【ご報告】「第三回高校生劇評グランプリ表彰式」が行われました

 三度目の選考委員をつとめさせていただきました、高校生劇評グランプリの表彰式が行われました(⇒第1回第2回)。受賞作はすべて公式サイトで公開されています。 ⇒高校生劇評グランプリ公式ツイッター

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 高校生劇評グランプリの入賞者が次世代発信舞台芸術サイト「NeSTA(ネスタ)」を立ち上げ、活動しています。高校を卒業した人だけでなく、現役高校生も参加可能です。
 公式サイト⇒ https://www.nesta5.jp/
 公式ツイッター⇒ https://twitter.com/nesta_geki

 扇田昭彦さんのご遺族より、入賞者の皆さんに扇田さんの本「こんな舞台を観てきた: 扇田昭彦の日本現代演劇五十年」がプレゼントされました。この催事が今後も続くことを強く願っています。

こんな舞台を観てきた: 扇田昭彦の日本現代演劇五十年
扇田 昭彦
河出書房新社
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新国立劇場演劇『白蟻の巣』03/02-19新国立劇場小劇場THE PIT

 新国立劇場初登場の谷賢一さんが三島由紀夫戯曲を演出されます。『白蟻の巣』は昭和30年(1955年)の岸田國士戯曲賞受賞作。上演時間は約2時間30分(1・2幕95分 休憩15分 3幕40分)。

 シリーズ「かさなる視点―日本戯曲の力―」の第一弾で、4月の『城塞』と5月の『マリアの首』に続きます。

 破たんしている人間関係をカラっと、ストレートに届けてくださいました。じっとりと攻めるところもあり、ハレンチで滑稽で笑えるところもいっぱい。退廃的な大人のラブシーンにもわっくわく(笑)。

※兵庫、豊橋公演あり

 兵庫:4月4日(火)19:00 / 5日(水) 13:00
 会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

 日時:4月8日(土)13:00
 会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

世田谷パブリックシアター・地域の物語ワークショップ2017「『生と性をめぐるささやかな冒険』〈女性編〉〈男性編〉発表会」3/26(日)稽古場Aとシアタートラム

 「地域の物語」は世田谷パブリックシアターが20年に渡り実施している、発表会がある市民参加ワークショップです。私は「介助・介護」がテーマの2015年に初めて拝見し、感動しました(2015年の私の観劇ベストテン入り)。昨年(2016年)は行けなかったのですが、今年(2017年)は伺うことができました。

 『生と性をめぐるささやかな冒険』は2016年から継続されているテーマです。やはり素晴らしかった…!〈女性編〉〈男性編〉の両方を観て、比較できたのも良かったです。

こまつ座『私はだれでしょう』03/05-26紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

 稽古場レポートを書かせていただいた公演です。2017年3月のメルマガでもお薦めNo.1としてご紹介しています。

 2007年の初演では初日が約2週間も延期され、のべ3000人の観客が観られなかったという逸話を持つ、井上ひさしさんの戯曲です。演出は初演と同じく栗山民也さん。

 東京公演は3/26まで、その後、山形、千葉公演あり。上演時間は約3時間(休憩15分を含む)。

【宣伝】雑誌「悲劇喜劇」にて河合祥一郎さんと「演劇時評」を担当させていただきます(第一回・2017年5月号・4月7日発売)

 早川書房の雑誌「悲劇喜劇」にて、東京大学大学院教授で翻訳家、演出家でもいらっしゃる河合祥一郎さんと「演劇時評」を担当させていただきます(2017年5月号、7月号、9月号の計3回を予定)。

 河合先生は長年、多岐にわたってご活躍されている研究者、演劇人で、著作の多さにも常々驚かされております。読売演劇大賞の選考委員でもあり、とても積極的に多数の観劇をされています。まさか自分が“合評”という形でご一緒させていただくなんて、全く、想像していませんでした…(合評初日はうろたえて、何度も電車の乗り降りを間違えてしまいました…)。

 仕事で追いつける可能性はゼロですが、大人の人間として少しでも近づけるよう精進します。あ、もちろん、合評をまず、頑張ります。七転八倒中でございます…。

 今回の合評について。特にNODA・MAP『足跡姫』は、河合先生が歌舞伎にお詳しいこともあり、内容の濃いものになっていると思います。編集部の皆さんの細やかなお仕事に触れ、言葉を形(書籍)にする行為の尊さ、ありがたみを嚙みしめました。

