東京芸術劇場『ハムレット』04/07-28東京芸術劇場プレイハウス

 ジョン・ケアードさんが『ハムレット』を演出されます。上演時間は約3時間25分(休憩15分とカーテンコールを含む)。

 松岡和子さんの翻訳をもとに、ケアードさんと今井麻緒子さんが上演台本を作成されたんですね。そのまま上演したら約5時間になることもある古典なので、カットの仕方、言葉の選び方によって印象がガラリと変わるのだと思います。カジュアルな言葉遣いが増えているように感じました。

 東京公演の後、兵庫、高知、福岡、長野松本、長野上田、愛知でツアーあり。かなり自由度が高そうな作品でした。回を重ねるごとに変わっていくのだろうと思います。


 

パソナグループ『フェードル』04/08-30 Bunkamuraシアターコクーン

 『フェードル』はフランスの劇作家ラシーヌの1677年の戯曲で、エウリピデスのギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から想を得た作品とのこと。主演は大竹しのぶさん、演出は栗山民也さんです。上演時間は約2時間10分、休憩なし。東京公演の後、新潟、愛知、兵庫公演あり。

 ゴゴ、ゴゴゴゴゴ…ドッカーーーーーン……という感じでした…。ギラギラ、ごつごつした、重たいものが、次々に、これでもか、これでもかと飛んでくるみたいっ!
 今の私の周囲では見かけないタイプの人間(神々)がいました。激しい恋に身を焦がし、嫉妬に悶え、王座を巡って策略をめぐらし、プライドを守るために命を懸ける…。自分勝手にジタバタする姿はみっともないはずなのですが、潔さが徹底されていて、むしろかっこいい!

東映ビデオ『野良女』04/05-09新宿シアターサンモール

※レビューは2018/06/29に公開しました。

【写真レポート】SPAC「「ふじのくに⇄せかい演劇祭2017」「ふじのくに野外芸術フェスタ2017」」東京プレス発表会」03/28アンスティチュ・フランセ東京

 演出家の宮城聰さんが芸術総監督をつとめる、SPAC-静岡県舞台芸術センターの東京プレス発表会に伺いました(過去エントリー⇒2009年2010年2011年2012年2013年、2014年[]、2015年、2016年[])。

 第一部は「ふじのくに⇄せかい演劇祭2017」と「ふじのくに野外芸術フェスタ2017」の紹介、第二部は「アヴィニョン演劇祭2017」のオープニングに公式招待されたSPAC『アンティゴネ ~時を超える送り火~』についての報告です。

ⒸSPAC Photo by NAKAO Eiji
ⒸSPAC Photo by NAKAO Eiji

●「ふじのくに⇄せかい演劇祭2017」公式サイト
 日程:2017年4月28日(金)~5月7日(日)
 会場:静岡芸術劇場/舞台芸術公園/駿府城公園/ほか
 ⇒残席状況はINFORMATIONページで更新されます。
 ⇒タイムテーブル(PDF)

 司会はSPAC所属俳優の横山央さんと木内琴子さんでした。プレス発表会全体の長文レポートです。気になる演目を選んでお読みいただければと思います。第二部は後日公開予定です。

キューブ/ニッポン放送『エジソン最後の発明』04/02-23シアタートラム

 青木豪さんが7年ぶりに新作戯曲を書き下ろし、ご自身で演出されます。上演時間は約1時間50分弱かと。出演者と食事会を開くなどして交流し、脚本を書かれたとのこと。つまり宛て書きなんですね(どこかの記事で読みました)。

 俳優が、演じる人物それぞれの欲望や立場を、常に(腹のうちに)持った状態で舞台に居てくださいます。だからセリフを発していようがいまいが、舞台上の人物全員が粒だっていて、生き生きしているんですね。こういうセリフ劇、群像劇が当たり前になって欲しいと思いました。


 

 レビューは記録程度です。2017/04/29に公開。