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目次
■劇評
●朝日新聞の劇評(2015年4月~)
⇒asahi.com内での「谷岡健彦」の検索結果
(評・舞台)東京芸術劇場「インヘリタンス―継承―」 ゲイ社会、切実な現状照らす
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15870133
本日(22日)の朝日新聞の夕刊に、先日観た舞台についての拙稿が掲載されました。有料記事プレゼント機能で、23日19時58分まで無料でお読みいただけます。 #インヘリタンス #東京芸術劇場https://t.co/5cDCNpRlLw
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) February 22, 2024
ある意味、拙稿の最終段落への補足だが、来月、劇団フライングステージの公演がある。『ハワーズ・エンド』を下敷きに現代アメリカのゲイ・コミュニティを描く『インヘリタンス』に対して、漱石の『こころ』を出発点に日本のゲイの歴史をたどるフライングステージの『こころ、心、ココロ』二部作。→
https://twitter.com/take_hotspur/status/1760962789215289730
もうかれこれ30年以上、ゲイだと公言して活動している劇団の作品だ。作・演出の関根信一@shinfstage が『インヘリタンス』を意識しているとは思えないが、見比べてみたい。
https://twitter.com/take_hotspur/status/1760963795030253885
補足。新原泰佑さんのプロフィールを見ていて『ラビット・ホール』に出演されていたことを知り、自分がその舞台の劇評を朝日新聞に寄稿していたことを思い出した。当時の彼の演技を自分は「ストレートプレイは初めてという新原の初々しさが、うまく役柄に適合していた」と→
https://twitter.com/take_hotspur/status/1761189515283316924
評していた。今回、いい意味での初々しさは失うことなく、そこへ技量がしっかり上乗せされていることに感心した。
https://twitter.com/take_hotspur/status/1761190068537196899
(評・舞台)東京芸術劇場「インヘリタンス―継承―」 ゲイ社会、切実な現状照らす: https://t.co/BT6RJg6Ewu
22日夕刊に掲載されています。
谷岡健彦・東京工業大学教授の劇評です。— 朝日新聞音楽・舞台取材班 (@asahi_stage) February 22, 2024
うわ、ありがとうございます! シスヘテロ中高年男性が見ても違和感のある表現は指摘しましたが、当事者視点ではもっと多いでしょうね。あと「表象/代行」の問題も同感です。「ミンストレルショー」という評にはギクッとしましたが、おっしゃることはわかりますし、座組の問題点が明瞭になりました。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) February 24, 2024
(評・舞台)シス・カンパニー「カラカラ天気と五人の紳士」 増す親近感、縮んだスケール
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15915122.html
本日(18日)の朝日新聞の夕刊に先日観た舞台についての拙稿が掲載されました。有料記事プレゼント機能で、明日(19日)の19時28分まで無料で読むことができます。 #カラカラ天気と五人の紳士 #別役実 https://t.co/D8TYVH5YI8
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 18, 2024
補足。佐藤信は「ベケットの作品は舞台写真を観ただけで、それがどの作品だかわかる」と言っていた。それほど強い視覚的イメージを援用することを念頭に置いて、別役実は『五人の紳士』シリーズを書いたと思う。そのイメージの連関が失われると、作品の底が浅くなる。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 19, 2024
たとえば、下の写真のような上演であれば「紳士」たちと『ゴドーを待ちながら』のウラジミール、エストラゴンとのつながりが見える。https://t.co/uYlLwLocjs
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 19, 2024
今日配信があったので、別役の戯曲を手元に置いて観てみた。基本的には新聞劇評に書いたとおりの印象。些細なことを付け加えれば、オリジナルの「弁当を使う」という台詞が加藤版では「弁当を食べる」に変わっていた。自分は「弁当を使う」という表現が好きなので、この言回しが消えていくのが寂しい。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 23, 2024
