【提案/ハラスメント17】映画「蜜月」の監督による性暴力報道/映画監督有志の声明/今すぐ出来そうなハラスメント防止策案など【映画界のmetoo運動(1)】

 【ハラスメント】カテゴリーの17番目です(⇒前回の投稿)。2021年末のまとめ投稿の下の方に、【ハラスメント】投稿の過去リンクを羅列してあります。

 被害者女性らが声を上げ続けてくださったおかげで、映画に携わる方々が具体的な行動を起こし始めました。
 ⇒映画監督有志「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します

■「持続可能な映画界を目指して、の第一歩/「日本版CNC」とは何か」
 (是枝裕和、諏訪敦彦、岨手由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳ほか有志で活動)
 CNC-Centre national du cinéma et de l’image animée=国立映画・映像センター(フランス)

●キネマ旬報 2022年3月下旬 映画業界決算特別号 No.1888

 以下の関連ツイートまとめは閲覧注意です。性加害をした監督の顔写真や名前(の漢字)を目にしただけで、フラッシュバックが起こる方々もいらっしゃいます。二次加害にあたる記事や言い回しもありますので、そのことをご了承の上、お気をつけてご覧ください。
 ※網羅性はありません。基本的に私自身の備忘録として残しています(2022/03/19時点)。

■週刊文春「女優4人が覚悟の告白「人気映画監督に性行為を強要された」新作は性被害がテーマ」2022/03/09

・脚本家の港岳彦氏

・カメラマンの早坂伸氏

・映画「蜜月」の製作委員会は9日夜、公開をいったん中止

■石川優実氏「榊英雄氏に関する週刊文春の報道を受けて」

■一般社団法人Japanese Film Project「日本映画界における性加害に関するステートメント」
「「映画製作事業の健全なる発展」を目的としている映画製作配給大手四社(東宝・松竹・東映・KADOKAWA)からなる日本映画製作者連盟からは、この件について一切の発言が確認されていません。」

■三輪江一氏『榊英雄氏の報道を受けての私的見解』

■久保山智夏氏「榊英雄氏の事件の報道を受けて」

■桜木梨奈氏のブログでも経緯がわかります

■金子鈴幸氏「榊英雄氏が「ワークショップの参加者に手を出してる」というのは噂では聞いていた」

■2015年9月の記事「映画「木屋町DARUMA」(榊英雄監督)の完成披露試写会」
武田梨奈氏「撮影現場で監督に名前を呼ばれたことがなかった。ずっと『ブス』って(怒鳴られて)、本当に怖かった」

■善知鳥いお氏「性被害を無くす」
「手相を見ると言って強引に手を触っていませんか
手の大きさや温度を確かめるふりをして指を絡めていませんか
肩を揉んであげると言って勝手に触っていませんか
髪を勝手に撫でていませんか
腰に手を当てていませんか
冗談に見せかけてお尻を触っていませんか
友達だから許されると胸を触っていませんか
力でねじ伏せようとしていませんか
お酒を言い訳にしていませんか
言葉や態度で人の尊厳を傷つけていませんか」

■佐野亜裕美氏「30歳になった時、ようやく若い女じゃなくなったと安心した」「「おじさん」になって、生き延びるのに精一杯だった」「戦わなければならない時に戦わなかった」「今私は、いろんなハラスメントや、理不尽、不平等に、きちんと大きな声をあげていかなきゃいけない」」

■桜木梨奈氏「誰一人、人の尊厳を冒涜、侵害、侵略、搾取、破壊をしては絶対になりません」「「枕営業ができる女優」=「根性がある、本気の印」みたいな恐ろしい発言を平然とする年配者もいました」

■山戸結希氏「映画への想いを利用した暴力に、日本映画に携わる一人として断固反対します」

■柳英里紗氏「理不尽なことをもう飲まなくていい/監督が機嫌が悪いのは監督が悪い」

■船橋敦氏「日本映画界からセクシャル・ハラスメントを一掃したい」

■古澤健氏「改めてアップリンク元従業員が受けたハラスメントについても思いを致そう」

■北村味加氏「仕事のチャンスがなくなるというのも事実」「どうか企画制作するみなさまにも今一度考えていただきたい」

■佐々木心音「私の場合は映画業界ではなく、芸能業界の方々から、何度も屈辱的な言葉を浴びせられたことがあります」「自分の気持ちに正直になって、快くない方との関わりを断ったとしても、大丈夫。今、私は笑って生きていられてるよ」

