欠かさず見るようにしているナショナル・シアター・ライヴ。「アマデウス」は英国劇作家ピーター・シェーファーの1979年初演戯曲で、ミロス・フォアマン監督による1984年の映画版も有名ですね。米国アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門を受賞しています(Wikipediaより)。
売り上げランキング: 12,439
音楽が凄いのは予想通りですが、演技、歌唱、演出も加わって予想以上。歓喜と絶望が同居するサリエリの独白に何度も涙しました。私は映画版よりもずっと好きでしたね。上映時間は約3時間15分、途中休憩20分を含む。冒頭に稽古場映像とインタビューあり。パンフレットは800円。
7/6(金)公開『アマデウス』の劇場プログラムが届きました!上映館で販売になります。
写真もいっぱいですし、音楽評論家のやまだ・はるお氏が寄稿くださっています♪
800円(税込)です。
過去の上映作品のプログラムもネットで購入いただけます!https://t.co/YamHebRuaE pic.twitter.com/4dfUJee5Eu— ナショナル・シアター・ライヴ (@ntlivejapan) 2018年7月3日
≪解説≫ 公式サイトより
映画版でも知られる本作は、1981年のトニー賞で最優秀作品賞を受賞したピーター・シェーファーの戯曲。天才音楽家モーツァルトの半生がライバル、サリエリの視点で描かれる。気鋭マイケル・ロングハースト演出の本プロダクションでは、サリエリ役のルシアン・ムサマティら俳優陣の好演はもちろん、豪華な衣裳やオーケストラによる生演奏も見どころとなっている。
≪ここまで≫
一緒に観た母の感想が渋かったです。
母:人間は全然変わってない。ずっと愚かなまま。勝手に“神”をねつ造して、生きるのも死ぬのも“神”のせいにして言い訳ばかり。私はモーツァルトやサリエリの年齢をとうに越してしまった(だから才能と成功についての物語にはあまり興味はない)。若い人は見た方がいいと思う。
ナショナル・シアター・ライヴ『アマデウス』
TOHO日本橋スケジュールなんと1日2回!
7/6(金)〜7/12(木)平日
☀️12:40~16:05
🌜19:00~22:25
土曜日
☀️10:20~13:45
🌜18:00~21:25
日曜日
☀️11:20~14:45
🌜17:40~21:05👉 https://t.co/pRshiw2Srohttps://t.co/Kl996kUSIL pic.twitter.com/KzpMUY9U9O
— hato (@hatoincident) 2018年7月2日
NTLive『アマデウス』、日本橋が遠い方は、TOHOシネマズ川崎もお昼からご覧になれます!
7/6(金) 12:15
7/7(土) 12:15
7/8(日) 12:15
7/9(月) 12:15
7/10(火) 12:15
7/11(水) 12:15
7/12(木) 12:15https://t.co/EmKo3ypX2k pic.twitter.com/ZPq2fTuo09— ナショナル・シアター・ライヴ (@ntlivejapan) 2018年7月5日
NTlive 舞台「アマデウス」の見どころと個人的な感想をまとめました。長いです。FGO音楽家クラスタ向けであり全く一般向けではないです。上映時間と劇場は公式サイトで確認できますよ!福岡以外は7/12まで毎日!思い出したら足します。 pic.twitter.com/0W1PQnySIn
— 鮎 (@ayu_kcbe) 2018年7月6日
NTLive『アマデウス』いよいよ本日7/6よりTOHOシネマズ 日本橋ほかにて公開!モーツァルトについて演じたアダム・ギレンが語る特別映像が公開されました!
https://t.co/2FfYCxjkjT @YouTubeさんから— ナショナル・シアター・ライヴ (@ntlivejapan) 2018年7月6日
本日7/6公開NTLive『アマデウス』サリエリ役のルシアン・ムサマティが語る”サリエリ”についての特別映像が解禁!大スクリーンで見たい音楽傑作舞台。豪華な衣装と素晴らしい演技・歌を日本の映画館でお見逃しなく!
