「DISTANCE」とは川尻恵太さんと三笠ノ忠次さんが企画・脚本・演出を手掛ける、本多劇場での「一人芝居の無観客生配信」公演です。日替わり上演の一人芝居が、イープラスの「Streaming+」で有料ライブ配信されます。前売り2500円で、初日のみ3本立てのため3500円。
6/1~7の公演期間のうち、小沢道成さん目当てで6/2(火)20:00開演の『夢のあと』を拝見しました。上演時間は約45分弱。本編の前後にプロローグ、エピローグ的な二人芝居あり。
◻︎◼︎劇場生配信◼︎◻︎
本多劇場presents『DISTANCE』企画内
6月2日20:00開演タイトルは『夢のあと』
作:小沢道成 / 音楽:オレノグラフィティ深くは言いませんが、新作です。もう一度言います、新作なんです。
劇場の売店で働く61歳の女性の物語https://t.co/iT4vW8LedX
チケット発売中 pic.twitter.com/XojF1tsTJ8— 小沢道成 (@MichinariOzawa) May 30, 2020
≪あらすじ≫
本多劇場ロビーの売店で働く60代の田中夢子(小沢道成)が、舞台上でインタビューを受ける。たわいない昔話を始めて…。
≪ここまで≫
一番初めに、本多劇場のエントランスから受付、劇場入口へと進む動線を見せてくださいました。フェイスシールドをつけたスタッフさん、二度つける消毒液、ガランとしたロビー。劇場に入って客席を選ぶのも観客目線になっていて、本多劇場での観劇の疑似体験をさせてくださいました。
劇場での演劇が始まった…と感じた瞬間がありました。とても久しぶり…。心が憶えていました。
そして本日2日目はミッチーこと小沢道成くんの演目です。
一人芝居は、演じる俳優さんの生き様が、板の上に充満している感じがします。ミッチーの生き様は、愛らしくて品があって力強い。
まもなく20時より開演いたします。 https://t.co/T7iy7mf3Lz— オレノグラフィティ (@oreno_g) June 2, 2020
ここからネタバレします。
舞台上には脚立や椅子などが積み上げられています。劇場の備品でしょうか。本編の前(と後)には作業着姿の2人の男性清掃員(川尻恵太、三笠ノ忠次)が登場し、「演劇とは…」などと会話します。川尻さんと三笠ノさんは7日間、生出演なのかしら。
本編『夢のあと』は『夢ぞろぞろ』の続編となる新作でした。小沢さんがプロデュース、出演してきた一人芝居(⇒1、2)と同様に、小沢さんは舞台上のラジカセを相手に演技をします。男性インタビュアーの声はラジカセから聞こえますが、彼は客席にいる設定です。
劇場の売子になる前、夢子は駅のホームの真ん中にある売店に勤めていました。ホームに居合わせた見知らぬ人々のエピソードを披露する際、夢子はピンク色の養生テープを床に貼って四角いスペースを作ります。倉庫のように見えていた空間が変化し始めました。音楽が鳴って、照明がカラフルに輝き出すのは、劇中劇が始まる合図。あぁ…これは…劇場で観る演劇だ…!ふわぁぁああ!!
ホームで倒れた女性を見知らぬ3人が助けて、偶然、全員がポカリスエットを差し出した…。それだけの出来事ですが、夢子にとっては忘れられない思い出なんですね。売店は既に撤去され、床に残った四角い枠の跡の真ん中には、雑草が寂しげに生えています。何もないのだけれど、人間の記憶はありありとよみがえります。その記憶を人(夢子)が他者(私)に伝え、共有する時間は演劇そのものですね。ずっと閉じていた劇場の過去の記憶(上演)とも重なりました。
意外と知られていなかったようなので。
川尻恵太と私、出演してます。 pic.twitter.com/ZotdzOxVIy— 伊藤栄之進 御笠ノ忠次 (@noshin0724) June 3, 2020
エンディング映像でポスターが全く貼られていない本多劇場の壁が映し出され、画面の前で「はあぁ…」と声を出してしまいました。辛い。
順番はプロローグ→本編→エピローグ→エンディング映像→カーテンコール→クレジットだったでしょうか。カーテンコールがあって本当によかった…。画面の前で拍手しました。
本多劇場『DISTANCE』小沢道成さん回『夢のあと』観ました。演劇は観た人にしかわからないってあったけど、なんかそれでいいや!って清々しく思ってしまった😊色んな人に演劇を知ってもらいたいといつもは強く思っているけれど、でもなんか今日は、観たい人が観てハッピーに🌼って気持ちになりました。
— 小林 春世 Haruyo (@halu0927) June 2, 2020
久しぶりのレビューです。ブログ更新しました。
本多劇場DISTANCEシリーズ『夢のあと』を観る: マダム ヴァイオラの観劇+α日記 https://t.co/1l4oVDG46p— マダム ヴァイオラ (@drama_viola) June 4, 2020
↓2020/06/08加筆
#本多劇場DISTANCE 、全日程終了しました!1週間で、6,812名のお客様にご観劇いただきました☆本多劇場の約2倍のキャパ!配信公演だから出来たことでもあります。本当にありがとうございました!
最後の写真はスタッフさんもいれてみんなで!この距離を、少しずつ縮めて、また劇場でお会いしましょう! pic.twitter.com/gB9scJjaAV— DISTANCE公式 (@DISTANCE_STAGE) June 7, 2020
6/2(火)20:00開演
脚本・演出・出演:小沢道成
音楽:オレノグラフィティ
企画・脚本・演出:川尻恵太、三笠ノ忠次
舞台監督:寅川英司
照明:大波多秀起(デイライト)
音響:藤森直樹(サウンドバスターズ)
舞台美術&宣伝美術:魚住和伸
演出助手:伊達紀行
映像:ワタナベカズキ
衣裳:ヨシダミホ
ヘアメイク:武部千里
制作:高橋戦車
協力:ニッポン放送
主催:本多劇場グループ/DISTANCE製作委員会
前売当日 2,500円(税込)
※6/1のみ初日記念3,500円(税込)、3作品連続上演(90分を予定)
※5/27(水)12:00よりe+にて発売開始
※上演時間は35~45分を予定。
http://distance.mystrikingly.com/
Streaming+視聴者ご利用ガイド→ https://eplus.jp/streamingplus-userguide/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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