拙稿へのレスポンス、ありがとうございます! やはり『五人の紳士』シリーズを見慣れている者には、あの舞台と衣装には抵抗がありますよね。2人の女の造型や行動には、ひょっとしたら、『ゴドー』のポッツォとラッキーの振舞いが補助線になるかもしれません。ぼくもよくわかりませんが。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 18, 2024
ちょうどいま『ユリイカ』の追悼号の年譜を再読していたところでした。たしかに、そうですね。『病気』が1981年で、『カラカラ天気』が1992年。作者のこの10年間の思索の深まりがどこかに出ている上演であってほしかったです。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 18, 2024
(評・舞台)ゴーチ・ブラザーズ「彼方からのうた」 淡青色の舞台、深まる孤独
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16006287.html
本日の朝日新聞の夕刊に、先日観た舞台についての拙稿が掲載されました。有料記事をプレゼントします。9日20時まで無料でお読みいただけます
(評・舞台)ゴーチ・ブラザーズ「彼方からのうた」 淡青色の舞台、深まる孤独https://t.co/RNYrUnyhSF— 谷岡健彦 (@take_hotspur) August 8, 2024
(評・舞台)ゴーチ・ブラザーズ「彼方からのうた」 淡青色の舞台、深まる孤独 https://t.co/tVuM4kjTE1
谷岡健彦・東京工業大学教授の劇評です。
本日夕刊に掲載です。— 朝日新聞音楽・舞台取材班 (@asahi_stage) August 8, 2024
(評・舞台)KAAT×バニシング・ポイント「品川猿の告白」 けむる闇の中、春樹ワールド
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16100237.html
本日の朝日新聞の夕刊に先日観た舞台についての文章を書きました。有料記事プレゼント機能で、明日(6日)の18時まで無料でお読みになれます。#品川猿の告白 #KAAT #VanishingPoint https://t.co/StzTOdUtu2
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) December 5, 2024
(評・舞台)KAAT×バニシング・ポイント「品川猿の告白」 けむる闇の中、春樹ワールドhttps://t.co/THiyaUbnJd
KAAT神奈川芸術劇場で上演中の舞台。原作は村上春樹さんの短編小説「品川猿」と「品川猿の告白」。
谷岡健彦・東京科学大学教授の劇評です。
本日5日夕刊掲載。紙面ビュアーでも。— 朝日新聞音楽・舞台取材班 (@asahi_stage) December 5, 2024
■第28回シアターアーツ賞の選考委員
厳正なる審査の結果、第28回シアターアーツ賞が決定しました!
大賞:該当作なし
佳作: 山口真由「『Soul Hunter』- 踊る身体のミメーシス」、後長咲妃「偏差としての現在 - 範宙遊泳『バナナの花は食べられる』」受賞作は『シアターアーツ』第68号に掲載予定です。https://t.co/xvX1l7oCxw
— 国際演劇評論家協会日本センター (@aict_iatc_jp) February 2, 2024
■雑誌テアトロ/「舞台ベストワン」寄稿へのご感想など
【備忘録】
今月発売『テアトロ』誌の「舞台ベストワン」谷岡健彦さんの記事文中、「今年活躍を期待する演劇人」で繊細で鋭利な翻訳が印象的とワールド・シアター・ラボ「推し」の一川華さんと万里紗さんの名が。『原宿ガールズ』は万里紗さんの翻訳、まさに鮮烈で繊細な訳のテキストです。 pic.twitter.com/50VreDiAVO— 林英樹 (@forest829) February 20, 2024
現在発売中の『テアトロ』5月号に寄稿しました。「駆けぬけ続ける演劇人」として、関根信一と劇団フライングステージの活動を挙げ、先月の『こころ、心、ココロ』の評を書きました。 pic.twitter.com/gkAlPFEnNM
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 12, 2024
■日本劇団協議会の機関誌『join』「私が選ぶベストワン2023」
日本劇団協議会の機関誌『join』に掲載された自分の「私が選ぶベストワン2023」です。 pic.twitter.com/UfM0cVC85S
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 23, 2024
■NTLive『ディア・イングランド』の本編へのコメント
自分に期待されていると思われるとおりのコメントをいたしました。 #トッテナム・ホットスパー