NTLive『アマデウス』サリエリについて https://t.co/rRMZ29XE8r @YouTubeさんから— Culture-ville (@Culture_ville) 2018年7月6日
ここからネタバレします。セリフなどは正確ではありません。
モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『ドン・ジョヴァンニ』、『魔笛』、そして「レクイエム」等について、サリエリがその音楽の素晴らしさを語ります。彼にしか真価がわからないんですね。「モーツァルトこそ(神の声を届ける)魔笛なのだ」という発見は、彼自身の敗北を意味します。神はサリエリに耳を与えたけれど、作曲の才能は与えなかった。それをサリエリ自身が一番よくわかってしまうのが悲劇的です。
サリエリは音楽という芸術への献身と奉仕に応えてくれなかった神を敵とみなし、モーツァルトを戦場にして、神と対決すると決意します。敵はモーツァルトではなく神なんですね。自分が兵糧攻めにしたせいで困窮し、心身を病んでしまったモーツァルトに許しを請う場面では、モーツァルトに神の悪口も言っていました。自分で自分を追い詰めたサリエリの矛盾した行動に、人間のどうしようもない弱さが見て取れました。
モーツァルトの死後、名声をわがものにしたサリエリの32年間は地獄だったようです。本物を聴き分ける能力のない者たちに賞賛されることは彼にとっては屈辱的ですし、年を経るごとに、自分の音楽は演奏されなくなっていきました。200年後の今も大人気のモーツァルトの音楽とは逆に。
1823年の晩秋。サリエリは「モーツァルトを暗殺したのは私だ」と告白し、ナイフで喉をかき切って自殺します。モーツァルトとともに自分の名前も後世に残ることを狙った、命がけの嘘でした。そして、世界中の大多数の凡庸な者たち(=観客)を赦すとも言っていました。私もその一人なので、サリエリの立場で考えられる材料を多くいただけました。なぜ彼は、神童を支援できなかったのか。モーツァルトの唯一の支持者になっていれば、違う人生になったのに…などなど。
原題:Amadeus / 尺:3時間15分(休憩20分含む)
上演劇場:ナショナル・シアター オリヴィエ劇場
収録日2017年2月2日
【出演】
サリエリ:ルシアン・ムサマティ
アマデウス:アダム・ギレン
コンスタンツェ:カーラ・クローム
そよ風(語り部):サアラ・アマンクワ、ハメド・アニマショーン
ヨーゼフ2世:トム・エッデン
シュトラック伯爵:アレグザンドラ・マシー
ローゼンベルク伯爵:ヒュー・サックス
スヴィーテン男爵:ジェフリー・ビーヴァース
カテリーナ・カヴァリエリ:フラー・デ・ブレイ(ソプラノ)
テレーザ・サリアエリ:ウェンディ・ドーン・トンプソン(メゾ・ソプラノ)
サリエリの料理人:ピーター・ウィルコック(バス・バリトン)
サリエリの従僕:イーモン・マルホール(テノール)
ボンノ宮廷楽長/ウィーン市民:アンドリュー・マクビーン
家令/ウィーン市民:イヴラル・A・ウォルシュ
生演奏:サウスバンク・シンフォニア(SOUTHBANK SINFONIA)
作:ピーター・シェーファー
演出:マイケル・ロングハースト
美術:クロエ・ラムフォード http://chloelamford.com/amadeus/
音楽監督・追加音楽:サイモン・スレイター
振付:イモジェン・ナイト
照明:ジョン・クラーク
音響:ポール・アルディッティ
ボイスコーチ:ジャネット・ネルソン
外国語指導:ソーニャ・ネルドラム
スタッフ主任:フィン・デン・ヘルトグ
一般3000円 学生2500円
https://www.ntlive.jp/amadeus
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガ↓も発行しております♪