ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが米国人劇作家トレイシー・レッツさんの2007年初演戯曲を演出(⇒2009年のレビュー)。上演台本も手掛けてらっしゃいます。上演時間は約3時間15分(途中15分休憩を2回挟む)。
『8月の家族たち August:Osage County』はピュリッツァー賞戯曲部門や、トニー賞最優秀作品賞を含む4部門を受賞したブラックコメディーで、メリル・ストリープ&ジュリア・ロバーツ主演で映画化もされました。ベネディクト・カンバーバッチも出演してるんですね~。パンフレットによると、映画版はあまり笑えるタイプではなかったようです。
でも今回の舞台版では客席で大いに笑いが起こっていました。登場人物の置かれた状況はとても悲惨だけれど、あまりに愚かな様子が滑稽で、クスっと吹きだしたり、ワハハと笑えるように作られているのです。真面目さ、深刻さに沈みこまないように、それでいて、ネタを連発させ過ぎてしらけないように、バランスよく組み立てられていると思いました。
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悲劇喜劇 2016年05月号↓に戯曲が掲載されています。劇場ロビーで購入可能。
⇒CoRich舞台芸術!『8月の家族たち August:Osage County』