イマシバシノアヤウサは俳優の浅野雅博さんと石橋徹郎さん、そして演出家の鵜山仁さんの名前から生まれたユニット名です。
『アイランド』は南アフリカの劇作家アソル・フガードの二人芝居(ただし劇作はジョン・カニ、ウィンストン・ヌッショナとの連名)。私が観た回の上演時間は約1時間15分未満だった気がします。
ブログを更新しました☆
『プレビュー公演も終わり、いよいよ初日です』https://t.co/94BbVasUXt#浅野雅博#石橋徹郎#鵜山仁#イマシバシノアヤウサ
— イマシバシノアヤウサ (@IMSA_2019) August 3, 2019
私は2015年に初めて拝見しました。その時のレビューが長文ですので、詳細を知りたい方はどうぞ。
浅野さん、石橋さん、鵜山さんによる海外戯曲上演の第1弾、第2弾だった『モジョ ミキボー』が、12月にシアタートラムで上演されることが発表されました。小田島雄志翻訳戯曲賞受賞作で、私はメルマガ号外を発行しました。どうぞお見逃しなく!
『モジョ ミキボー』今年12月シアタートラムで再々演!!わー♪ pic.twitter.com/VBDB49POPn
— みず (@watermarron163) August 1, 2019
≪あらすじ≫ https://ameblo.jp/mojo-mickybo/entry-12454436405.html
終わらない苦役を強いられる二人の男。
彼らが囚われたのは監獄の島。
同じ房で暮らし、喧嘩し合い笑い合うなか、二人は刑務所の演芸会で
「アンチゴーネ」を上演することになる。
しかし、稽古はいっこうに進まない。
そんなとき、刑務所長から二人のもとに、ある知らせが来る。それは…
遠く隔てられることは 遥か望み見ること 孤立することは 深く繋がること
自由への渇望が 自由そのものであるような ゼロ地点
「島」 とはまた 不自由なユートピア 僕らの目の前の この「舞台」
≪ここまで≫
監獄島に閉じ込められた囚人2人は色んな空想をし、お芝居もします。人間は想像力があるから生きていけるのだなと、2人の俳優のおかげで再確認できました。
浅野さんと石橋さんはさすがに息がぴったりで、舞台上でとても楽しんでいるご様子。それが伝わって、私も楽しくなりました。
■劇評
劇評
イマシバシノアヤウサ『アイランド』
「法」とは何かを深く考えさせる#公明新聞電子版
2019年08月08日付 https://t.co/Ow2qHddQgy pic.twitter.com/PsQG3Szt6b— 蒼龍昇 (@aogami_noboru) August 7, 2019
今日の赤旗7面に掲載されました pic.twitter.com/8EUMkYeCkV
— 北野雅弘 (@MasahiroKitano) August 15, 2019
七字英輔の劇評。
私は赤旗の編集の人に、「法と倫理の対立」みたいなことを入れるかって提案されて、「法」の問題ではないのでそうは書かなかった。圧政と抵抗の問題。
あと、よほどのことがない限りブラックフェイスにしないのはもう日本でも常識やと思っていたけれど、違うのかしらね。#アイランド https://t.co/Xt8jz3jRQv— 北野雅弘 (@MasahiroKitano) August 16, 2019
演劇:イマシバシノアヤウサ「アイランド」 圧政問う強烈な存在感=評・濱田元子 https://t.co/0BoIyuGqrN
— エンタメ芸能フラッシュ (@entameflash) August 19, 2019
本日の朝日新聞の夕刊に、先日観た舞台についての文章を書きました。 #アイランド
(評・舞台)「アイランド」 抑圧に折れない精神が響いた:朝日新聞デジタル https://t.co/lkhsKBXGrh— 谷岡健彦 (@take_hotspur) August 22, 2019
谷岡健彦さん劇評(朝日
ジョンが収容所の外の友人に電話をかける真似をして…架空の会話に興じる場面が秀逸。いくら権力に自由を奪われても想像力まで牢獄に閉じ込められはしない。国家の法の理不尽さを告発する…アンチゴーネの台詞は苛酷な抑圧にも折れぬ気高い精神の声として現代日本の劇場に響いた pic.twitter.com/D11ZfUB9nJ— houzou (@amida28) August 22, 2019
本日8/13(火)読売新聞夕刊に
イマシバシノアヤウサ・アイランドの
劇評が。 pic.twitter.com/WHbWKFMIel— さおる。🍊💓🐰🐽🐝👣🎸 (@husky_daisuky) August 13, 2019
読売新聞にも出てました。失礼しました。5紙。すごいですね~。https://t.co/uSvEZxPtRP
