イナセナ企画『山歩き♡がきれいなの』12/13-17 赤坂エノキザカスタジオ(榎坂スタジオ)

 イナセナ企画は2012年に旗揚げした、翻訳者・俳優の長田紫乃さんと、俳優の増岡裕子さん(文学座)による演劇ユニット。
 『山歩き♡がきれいなの』はドイツの劇作家マルティン・ヘックマンスさん(1971年生)の2016年初演戯曲で、ベルリン在住の長田さんが作家本人と直接連絡を取って翻訳し、『チック』で小田島雄志翻訳戯曲賞を受賞したばかりの小山ゆうなさんが演出を手掛けました。

公益社団法人国際演劇協会日本センター(ITI)『紛争地域から生まれた演劇シリーズ9「朝のライラック」』12/14-17東京芸術劇場アトリエウエスト

 年末恒例の『紛争地域から生まれた演劇シリーズ』の第9弾。眞鍋卓嗣さん演出の『朝のライラック』を拝見しました。レビューは記録のみ。

大人計画・モチロンプロデュース『クラウドナイン』12/01-17東京芸術劇場シアターイースト

 木野花さんが英国の女性劇作家キャリル・チャーチル作『クラウドナイン』(1979年英国発表)を演出されます。上演時間は約3時間、休憩15分を含む。

 やっぱり面白い戯曲でした~♪ 2011年に劇団青年座で観た時とは違う解釈ができたように思います。俳優、演出が違うからだけでなく、時代も自分自身も変わったからでしょうか。性描写も前ほど過激だと感じませんでした。戯画的に描いてくださったからかもしれません。

文学座『鳩に水をやる』12/07-21文学座アトリエ

 ノゾエ征爾さんが文学座アトリエ公演に新作を書下ろし、今回が文学座での演出デビューとなる生田みゆきさんが演出されます。上演時間は約2時間10分、休憩なし。

 今回も思ったんですが、文学座アトリエ公演の客層は老若男女で盛況ですよね。出演者も老若男女が揃っているからかもしれませんが、一観客としていい感じだなあと思います。アウェイ感が少ない上に、一個人で居やすい気がします。

 終演後のトークでは外山誠二さんがギター演奏をずっと続けてくださいました。相川春樹さんはトナカイ、増岡裕子さんはサンタの格好で登場。文学座の俳優さんは観客サービスが凄いですね。

ブス会*『男女逆転版・痴人の愛』12/08-19こまばアゴラ劇場

 ペヤンヌマキさんの新作に安藤玉恵さんが主演されます。「ペヤンヌマキ×安藤玉恵生誕40周年記念ブス会*」とのこと。上演時間は約1時間40分弱。

 原作は谷崎潤一郎作「痴人の愛」です。Kindle版↓は無料です。青空文庫もあります。

痴人の愛
痴人の愛

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(2017-09-28)