【ご報告】「第4回高校生劇評グランプリ表彰式」が行われました

 第1回から選考委員をつとめさせていただいております、高校生劇評グランプリの第4回目の表彰式に出席しました(⇒第1回第2回第3回第4回告知)。
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 ※この記録は2018/12/31に公開しました。

 本日、授賞式でした。受賞者の大多数が過去の受賞作や劇評セミナーの記録を読んだ上で応募されていたことが確認できました。我々は先人の教え、先輩の実績を享受し、未来へと受け継いでいける。そのことが非常によく書けた劇評という創作物で証明され、感無量です。

 ESTAの皆さん(過去の受賞者)のおかげもあり、高校生の皆さんはすぐにお友達になれたようです。同世代の舞台仲間はとても大切です。広く深くつながっていっていただきたいと思います。

講評】「打てば響く」どころじゃない、高校生劇評の実力と未来
 高野しのぶ(現代演劇ウォッチャー、しのぶの演劇レビュー主宰)
 
 残念ながら前回より応募数は減少したものの、観察眼、思考力、独創性、文章能力などが全体的に驚くほどレベルアップしていて、非常に感動しました。最優秀賞に選ばれた2作品は言うまでもありませんが、戯曲、演出、演技、スタッフワークなどの各要素に目を配り、全体像を簡潔に伝えながら、鑑賞体験を自分の言葉で正直につづった作品が多く、何度も涙しながら全候補作を読み終えました。
 舞台という虚構を通じて現実を俯瞰し、自分自身の課題と向き合っていく作品が多かったことにも感銘を受けました。優秀賞の「目を逸らし続けて気付いた真実」は岡山の劇団の創作劇との衝撃的な邂逅を、生々しい筆致でつまびらかにした劇評でした。読み進むごとに引き込まれ、読者の私もまるで上演に立ち会えたかのよう! 高校生の優れた劇評が、各地固有の舞台を広く報せるきっかけになることも喜ばしく思います。
 高校生の皆さんには今後も、当サイトで公開されている過去の受賞作や劇評レクチャーの記録などを参考にして、継続的に劇評執筆に挑戦していただきたいです。まずはジャンル、規模にとらわれず多種多様な舞台芸術に触れることが一番の栄養になると思います。未知の他者との出合いを積極的に楽しんでください。

第4回高校生劇評グランプリ結果発表
https://www.hs-theatrereview-gp.jp/result04/index.html

【お知らせ】第5回高校生劇評グランプリ休止のお知らせ(2018/10/30)
http://www.hs-theatrereview-gp.jp/oshirase_kyushi.pdf

 「劇評レクチャー&ワークショップ」ページには講義内容が記録されています。貴重な財産ですので、どうぞご一読ください。保存推奨!
・『劇評の書き方
 講師 扇田昭彦 (演劇評論家)

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