Bunkamura+こまつ座『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』12/15-28 Bunkamuraシアターコクーン

漂流劇 ひょっこりひょうたん島
漂流劇 ひょっこりひょうたん島

 昔、NHKで放映されていた、あまりに有名な人形劇「ひょっこりひょうたん島」を井上芳雄さん主演、串田和美さん演出で舞台化。2月に東京凱旋公演あり。←メルマガ2015年12月号より。

  私は「劇場の椅子に座っている時に、自分自身(たった一人の個人)になれる」と思ってきました。パンフレットに掲載された井上ひさしさんの言葉を読んで、また自分の感覚を確かめました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『漂流劇 ひょっこりひょうたん島
 レビューは記録程度です。

【稽古場レポート】新国立劇場演劇研修所第9期生修了公演『嚙みついた娘』12/10新国立劇場地下2階リハーサル室

嚙みついた娘
嚙みついた娘

 新国立劇場演劇研修所(⇒facebookページ)の第9期生修了公演『嚙みついた娘』の稽古場に伺いました。演出は同研修所所長の栗山民也さんです(2015年の栗山さん演出作品の稽古場レポート⇒12)。

 昭和11年(1936年)初演の『嚙みついた娘』は、三好十郎戯曲の中では珍しい喜劇色の強い作品です。上演時間は1時間30分弱(予定)と短めで、テレビドラマ「家政婦は見た!」の昭和初期版と言えるかも?!(笑) とはいえ1936年は二・二六事件が起きた年でもあり、軍国主義へと突き進む日本が背景になっています。

 ●新国立劇場演劇研修所第9期生修了公演『嚙みついた娘』公式サイト
 2016年01/08-13新国立劇場小劇場 THE PIT
 作:三好十郎 演出:栗山民也
 A席3,240円 B席2,700円 学生券1,000円 Z席(当日券)1,620円
 ⇒CoRich舞台芸術!『嚙みついた娘

【写真(左から):村岡哲至、八幡みゆき】
【写真(左から):村岡哲至、八幡みゆき】

 ⇒公式facebookページより関連記事(1234567891011121314151617181920212223242526272829303132
 ⇒「演劇研修所説明会レポート」(9期生の発言を多数掲載)
 ⇒「第12期生(平成28年度入所)募集※〆切は12/23(郵送のみ)

あうるすぽっとプロデュース『TUSK TUSK』12/10-13あうるすぽっと

TUSK TUSK
TUSK TUSK

 英国の若い女性劇作家ポリー・ステナムさんが22歳の時に書かれた戯曲『TUSK TUSK(タスク タスク ※TUSKは「牙」の意)』を、谷賢一さんが演出されます。上演時間は約2時間半、休憩を含む。

 ステナムさんの処女作『THAT FACE~その顔』が面白かったので期待はしてましたが、15歳、14歳、7歳の子供が主役で、しかも実年齢が役に近い俳優(つまり子役)が演じるので、一体どうなるかな…と思っていたんです。ふたを開けてみたら、演技が達者な上に子供であることに大きな効果があり、期待以上の観劇体験になりました。まず戯曲が素晴らしくて、演出も見事!以下、初日の連投ツイートです。

 ⇒playnote.net(谷賢一さんのブログ)「『TUSK TUSK』終演」(2015/12/23加筆)
 ⇒CoRich舞台芸術!『TUSK TUSK
 以下は記録程度です。出演者のブログ投稿の記録も。

風姿花伝プロデュース『悲しみを聴く石』12/11-21シアター風姿花伝

悲しみを聴く石
悲しみを聴く石

 女優の那須佐代子さんが支配人をつとめるシアター風姿花伝の、2作目のプロデュース公演です。昨年の『ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる』(⇒稽古場レポート)は読売演劇大賞の最優秀演出家賞、優秀作品賞、優秀女優賞を受賞。演出は前回に続き上村聡史さんです。初日の上演時間はカーテンコール込みで約1時間半弱。

 激戦地を舞台に、意識のない夫の介護をするイスラム教徒の女性(那須佐代子)の語りで進行しますが、一人芝居だという印象はありませんでした(実際のところ、三人芝居です)。美術、音響、照明が高品質で、小空間で濃密なストレート・プレイを味わうことが出来ました。

 12/18(金)14時の回の終演後には、シアター風姿花伝のレジデントアーティストである小川絵梨子さんを迎えたトークがあります。思えば小川さんが同劇場で『帰郷 The homecoming』を演出されたのが2013年でしたね(⇒2013年の記者発表)。「シアター風姿花伝プロデュースなら上質のストレート・プレイを観られる」というブランドの確立に、また一歩近づいたのではないかと思いました。

 ⇒Yoz Art Space「『悲しみを聴く石』 ──「今」に放たれた魂の叫び」(2015/12/13加筆)
 ⇒CoRich舞台芸術!『悲しみを聴く石』←こりっちでカンタン予約!

【記録】韓国の検閲について(岡田利規と多田淳之介の共同主催による緊急イベント)

 あうするぽっとで11/28に行われた、岡田利規さんと多田淳之介さんの共同主催による緊急イベントについて、舞台評論家の堤広志さんが記事を書かれました。以下、リンクを貼り付けておきます。

 私は舞台芸術のアーティストの作品を享受している一観客です。「公的助成金を得て創作するアート」について考えることができました。「他人事ではないから」というだけでなく、必読の内容だと思いました。

【緊急連載】韓国の検閲(1) 韓国アーツ・カウンシルの検閲問題
http://spice.eplus.jp/articles/27036

【緊急連載】韓国の検閲(2) 演劇の街テハンノ(大学路)での公演阻止事件
http://spice.eplus.jp/articles/27048

【緊急連載】韓国の検閲(3) 政権批判的なアーティストのブラックリストがある
http://spice.eplus.jp/articles/27060

【緊急連載】韓国の検閲(4) 日本も「対岸の火事」ではない!?
http://spice.eplus.jp/articles/27062

【緊急連載】韓国の検閲(5) 検閲はない方がいい? あった方がいい?
http://spice.eplus.jp/articles/27063

【緊急連載】韓国の検閲(6) 検閲への対抗手段はあるのだろうか?
http://spice.eplus.jp/articles/27064