟 Sogo Nishimura (@sogonishimura) December 7, 2021
(ネタバレします)
理不尽に対して叫ぶ「Unjust!」という台詞も初回から印象に残ってるが、今回心に響いたのは「It's a girl」。女に生まれたからという理由だけで受ける数々の不当な扱い、直面するであろう困難。原作が書かれた当時だけでなく現在も続いている。— 西村壮悟 Sogo Nishimura (@sogonishimura) December 7, 2021
その困難を予感させる冒頭の「It's a girl」に対し、終幕の台詞は言葉は同じでも異なる響きを持つ。恋愛の話ではなくある女性の人生の話で、誕生と子供時代が重要な要素という演出の切り取り方は明快だった。
— 西村壮悟 Sogo Nishimura (@sogonishimura) December 7, 2021
意図が明快なんだよな。冒頭の数分のムーヴメントといい。退屈させるような分かりやすさじゃなく、過不足ない明快さ。
— 西村壮悟 Sogo Nishimura (@sogonishimura) December 7, 2021
民謡ぽい音楽のなかにGnarls BarkleyのCrazy https://t.co/beMNz4egi2 みたいなソウルミュージック持ってくるのも面白い。
— 西村壮悟 Sogo Nishimura (@sogonishimura) December 7, 2021
邦題:『ジェーン・エア』
原題:Jane eyre
製作年:2015年
上映時間: 3時間30分(休憩込み)
出演(ABC順):
ミュージシャン:ベンジー・バウワー
ミュージシャン:ウィル・バウワー
ブロックルハースト氏、パイロット(犬)、メイソン(ロチェスターの妻の兄):クレイグ・エドワーズ
ヘレン・バーンズ(寄宿学校で病死したジェーンの友達)、アデル(ロチェスターの娘)、セントジョン、グレイス・プール(ロチェスターの妻の面倒を見る召使)、アボット:ローラ・エルフィンストーン
ロチェスター:フィリックス・ヘイズ
ミュージシャン:フィル・キング
バーサ・メイソン(ロチェスターの妻/精神を病んで屋根裏に閉じ込められている):メラニー・マーシャル(大柄の黒人女性/歌手)
ベッシー(ジェーンに親身だった乳母)、ブランシュ・イングラム(ロチェスターが心奪われた高貴な女性)、ダイアナ・リヴァース:シモーネ・ソンダース
リード夫人(幼いジェーンをいじめた伯母)、フェアファックス夫人(ロチェスターの邸宅の家政婦):マギー・タグニー
ジェーン・エア:マデリン・ウォーラル
※その他の役も本キャストによって演じられる
原作:シャーロット・ブロンテ
演出:サリー・コックソン(NTLive「ピーターパン」)
舞台装置:マイケル・ヴェール
衣装:ケイティ・サイクス
照明:エーディン・マローン
音楽、音楽監督:ベンジー・バウワー
音響:マイク・ビア&ドミニク・ビルキー
ムーヴメント:ダン・キャナム
アクション:レニー・クルピンスキー
ドラマターグ:マイク・エイカーズ
カンパニー・ヴォイス・ワーク:リチャード・ライダー
スタッフ・ディレクター:エレン・ハヴァー
一般3500円 学生2500円
https://www.ntlive.jp/janeeyre
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