 「悲劇喜劇2017年5月号」は4/7発売、1,445 円(税込)です。よろしければお買い求めください。

悲劇喜劇 2017年 5 月号
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■演劇時評(2017年5月号)
河合祥一郎 (東京大学大学院教授)×高野しのぶ (現代演劇ウォッチャー・「しのぶの演劇レビュー」主宰)第一回

【合評】
足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』(NODA・MAP)
陥没』(Bunkamura /キューブ)
お勢登場』(世田谷パブリックシアター)
ザ・空気』(二兎社)
ミュージカル「わたしは真悟」』(ホリプロ)
ビッグ・フィッシュ』(東宝)
隅田川/娘道成寺』(木ノ下歌舞伎)
『豚小屋~ある私的な寓話~』(地人会新社)⇒稽古場レポート
なむはむだはむ』(東京芸術劇場/ quinada)
ユー・アー・ミー?』(ラッパ屋)
ダークマスター』(庭劇団ペニノ)
たくらみと恋』(世田谷パブリックシアター)
MOTHER──君わらひたまふことなかれ』(新国立劇場演劇研修所第10期生修了公演)
リリオム』(ユマクトプロデュース)

【高野単独評】
世界』(Bunkamura)
peeeeep~踊る小説2~』(CHAiroiPLIN)
『シェイクスピアの「冬物語」』(SPAC・静岡県舞台芸術センター)

【河合単独評】
『華岡青洲の妻』(松竹)
『病いは気から』(俳優座)
『どうか闇を、きみに』(空想組曲)
『食いしん坊万歳!~正岡子規青春狂詩曲~』(文学座)
『生きてる時間』(カタルシツ演芸会)

 以下は記録として、公式サイトの商品詳細のテキストを貼り付けました。

Aga-risk Entertainment『時をかける稽古場2.0』03/22-28駅前劇場

 Aga-risk Entertainmentは冨坂友さんが作・演出される千葉県の劇団です。『時をかける稽古場2.0』の上演時間は約2時間10分、休憩なし。初日に観られたのは(臨場感があって)幸運でした。

 初演の『時をかける稽古場』は動画で全編見られるようです。

 「CoRich舞台芸術まつり!2017春」の審査員として拝見しました(⇒102本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載しました。 

 ⇒CoRich舞台芸術!でカンタン予約!

ワンツーワークス『怒りの旅団 アングリー・ブリゲード』03/16-26赤坂RED/THEATER

 ジェームズ・グラハムさんの2014年英国初演戯曲を古城十忍さんが演出されます。1970年代初頭のロンドンで実際に起きたテロ事件が題材の社会派ドラマで、若いテロリスト集団とそれを追う刑事チームを同じ俳優(林田航平、渋谷謙人、岡田あがさ、クリスタル真希)が演じます。

 上演時間は約2時間40分、休憩なし。てっきり休憩があるものと思っていましたが、ぶっ続けですので開演前にお手洗いはお済ませください! 

名取事務所『エレファント・ソング』03/17-26「劇」小劇場

 『エレファント・ソング』はカナダの三人芝居。2004年英国初演でパリでも上演され、フランス演劇界のモリエール賞・二部門にノミネートされたそうです。吉原豊司さんの翻訳を扇田拓也さんが演出されます。上演時間は約1時間40分弱。精神病院が舞台の心理サスペンスでした。

 無料配布の当日パンフレットによると原作者のニコラス・ビヨンさんは39歳。オタワ出身、モントリオールで大学を卒業し、現在はトロント在住。『エレファント・ソング』は処女戯曲で、2014年にグザヴィエ・ドラン主演で映画化されました(シャルル・ビナミ監督)。

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 2014年初演の『アイスランド』『屠殺人 ブッチャー』もビヨンさんの代表作で、『屠殺人 ブッチャー』は6/23-30に名取事務所で上演予定(日本初演)。『アイスランド』はYUKIプロデュースにより6/30-7/2にブローダーハウス(世田谷区)にて上演予定あり。

シーエイティプロデュース『スーツの男たち』03/18-04/02アトリエファンファーレ高円寺

 『スーツの男たち―マフィアについての三部作』は米国の劇作家ジェイソン・ミリガンさんの戯曲で、今回は第一部の上演です。約80席の小劇場で、約1時間30分弱の男性三人芝居を拝見。

 アトリエファンファーレ高円寺という劇場に初めて伺いました。出演者の章平さん目当てで観に行って、満足しました。

 舞台と客席が至近距離なので、アフタートークショーのある回に観に行くといいのではないでしょうか。