■北村昭博氏「脚本に性的なシーンがあるのを知ってて出演に合意したのでやらなければいけないという意見はとても危険」

■小沢まゆ氏「全体の改革と個々人の意識改革が大事」

■Takuya Kawakami氏「日本の劇映画の現場で「監督」というのは(略)権力性を帯びる役割」

■中井圭氏「支援の声をあげてくれている人がそもそもハラスメントしてますやん問題」

■日刊ゲンダイ「女優に性被害告発された榊英雄監督は、押尾学と高畑裕太の“不祥事”経験も何も学ばず」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/302522

■榊英雄監督作・映画『ハザードランプ』の劇場公開

■新たに(被害者)4人からの告発

■早坂伸氏「『ハザードランプ』予定通り公開の報を聞いて」
「「断固非難」されている割には行動は伴っていないように感じます。今一度、調査やヒアリングされることを製作委員会には求めたいと思います」

■中村中氏「決死の覚悟で声をあげた方の為、覚悟をもって応えなければならないと思います」

■2018年「成田凌 監督からの強烈指導に「3回おもらしを…」全裸でAKBパフォーマンス」

■フランスの国立高等映像音響芸術学校の先生「彼ら(俳優)は最前線で戦っていて、とても繊細なんだ。丁寧に丁寧に扱わないといけない」(デシルバ安奈氏のツイートより)

■西山ももこ氏「ハラスメントや犯罪に「作品のため」は通用しない」

■松崎悠希氏「そもそも「監督」が「演技法」を学んでいない」

■田村彩絵氏「追い込んで出てきた叫び〜みたいな力技にいつまで頼るんだろう」

■吉田康弘氏「監督やプロデューサーが物凄く偉そうにしているような場は、基本的に胡散臭いし、怪しんだ方がいい」

■亀山睦実氏「女性や弱い立場で生きてきた人たちは大なり小なり傷を持っている」

■イシヅカユウ氏「業界の体質、物作り自体もっと変わって欲しい」「そうやって作られてきたものの中には作品自体にもそういう加害を許されるような空気が紛れ込むと思う」

■前田司郎氏「役者と演出家は味方どうしなので、嫌がらせしてどうすんだ」

■國吉咲貴氏「ト書きに「キス」と書けば役者さんがキスをしてしまうって、改めて考えるとめっちゃ怖い」

■2020年9月26日【井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場】 濡れ場、脱ぎ場の調整係だ? なんとも疎ましい職種が登場

井筒和幸氏:
「「主演の若い女優が「インティマシー・コーディネーター」なる覚えたくもない横文字職の女スタッフを連れてきたというのだ」
「彼女は耐えに耐えて夢中で演じた。熱い時代だった。今はキスも嫌う女優もどきがいる。ご清潔なものだ」

■鳴瀬聖人氏「やばいと思ったら逃げるのが絶対1番」

■米倉伸氏「制作部の扱いもマトモになってほしい」「特に技術部の人たちは制作部への当たりが強すぎる」

■中元雄氏「邦画業界ヤバい問題」

■寺原泰地氏「「お前」呼びとか滅びるべき」
PRESIDENTon line「「年下は呼び捨てにして当たり前」そんな世界の非常識がまかり通るから日本は生きづらい」「職場で、上司や先輩が、部下や後輩を「お前」と呼ぶのをやめてほしい」
https://president.jp/articles/-/55411?page=1

■「美術は睡眠不足、休日なし、予算不足、きついスケジュール、準備期間不足、技術演出と比べ安いギャラ、下請制作とゼネPからのパワハラ」

■菱沼康介氏「精神的な追いつめは邦画ではなく日本そのものの問題」

■2022.03.18 映画監督有志「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」
映画監督有志:是枝裕和、諏訪敦彦、岨手由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳(五十音順)
文末の声明:
「私たちは、自分が持っている権力に責任を持たなければならない。
自分より弱い立場にある人たちに対して、
その権力を不当に行使しないこと。
自分の欲すること、それを欲する理由、
それを手に入れるために自分が何をしているか、
そして、その自分の行動がどのような影響を与えるかを考えること。
創作のためのスペースは、安全でなければならない。」