3/22(金)公開ナショナル・シアター・ライブ『ディア・イングランド』第二弾 推薦コメントが到着しました! https://t.co/DzkDxw9x4b @PRTIMES_JPより— 谷岡健彦 (@take_hotspur) March 15, 2024
・3/22(金)公開ナショナル・シアター・ライブ『ディア・イングランド』第二弾 推薦コメントが到着しました!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000158.000101737.html
なぜイングランド代表はかくもPK戦に弱いのか。1990年W杯の準決勝でポール・ガスコインが見せた涙に感動して以来、自分はイングランドを応援しつつ、ずっと不思議に思ってきた。『ディア・イングランド』はこの疑問へのドラマティックな解答だ。あと、劇中のハリー・ケインの格好悪い主将ぶりが最高に格好いい。エリック・ダイアーの歯に衣着せぬ物言いも格好いい。もちろん、デレ・アリもキーラン・トリッピアも格好いい(スパーズ・ファンの贔屓目です)。(谷岡健彦/東京工業大学教員)
絶賛上映中🎬#ntlive 『ディア・イングランド』
なぜイングランド代表はかくもPK戦に弱いのか。1990年W杯の準決勝でポール・ガスコインが見せた涙に感動して以来、(中略)ずっと不思議に思ってきた。『ディア・イングランド』はこの疑問へのドラマティックな解答だ。#谷岡健彦https://t.co/5J8xPna5OC pic.twitter.com/v62H7uz7bW— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) March 22, 2024
NTライブ『ディア・イングランド』の先行上映を観る。すでに試写を観させてもらって、下のサイトに「劇中のハリー・ケインの格好悪い主将ぶりが最高に格好いい」というコメントを残しているのだが、ケインの「格好悪さ」について少し補足しておきたい(以下、ネタバレを含むので、ご注意ください)。 https://t.co/A7WHajuI1I
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) March 20, 2024
『ディア・イングランド』追記。円形舞台もまた『ヘンリー五世』を想起させる。冒頭に「このО字型の舞台にかのウェンブレイを熱狂させた22人のサッカー選手を詰め込みうるでしょうか? われらの足らざるところを、皆さまの想像力でもってどうか補ってください」のような序詞があっても違和感がない。 https://t.co/1uCsh1twLF
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) March 24, 2024
■ITI「ワールド・シアター・ラボ「戯曲翻訳ゼミナール」」
・国際演劇協会日本センター「ワールド・シアター・ラボ「戯曲翻訳ゼミナール」」
(2024/8/3〜、全6回)
https://iti-japan.or.jp/announce/9728/
〈監修・進行〉谷岡健彦
【参加者募集】ワールド・シアター・ラボ「戯曲翻訳ゼミナール」(2024/8/3〜、全6回)
===
現代の海外戯曲を題材に、多角的に戯曲翻訳を学んでいく6日間の学びの場「戯曲翻訳ゼミナール」を開催いたします。
ご応募お待ちしています。
■応募締切 2024年7月15日(月)https://t.co/zPVd2DYnD6 pic.twitter.com/duiPr7gbQl— 国際演劇協会日本センター (@itijapan) June 25, 2024
戯曲の翻訳に関して、自分がお教えできることはほとんどないのですが、参加者のみなさんの訳稿をおたがい見くらべる、読みくらべる作業を通して、ある台詞にいちばんぴったりくる訳を探してみたいと思います。戯曲の翻訳の経験がなくても大丈夫です。 https://t.co/obwWOWNpEI
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) June 26, 2024
この夏はITIの戯曲翻訳ゼミナールという企画で、ロナ・マンロウの『メアリ』を読んだ。スコットランド女王メアリの廃位を主題にした劇だが、メアリは登場しない。歴史劇というより、性的同意とは何かを問う社会劇。どこかの劇団が舞台にかけてくれないだろうか。登場人物は男2人、女1人。 pic.twitter.com/omEQ7UDXxf
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) September 28, 2024
本作についての作者ロナ・マンロウと演出家ロクサナ・シルバートのインタヴュー動画。ご参考までに。https://t.co/OLMw7QsA26
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) September 29, 2024
■雑誌テアトロ(2024年8月号)特集「2024年上半期ベストプレイ」
