「したため」は和田ながらさんが率いる京都の団体です。こまばアゴラ演出家コンクール『こまばアゴラ演出家コンクール2018・第一次審査』で拝見した『ヘッダ・ガブラー』の演出がとても面白かったので、本公演に伺いました。
上演時間は110分とのアナウンスでしたが、8/13(月)14時の回は10分押しで開演し、16時10分前ごろに終演でしたので、100分(1時間40分)だったのではないでしょうか。
『文字移植』は多和田葉子さんの同名小説の舞台化で、2016年以来の再演とのこと。残念ながら私は演技方法も含め、演出にもテキスト(台本)にも興味が持てなかったです。
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レビューは記録のみ。
≪あらすじ≫ 公式サイトより
ドイツ語と日本語、ふたつの言語を往還しながら創作活動を展開する作家・多和田葉子の初期作『文字移植』は、読点のない地の文と読点のみで連ねられていく逐語的な翻訳文、そのふたつが交互にあらわれるという特異な構造をもった短編小説。移して植えかえたものがより強く生きるのか弱って死んでしまうのか、はたまたまったく別の変容を遂げてしまうのか、誰もわからない。けれど、多和田葉子の言葉を俳優に「移植」したいと望み、愚直な疾走に懸けた2016年の初演は、美術家・林葵衣の手がけた舞台美術と共に高い評価を得ました。
この夏、したためはふたたび走り出します。さらに遠くへ、もっと向こうへ。したため初の東京公演、どうぞご期待ください。
≪ここまで≫
本日2時よりアゴラにて上演の、したため『文字移植』のアフタートークで和田ながらさんと話します。多和田葉子の原作を演劇化。一体どうやって?
楽しみです。— 佐々木敦 (@sasakiatsushi) 2018年8月13日
したため『文字移植』、アフタートークでも言ったが、この上演を観た後で原作を読み返したら全然違った感じがするのでは、と思うくらい創意に満ちた舞台になっていた。陰鬱で神経症的でデッドパンな印象が、明るく激しく狂騒的な世界に。スラップスティックでさえある。素晴らしくユニークな解釈!
— 佐々木敦 (@sasakiatsushi) 2018年8月13日
原作のここをどうやるのか注目してたのだが、たぶんカットされてた。
ちょっとモーリスブランショみたいな一節。 pic.twitter.com/njwmnHUCKK— 佐々木敦 (@sasakiatsushi) 2018年8月13日
#6
出演:穐月萌、岸本昌也、多田香織(KAKUTA)、菅一馬
脚本:多和田葉子
演出:和田ながら
美術|林葵衣
照明|吉田一弥
音響|甲田徹
衣装|清川敦子(atm)
舞台監督|北方こだち
宣伝美術|岸本昌也
メインビジュアル|林葵衣
制作|渡邉裕史
制作助手|新原伶(劇団なかゆび)
【発売日】2018/06/09
一般 前売2,700円 当日3,000円
25歳以下 前売2,200円 当日2,500円
高校生以下 1,000円(前売・当日一律)
*日時指定・全席自由
*25歳以下、高校生以下チケットをご利用の方は、当日受付にて証明できるものをご提示ください。
*未就学児童はご入場いただけません。
http://shitatame.blogspot.com/p/blog-page_29.html
http://stage.corich.jp/stage/92561
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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