KAAT神奈川芸術劇場『ミュージカル「HEADS UP!」』11/13-23 KAAT神奈川芸術劇場ホール

HEADS UP!
HEADS UP!

 神奈川公演の千秋楽に滑り込みで拝見できました。⇒公式サイト
 ただいま兵庫公演中で、12月は札幌、岡山公演があります。

 神奈川公演千秋楽のラサール石井さんの挨拶はこちら↓。カーテンコールは何度あったかしら…5回はあったような…。
 「今、“一人じゃない(←歌詞にある)”という気持ちです。20年以上芝居をやってきたけど、皆さんにこんなにも喜んで頂けるものが出来たのは初めてです。」
 「皆さん、もう一度、このお芝居をさせてくれたスタッフに大きな拍手を!」

 ⇒CoRich舞台芸術!『ミュージカル「HEADS UP!」

 ≪作品紹介≫ 公式サイトより
舞台を観る人、 そして舞台を作る人たちに贈るエンタテイメントミュージカル!
哀川翔、初のミュージカル!!
ラサール石井、構想10年、渾身の新作!

ミュージカルファンなら誰もが知る“あの名作“が1000回目の公演を迎え、華々しく終了するはず…だった。が、主演俳優の鶴の一声で、某地方都市の古い劇場で1001回目を上演することになった!しかしながら、当然、舞台美術は廃棄済み、キャストも足りない、スタッフも人手不足。さらには新人舞台監督のデビュー作でもあった。とんでもない条件の中でもスタッフたちは、必死に幕を開けようとする。幸か不幸か、チケットは完売、つまり観客が待っている!!果たして幕は開けられるのか!?主演俳優が「1001回目」にこだわった理由とは?

本作は、普段表舞台に登場することのないバックステージで働く舞台スタッフが、希望や夢、時には日ごろのうっぷんを音楽にのせて綴る新作オリジナルミュージカルです。数多あるいわゆる“バックステージもの”には珍しく、本作は二人の「舞台監督」を中心に描きます。舞台上では、大道具のセット組みから始まり、照明、音響、衣装、制作、小道具、そして演出部、と各セクションのスタッフが本番に向かっていく姿を余すところなくご覧いただける、一風変わった物語です。客席から観ているだけでは到底想像のつかない舞台制作のスタッフワーク、舞台を支え、愛する人々にスポットをあてた群像劇を本格的ミュージカルで描きます。
 ≪ここまで≫

 以下、ネタバレまでは友人のみ公開のfacebookに投稿した内容です。

 神奈川公演千秋楽を拝見。ミュージカルの裏方たちが主役で、幕開けの中川晃教さんの登場シーンから涙だだ漏れ。
 表方、裏方、そして観客がいて初めて成り立つ舞台芸術という儚い奇跡が、素舞台で生まれて消えるまでを描く。観客が劇場内の出来事を共に体験していく劇中劇中劇の構造で、作り手と観客の「共犯関係」が前提であることを冒頭で確認してから進行する。
 異化効果を了解済みで、積極的にそれを楽しもうとする、客席の生き生きとした反応!それが作品に与える影響と来たら!お芝居の幸せってこういうこと!
 歌もダンスも楽しいし、ギャグも笑える。ミュージカルファンも、私みたいな演劇オタクも、お芝居なんか全く観たことがない人も、ノリノリに前のめりになって参加できる作品だと思った。
 再演して欲しい。レミゼみたいにずっと上演されていって欲しい。こんな舞台が公立劇場から生まれたことを心から感謝します。

劇場前のポスター
劇場前のポスター

 ここからネタバレします。覚えておきたいセリフ、歌詞は以下です。正確ではありません。

・舞台は役者(とスタッフ)と観客の共犯関係で成立する。
・役者が「寒い」といえば、観客は「寒い」と信じる。「暑い」といえばそれを信じる。
・ここは栃木の黎明会館。客席の皆さんは、横浜に来ようとして、栃木に着いちゃったんです。劇ではよくあることです。

・掃除機かけちまえ!ブブンブンブン!(演出部)
・作っては壊すの繰り返し。こんな仕事あっていいの?!
・女優なのに(衣装係だから)裁縫がどんどん上手くなっていく
・女優は輝く星ではない。磨かれて光る宝石。あなたに必要なのは、女優になることではなく、心を女優にすること。誰も皆に愛されること。
・女優は真っ先にスタッフさんの名前を憶えるの。誰よりもひいきしてもらうために。
・舞台監督はネガティブなことを口にするな!

・観客は人を見てるんじゃない。熱を感じに来てるんだ。
・チケットは売れている。約束はできている。座ってよ、あなたの席に。楽しんで体ごと。
・この後、場当たりに5時間かかりました。割愛させていただいてよろしいでしょうか?(拍手) 私と皆さんとの関係なら、時間を超えることは簡単です。
・どんなことも単調で地味で退屈。でもバラシの時、俺は暗黒街のボス!
・chainはつながっている。今、生かされていること。
・建ててバラして、また建ててバラす。こうして芝居は続いていく。たくさんの愛が溜まっていく。劇場に。

・あなたには見てほしい。劇場で起こる奇跡。見えるものを支えている今は見えないものたち。
・あなたには知って欲しい。全ての影と光。誰かがそっと支えている。声なき者の愛を。
・すべては夢。すべてはマジック。すべては嘘。すべてはトリック。劇場で起こること。それはすべて魔法。
・劇場には人生が。劇場には涙が。でも終わればすぐ忘れられる。劇場で起こる一夜限りのショー。

【出演】
哀川翔 ・ 相葉裕樹
橋本じゅん
青木さやか ・ 入野自由
今拓哉 上原理生 陰山泰 芋洗坂係長
岡田誠 川本昭彦 井上珠美 新良エツ子 MINAMI
青柳塁斗 遠藤瑠美子 香月彩里 嶌村緒里江
谷 須美子 福永吉洋 渡部又吁
大空祐飛 ・ 中川晃教
MUSICIAN:
Cond./Kbds:中野裕子
Trp.:川上鉄平
Reeds:副田整歩
Bass:一本茂樹
Drs./Perc.:萱谷亮一
【脚本】倉持裕
【原案・作詞・演出】ラサール石井
【作曲・音楽監督】玉麻尚一
【振付】川崎悦子
舞台美術:伊藤雅子
照明:大石真一郎
音響:本村 実
衣裳:牧野iwao純子
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:亜久里夏代
演出助手:藤原理恵
舞台監督:酒井 健
プロダクション・マネージャー:山本園子
技術監督:堀内真人
制作:本中野しのぶ、立野順子
プロデューサー:伊藤文一、馬場順子
制作統括:崎山敦彦
宣伝美術:タカハシデザイン室
宣伝写真:西村淳
宣伝衣裳:牧野iwao純子
宣伝ヘアメイク:荻野明美
企画製作:KAAT神奈川芸術劇場
企画協力:石井光三オフィス
・一般:2015年08月22日(土)
チケット料金(全席指定・税込)
S席10,000円
A席8,500円
B席6,000円
C席4,000円
U24 チケット5,000円(24歳以下対象)
高校生以下割引1,000円(高校生以下対象)
シルバー割引9,500円(満65歳以上対象)
http://www.m-headsup.com
http://www.kaat.jp/d/hu

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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