いま発売中の『テアトロ』8月号に寄稿しました。自分にとって上半期のベストは『インヘリタンス』と『こころ、心、ココロ』なのですが、同じ雑誌の5月号ですでに取り上げているので、『リア王』『シングルファザーになりまして。』『イノセント・ピープル』について書きました。 pic.twitter.com/7bcgs2LTqO
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) July 18, 2024
■雑誌テアトロ(2024年9月号)特集「今なお、戦争と演劇」
いま発売中の『テアトロ』9月号の「今なお、戦争と演劇」という特集に、「停戦のためのボイコットを」という小文を寄稿しました。野坂弘@very_big_eyes さんの活動に連帯するものであり、今回の長崎市長の判断を支持するものでもあります。 pic.twitter.com/RmnD5htqoM
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) August 9, 2024
野坂弘さんの活動については、こちらで山﨑健太さんが丁寧な論考をされています。 https://t.co/qG4ZFB9s4B
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) August 9, 2024
演劇雑誌で文化的ボイコット(PACBI)の呼びかけが書かれたのは日本で初めてかと思います。
皆さま是非お手に取って読んでください。そして文化従事者はこのように自らのプラットフォームやあらゆる特権を駆使して行動を起こしてください
変えましょう
歴史を、文化をつくるのは私であり、あなたです https://t.co/IANoVjnwWe— 野坂弘 he/him (@very_big_eyes) August 9, 2024
■雑誌テアトロ(2025年3月号)特集「舞台ベストワン・ワーストワン」
いま発売中の『テアトロ』3月号に寄稿しました。甲乙つけがたいベストとして『もしも もしせめて』と『品川猿の告白』を挙げました。 pic.twitter.com/XVE4fd8wIL
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) February 14, 2025
■2024年演劇回顧
自分の2024年演劇回顧。ベストテンのうち1~5位は別の媒体に書いたので、ここは6~10位を。
6 『カム・フロム・アウェイ』(ホリプロ)
7 『風のセールスマン』(東京乾電池)
8 『ドクターズ・ジレンマ』(調布せんがわ劇場)
9 『シングルファザーになりまして。』(Ring-Bong)
10 『お江戸みやげ』(新派)— 谷岡健彦 (@take_hotspur) December 29, 2024
番外として、CoRich舞台芸術!が「名作リメイク」と銘打ってプロデュースした『イノセント・ピープル』を付け加えたい。こうした再演の試み自体が貴重だし、主役の山口馬木也も好演だった。山口は映画『侍タイムスリッパ―』での演技も記憶に残る。自分にとっては今年いちばん印象深い俳優だ。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) December 31, 2024
■観客発信メディア WL(ダブル) 【アンケート企画】 「ふりかえる私の2024年」
1~3位を追加。https://t.co/WgSc6vEtK4
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) January 13, 2025
■シアターアーツ69号(2025春)「劇評家が選ぶ2024」
シアターアーツ69号(2025春)
http://theatrearts.aict-iatc.jp/202504/8584/
特集① 正しさの行方 特集② 劇場を考える
劇評家が選ぶ2024 ベストステージ・ベストアーティスト
『シアターアーツ』の69号が届いた。ここに挙げたのが、自分の2024年のベスト5(次のページに『品川猿の告白』が掲載)。順位はつけず、上演日順に並んでいる。 pic.twitter.com/pDKPSCK7F0
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 1, 2025
ダンスの評論家も多い雑誌なので、各人のベスト5の集計によって選出されるベストステージには、昨夏、世田谷パブリックシアターで上演された橋本ロマンス『饗宴/SYMPOSION』が選ばれている。新鮮。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 2, 2025
だが、「正しさの行方」アンケートの結果には首を傾げた。稽古場でのセクハラ、パワハラが多々報告されているというのに、「正義は一つではない」とかいう回答が目立つ。橋本ロマンスの『饗宴』を上位に評価している方々でさえそうだ。『饗宴』は「正義がなされる」ことを求める作品ではなかったか。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) April 4, 2025