アン・ラト(unrato)『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』09/13-17赤坂RED/THEATER

 小田島創志さんの舞台翻訳家デビュー作ということで、観に行きました。
 東京大学大学院教授の大橋洋一さんのブログの詳しい作品解説をどうぞ。理解が深まりました。
 ⇒大橋洋一『受取人不明

≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
マックスとルティンはアメリカで共に画廊を経営し成功おさめた親友同士だった。
1932年、ドイツ人のマルティンは家族とともにミュンヘンに帰国。ユダヤ人のマックスはサンフランシスコに残ることになり、ドイツとアメリカにいる2人の手紙のやりとりが始まる。
そのころ、不況にあえぐドイツにはヒットラーが登場。貧困に苦しむドイツに戻った裕福な成功者であるマルティンは、徐々にナチズムに心頭していく。
一方、ドイツで女優活動を行う妹の行方を心配するマックスは・・・。
1932年11月から1934年3月に交わされた20通ほどの手紙のやりとり から、浮かび上がるものは…。
≪ここまで≫

 朗読だと思って伺ったのですが、役者さんはセリフをおぼえていらしたようですね。家具や小道具が具象で、映像もあり、設定がわかりやすかったです。個人的にはシンプルな朗読の形式で拝見してみたいと思いました。

 ここからネタバレします。

 大橋洋一さんのブログのおかげで、わかっていなかったことに気づけました。私には「暗号のような手紙」の「暗号」に込められた、引き裂かれるような思いが、演技から読み取れなかったんですよね。友情の崩壊、復讐、そして後悔が伝わり、よくできた悲劇だなぁという感想だったんですが、もう一歩、深く味わいたかったですね。

 私はこちら↓のイラストの方のチラシが好きです。

出演:青柳尊哉、池田努、須賀貴匡、畠山典之(50音順)
※私が拝見したのは池田努&畠山典之ペアでした。
【作】クレスマン・テイラー 【脚色】フランク・ダンロップ
【翻訳】小田島創志
【美術】石原敬 【照明】大島祐夫(A・S・G)【音響】早川毅(ステージ・オフィス)
【音楽】松田眞樹 【映像】松田延拓 【舞台監督】齋藤英明(Roots)
【制作】筒井未来 【制作助手】北田夢々
【上演ライセンス】シアターライツ 【宣伝美術】吉田電話
【協力】アルファセレクション 石原プロモーション 大橋麻菜美 日本芸術専門学校 ラ・セッテ(50音順)
【プロデュース】田窪桜子
【企画・製作】アン・ラト 【主催】アイオーン
【発売日】2018/08/10  未就学児の入場はご遠慮ください。
全席指定・税込
一般 4,800円/ 学生 3,000円
当日一般 5,300円/ 当日学生 3,500円
※学生は当日指定引換券となります。受付にて学生証を提示ください。
※当日券は開演の1時間前より劇場受付にて販売いたします
http://ae-on.co.jp/unrato/
https://twitter.com/unrato_jp
http://stage.corich.jp/stage/93983

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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