文学座が80周年を迎えたその日に、歴史ある文学座アトリエに伺うことができました。三好十郎戯曲が文学座で上演されるのが初めてだなんて、意外でした! 演出は上村聡史さん。今月のメルマガでお薦めしておりました。
1952年に発表された『冒した者』は『浮標』の続編にあたる三好十郎さんらしい私戯曲ですが、『浮標』よりも虚構性、娯楽性が高い気がします。戦争、人間について鋭くえぐるようなセリフがどんどこ出てくる社会派作品であり、エロティックな犯罪サスペンスとも言えます♪ ※青空文庫で全文読めます。
アトリエの構造を活かし、劇場入り口も変更するほどの作り込まれた抽象美術です。客席はほぼL字型で約150席。角度違いで形状は『野鴨』と同じかも。一般前売り4,300円は安い!
10分休憩2回を含む3時間50分という大作。めちゃくちゃ面白かった。三好十郎戯曲を隅々まで読み込んだ上で、独自の解釈や遊びを加える上村聡史さんの演出に感服。終戦直後の話なのに、ヒリヒリするほど…https://t.co/fJ0fhrYPp0 #文学座 #冒した者 #舞台 #演劇
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年9月6日
『クライムス・オブ・ザ・ハート』も『冒した者』も人間が本音をぶちまけて行動に移した時に事件が起こり、それが周囲に影響を与え別の問題が派生する。自分に嘘をついて生きるしかない社会じゃダメだよね、と思うと同時に、現代のヘイト・スピーチ、ヘイト・クライムも思い当たる。ふぅ…。
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年9月7日
冒した者、昨日初日をあけまして。本日ご予約の電話をたくさんいただいております!
9/21.22が残り10席以下という状況で近日中に全ステージ完売になりそうです。お早めにお電話ください! https://t.co/7bdZkQKRYX— 鈴木美幸@『冒した者』アトリエ (@suzukimi_LT) 2017年9月7日