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) August 23, 2019
ここからネタバレします。
舞台には防災用の銀色のシートがふわりと敷き詰められています。中央に組み立てられた木製の台が2人の部屋となり、主にその上が演技スペースです。台から降りることもあります。銀色のシートは中央で天井から吊り下げられ、上下(かみしも)の床に向かって斜めに下がっており、三角形になっています。木製の台と合わさって、船にも見えました。
客席以外の三方が壁に囲まれた、照明も音響設備もある劇場での公演で、袖があるおかげもあってか、二人芝居とはいえど他の登場人物の存在が感じられてよかったです(たとえば看守や所長)。
懲役が10年から3年に減刑され、あと3か月で牢屋を出られることになったジョン(浅野雅博)は、あまりの吉報をまだ信じることができません。終身刑のウィンストン(石橋徹郎)は、ジョンが島を出てアフリカ大陸にたどり着き、ついには家族と再会するまでを具体的に物語って、喜びを分かち合います。この場面で私自身もとても幸福になれました。石切り場で石を美しく切り出すことしか考えられなくなった70代の囚人のエピソードがあり、想像力でどこにでも行けて、なんでも感じられる若い2人とは対照的です。
「アンチゴーネ」の劇中劇は堂々たるセリフ回しで、疲れ切った囚人たちがしゃべっているようには見えませんでした。私には、役柄を離れた浅野雅博、石橋徹郎という現代の日本人俳優が演じているように受け取れました。サイレンの音が聞こえると、彼らの薄汚れた肌とみすぼらしい服と相まって、戦時中の日本兵(特高に捕まえられた囚人?)にも見えてきました。最終的には木製の台を二人でバラしていく演出もあり、『アイランド』というお芝居自体が劇中劇になっていく想像もできました。銀色のシートが客席側の床から吊り上げられて、舞台で走る2人を下から覆うように隠して終幕。
■その他
『アイランド』観劇
会話が早く、身体的なコミュニケーションが少なめな大人なテイストといった印象。
2人の繋がれる身体のシルエットに胸が熱くなりました。個人的な思い入れ深い作品でとても感慨深く、語られる台詞一つ一つに頷きました。
大きな背中をこれからも必死に追おうと決意しました。
— 野坂弘 (@very_big_eyes) August 18, 2019
居ても立っても居られず、田中圭介さんと語らってたわず。
— 野坂弘 (@very_big_eyes) August 18, 2019
■公演記録
『アイランド』
8/1(木)~25(日)26ステージ
下北沢OFF・OFFシアター相模原演劇鑑賞会公演
8/29(木)~30(金)2ステージ
相模原南市民会館札幌えんかん公演
9/3(火)~7(土)6ステージ
クリエイティブスタジオ34ステージ無事に終幕!
沢山の皆様のご協力あってこそ、本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/Q8wL96Vv8W— イマシバシノアヤウサ (@IMSA_2019) September 10, 2019
≪東京都、北海道≫
出演:浅野雅博、石橋徹郎
原作:アソル・フガード、ジョン・カニ、ウィンストン・ヌッショナ
翻訳・演出:鵜山仁
美術:乘峯雅寛
照明:阪口美和
音響:丸田裕也
音響オペレーター:日下部麻理(TEO)
音楽協力:芳垣安洋 高良久美子
演出助手:的早孝起
宣伝写真・宣伝美術:垣内敏秀
制作協力:本橋はるみ
制作:SUI
企画・製作:イマシバシノアヤウサ
【発売日】2019/05/30
全席指定
前売・当日共に3,900円
☆プレビュー公演【8/1(木).2(金)限定】前売・当日共に2,500円
当日券/グループ割引・・・3人以上で当日券をお求めいただくと1名様タダ(無料)!
※小学生未満のお子様の入場はご遠慮ください。
※劇場の構造上、車椅子でのご入場はできません。
※開演後はお席にご案内できない時間帯、または指定のお席を変更させていただく場合がございます。
※小学生未満のお子様の入場はご遠慮ください。
https://ameblo.jp/mojo-mickybo/entry-12454436405.html
https://stage.corich.jp/stage/99641
9月3日(火)~7日(土) 創成スクエア クリエイティブスタジオ
http://enkan.life.coocan.jp/line.htm
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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