6月の『作者の声』に続いて、演劇ユニット←ココカラの朗読劇を拝見。江尻裕彦さんが翻訳・演出されます。上演時間は約1時間15分。
『語りえぬもの Not Talking』は英国の劇作家マイク・バートレットのラジオドラマで、パンフレットによると「2006年度の作家協会の最優秀ラジオ劇賞などを受賞」。
⇒片山幹生さんの詳しい感想(facebook)
←ココカラの朗読劇。バートレット作『語りえぬもの』江尻裕彦翻訳・演出。超面白かった!75分だが1時間半はあったかと思うほど濃密&スリリングで心揺さぶる。老夫婦と若い男女兵士が過去を告白する形で、観客への説明、会話、心情吐露が入り混じり、数十年の時を超える。傑作ラジオドラマ。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2015, 11月 29
「語りえぬもの」続。老夫婦と男女兵士との人間関係に深いドラマあり。兵舎内で殺すか殺されるかのサスペンスもあり。口を閉ざすことがテーマで、無言のピアノ演奏も示唆的。最後は「私たちは、話を、した」で照明カットアウトして終幕。よかった。 pic.twitter.com/Na16fR7Vwe
— 高野しのぶ (@shinorev) 2015, 11月 29
@satoshikusaka こちらこそご案内感謝です!凄く面白い戯曲でした。俳優さんが観客に伝えようとする演技をしてくださって、どっぷり入り込めました。「考えることはしない」と決心した若い兵士のはやる気持ちが、日下さんの心身から伝わってきました。無垢ゆえの罪も感じ取れました。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2015, 11月 29
⇒CoRich舞台芸術!『語りえぬもの Not Talking』
≪あらすじ≫ 少々ネタバレしています。
ジェームズ(古賀豊)とルーシー(大方斐紗子)は長年連れ添ってきた老夫婦。20代の時にルーシーが流産し、子供はいない。敬虔なキリスト教信者のジェームズは(1939年に?)良心的兵役拒否をした。その頃に出会ったスーザンという女性と不倫関係になり、傷心のルーシーはショパンのピアノ曲を無言で弾くようになる。
マーク(日下諭)はイラクへの出兵を控えた18歳の兵士。同僚の女性兵士アマンダ(飯田映理子)に思いを寄せており、アマンダもまんざらではない。ただ、軍の中で行われたあるパーティーの夜の事件を機に、2人は普通の会話ができなくなった。※この場面の時代はおそらく2003年ごろ。
≪ここまで≫
他のお客様の感想ツイート↓
英米現代劇をリーディング公演するユニット「←ココカラ」の第三回公演は、英国の若き俊英劇作家マイク・バートレットの『語りえぬもの』。これは紛うことなき傑作。老人と若者の二組のカップルの断片的モノローグのによる劇作上の仕掛が秀逸。 https://t.co/csi3LXN1Cv
— 片山 幹生 (@camin) 2015, 11月 27
マイク・バートレットは1980年生、今、英国で最も注目されている劇作家の一人。『語りえぬもの』はラジオドラマとのこと。カフェの親密な空間で、四人の俳優によって丁寧に語られるモノローグ劇の味わいは格別なものだった。これは本当にいいよ。29日にもう一公演あり。
— 片山 幹生 (@camin) 2015, 11月 27
バートレット『語りえぬもの』江尻裕彦演出(リーディング)、←ココカラ。会話は時間をずらして老夫婦と男女兵士それぞれのモノローグとし、ディスコミュニケーションを際立たせた後、偶然結びついたショパンの楽譜(Not Talking)を契機に老人が女兵士の心の束縛を溶かす静かなドラマ。
— David Oksenberg (@DavidOksenberg) 2015, 11月 27
↓出演者のツイートなど(2015/11/30加筆)。
リーディング公演『語りえぬもの』終演いたしました。ありがとうございました。 pic.twitter.com/hVhU1yCnsV
— Satoshi Kusaka 日下諭 (@satoshikusaka) 2015, 11月 30
言葉の真っ直ぐさ、奥深さ。描写。
「語りえぬものには、沈黙しなければならない」とはヴィトゲンシュタインの言葉だけれど、たしかに語ることと沈黙の交差が見事にドラマを築き上げる。戯曲も面白かったけれど、四人の演者の居方がとても良かった。 https://t.co/NbGw95D2t9
— 梶原航/カジワラワタル (@wataru_kaji) 2015, 11月 30
Mike Bartlett’s “Not Talking”
出演:飯田映理子、日下諭、大方斐紗子、古賀豊
脚本:マイク・バートレット 翻訳・演出:江尻裕彦
制作:高橋悠之輔 宣伝美術:根岸幸 ロゴデザイン:飯田隼平 宣伝協力:平井辰夫
後援:ブリティッシュ・カウンシル
【休演日】11月28日 1,800円(全席自由 当日精算)
http://kokokara2015.wix.com/index
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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