欠かさず見るようにしているナショナル・シアター・ライヴ(⇒前回のレビュー)。「ヤング・マルクス」に続き、同じ会場、同じ演出家による「ジュリアス・シーザー」です。
NTLive「ジュリアス・シーザー」ロックのライブで始まるイマーシブ・シアター。「没入型観劇」を実現するアイデア、技術、歓待の徹底に惚れ惚れ。演説、対話の演技が巧くて溜息。男役を女が演じることで生まれる新鮮な解釈が楽しい。戦争、兵隊、人間は変わらないですね…涙。https://t.co/vbwW3snS2x
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2018年12月6日
NTLiveの過去のパンフレットはこちら(https://movieprogram.official.ec/)で購入可能。2018年は8作品(うち1作は2部構成)も見せていただきました。来年も楽しみにしています!上映中に予告があったロリー・キニア出演『マクベス』は見たいな~。
≪作品紹介≫ 公式サイトより https://www.ntlive.jp/juliuscaesar
演出家ニコラス・ハイトナー率いるブリッジ・シアターが『ヤング・マルクス』に次いで贈る作品。ご存じ、ローマの英雄シーザーの暗殺とその後の後継者争いを描いたシェイクスピア史劇だ。ブルータス役のベン・ウィショー、キャシアス役のミシェル・フェアリー、シーザー役のデヴィッド・コールダー、アントニー役のデヴィッド・モリシーら豪華俳優陣が魅せる。
≪ここまで≫
1599年に初演されたと言われる『ジュリアス・シーザー』を現代風にアレンジ。約400人のアリーナの立ち見客は、ローマ市民に見立てられます。
日本のNTLiveで上映される「ジュリアス・シーザー」、Bridge Theatreで観た時に「ポスト真実の時代のエンターテインメント・シェイクスピア」と呟いたけれど、立見席で変幻自在の昇降ステージに翻弄されるも良し、座席から翻弄される立見席の人々を登場人物として眺めるのも良しというプロダクション。 pic.twitter.com/ayznCJHLJe
— katsuki (@katsuki_london) November 28, 2018
NTLive『ジュリアス・シーザー』シェイクスピアのローマ政治劇、憂国から歴史の流れに嵌り込む個人、野心と理想の相克が装置と演出で立体的に現在に立ち上がる。ポピュリズムやブレグジット、中東情勢のキーが投げられ、立ち見客も知らぬ間に扇動する群衆の一部にされる。ノンストップ恐ろしい&面白い pic.twitter.com/Q3oTJFK1Vo
— Zzzin} (@zzztot) 2018年12月1日
“Julius Caesar”
【出演】
ジュリアス・シーザー:デヴィッド・カルダー
カルバーニア/ヴァロー:ウェンディ・クウェ
マーカス・ブルータス:ベン・ウィショー
ポーシャ:リアフィア・ダルコ
ルーシアス/ストリート・バンドのメンバー/詩人シナ:フレッド・ファーガス
カイアス・キャシアス:ミシェル・フェアリー
マーク・アントニー:デヴィッド・モリッシー
オクテヴィアス/ストリート・バンドのメンバー:キット・ヤング
レビダス/カイアス・リゲリアス/占い師:マーク・ペンフォールド
キャスカ:アジョア・アンドウ
共謀者シナ:ニック・サンプソン
ディーシアス・ブルータス:レイラ・ファルザッド
メテラス・シンバー:ハンナ・ストークリー
トレポニアス/ストリート・バンドのメンバー:エイブラハム・ポプーラ
フレヴィアス/ポピリアス・レナ:シド・サガー
マララス/アーテミドーラス:ロジー・イード
ファイロー/ストリート・バンドのメンバー/クローディアス:ザッカリー・ハート
作: ウィリアム・シェイクスピア
演出: ニコラス・ハイトナー
装置デザイン:バニー・クリスティ
衣裳デッザイン:クリスティーナ・カニンガム
照明デザイン:ブルーノ・ポエット
音響デザイン:ポール・アルディッティ
作曲:ニック・パウエル
映像監督:トニー・グレック・スミス
テクニカル・プロデューサー:クリストファー・C・ブレットナル
脚本監修:アマンダ・チャーチ/アニー・マクドゥーガル
照明責任者:マイク・ルフェーヴル
音響スーパーバイザー:コンラッド・フレッチャー
上演劇場:ブリッジ・シアター
収録日:2018年3月22日
上演時間:135分、休憩なし
一般3000円 学生2500円
https://www.ntlive.jp/juliuscaesar
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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