公益社団法人国際演劇協会日本センター(ITI)『紛争地域から生まれた演劇シリーズ9「朝のライラック」』12/14-17東京芸術劇場アトリエウエスト

 年末恒例の『紛争地域から生まれた演劇シリーズ』の第9弾。眞鍋卓嗣さん演出の『朝のライラック』を拝見しました。レビューは記録のみ。

●『朝のライラック(ダーイシュ時代の死について)』(ヨルダン/パレスチナ)
【出演】占部房子、竪山隼太(さいたまネクスト・シアター)、内田健司(さいたまネクスト・シアター)須藤沙耶(Pカンパニー)、髙山春夫(プロダクション・エース)、石川修平(劇団俳優座)
作:ガンナーム・ガンナーム(ヨルダン/パレスチナ)
翻訳:渡辺真帆  
演出:眞鍋卓嗣(劇団俳優座)
演出助手:中村圭吾(劇団俳優座)

【作品解説】
舞台はダーイシュの支配下にある架空の田舎町、テル・カマフ(「麦の丘」の意)。この町に住む夫婦、ドゥハー(「朝」の意)とライラックは芸術を若者に教えているが、学校は軍事拠点に、教え子たちは戦闘員となり、やがて死がふたりを引き裂く日がやってくる・・・。未来の子どもたちの幸せな日々を祈って書かれた、時空を往還する愛の物語。2016年に書かれ、ヨルダン文化省創造賞を受賞した本作は、今回が世界初演となる。

(*)ダーイシュ(Da’ish)とは・・・「イスラーム国」を名乗る組織の他称。「イラク・シャームのイスラーム国(al-Dawla l-Islamiya fi l-Iraq wa sh-Sham)」のアラビア語の頭文字をとった、否定的な響きを持つ蔑称。同組織を支持しないアラブ人やアラビア語メディアは「イスラーム国」ではなく、「ダーイシュ」という呼称を用いることが多い。

●『ハイル・ターイハ(さすらう馬)』(シリア)
作:アドナーン・アルアウダ(Adnan Alaoda/シリア)
翻訳:中山豊子 
演出:坂田ゆかり
出演:松山愛佳(文学座)、稲継美保、林周一(風煉ダンス)
歌:白崎映美(東北6県ろ~るショー!!)
作編曲・演奏:大平清

【作品解説】
娘の名はハイル(馬)、母の名はターイハ(さすらい)。クルドの子、ターイハが因習と現代的生活のはざまで揺れながら成長し、女性として自立する姿を、音楽や詩をふんだんに用いて描く語り物。多様性の中に「シリア」のアイデンティティを探る作家の真骨頂。クルド語交じりのアラビア語で書かれ、2008年出版。2014年にはパレスチナのイエス・シアターによりアラブ演劇祭で初演され、カースィミー賞を受賞した。

文化庁委託事業「平成29年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
主催:文化庁 公益社団法人 国際演劇協会日本センター
共催:東京芸術劇場(公益財団法人 東京都歴史文化財団)
企画制作:公益社団法人 国際演劇協会日本センター
総合プロデューサー:林英樹
票券・制作補佐:佐藤武(Real Heaven)
舞台監督:浦弘毅((株)ステージワークURAK)
音響:斉木和洋
チラシデザイン:奥秋圭
【発売日】2017/11/14
各回1,500円 
(高校生は1,000円)
https://iti-japan.or.jp/conflict/
http://stage.corich.jp/stage/87771

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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