■西原孝至氏「男は常に語りすぎてきたし、これまで語られなかった声にこそ耳を傾け、まずは聞くこと。その上で、自分の言葉で語ること。問われているのは一人ひとりの私」

■スタッフの労働問題に全面的に責任を負うのは、監督ではなく大手の映画会社のはず。

■上田慎一郎氏「今できる事をやるしかない。今すぐ出来そうな防止策を書いてみます」

■表現の現場調査団による各表現分野で起きたハラスメントの事例まとめ

■「二次被害をなくすために、私たちができること」

↓2020/03/20加筆

■松浦慎一郎氏「僕が原案主演した作品の映画監督はある事を僕から指摘されて宣伝から僕を外した」
映画『かぞくへ』脚本・監督・編集・プロデューサー:春本雄二郎

■西山ももこ氏「例えハラスメントが起こっても、それを解決できるのはプロデューサー」

■大九明子氏「懐古譚、武闘派といった言葉で暴力や犯罪は正当化できない」

■2022年3月19日/NHK「是枝裕和監督や西川美和監督、それに深田晃司監督など6人の映画監督が声明をインターネットで公開」

↓2022/03/21加筆

■広瀬奈々子氏「監督が持つ権力と演出に付随する加害性を強く自覚し、これ以上理不尽な暴力によって傷つく俳優やスタッフが出ることのないようできうる限りで努力したい」

■新米の監督たち、身体的女性の監督たちも守って欲しい

■松枝佳紀氏(アクターズ・ヴィジョン)「榊英雄監督の報道について」
「2022年2月24日からの4日間で榊英雄監督のワークショップを開催」
「地位関係が圧倒的に違う場合、断れない、もしくは断りにくいということが生じる。ということに想いが足りなかった。それをいまは反省します」

↓2022/03/22加筆

■「現場で怒鳴り散らす怖い監督が映画に情熱入っているから素晴らしいという風潮」

■平林勇氏「ほとんどの日本映画は前提として予算とクオリティのバランスが極めて悪い」「「クオリティ」が人質に取られている限り、ハラスメントは無くならない気がする」

■賀々贒三(加賀賢三) 氏「(ハラスメント防止について)ガイドラインなどで明文化して業界内外に周知徹底すべき」

■佐々木浩久氏「撮影現場の労働条件に関しては、映画監製作者連盟、監督協会始めとする撮影、美術、録音などの協会がガイドラインを作るべき」

↓2022/03/23加筆

■戸田彬弘氏「人をバッシングするだけじゃなく、人の良いところを見れる人間でありたいです」「このムーブメントに乗って、ただの発散になっている様な方がチラチラ見られるので悲しくなったので書きました」

■週刊文春 2022年3月24日号「“性被害映画”榊英雄監督の「性行為強要」 女優から新たな告発」
https://bunshun.jp/articles/-/52727

■週刊文春 2022年3月31日号「榊英雄監督の盟友、木下ほうかの「性加害」を2人の女優が告発する」
https://bunshun.jp/articles/-/52915

↓2022/03/24加筆

■映画のワークショップでの被害を告発

■若田悠希氏の記事「男性中心で、性差別が根強く残る日本の映画業界。「地位を濫用し、他者を不当にコントロールすべきではない」などと、「監督」という立場の権力性について言及」

■「映画監督・俳優の性加害についての報道をうけて」
呼びかけ人:
相川千尋(翻訳者・編集者)
菅野優香(同志社大学教員)
木下千花(京都大学大学院教授)
鷲谷花(映画研究者)

↓2022/03/25加筆

■宮瀬佐知子氏「日本映画業界の性暴力についての私の考え<キャスティング編>」
・監督の権限だけでキャスティングされることはありません
・オーディションを監督/プロデューサーが1対1で行うことはありません
・オーディション案内には製作者とキャスティング担当が必ず記載されています
・もし監督/プロデューサーから一人きりでの面会に誘われたら(ご飯でも、と誘われた場合を含む)
・もし監督/プロデューサーから個人連絡先の交換を求められたら(LINEなども含む)

国際女性デーに寄せた声明:https://medium.com/@arrdep/statement-arrdep-c81302b9f78a

■アクターズヴィジョンによる「榊英雄ワークショップ」で注意喚起が行われなかった

↓注意喚起が行われなかったこと、榊監督と彼の作品への信頼ゆえか、被害者および将来の被害についての想像が不足していることが読み取れます。アクターズ・ヴィジョンの方々には調査と今後の改善を望みます。

■渡邉裕二氏「監督の優位的立場で女優に強制性交していた榊英雄「作品に責任なし」は通じるのか」

~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガ↓も発行しております♪

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台

   

バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