【オーディション】Theatre LOV「4月公演『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』出演者募集」01/23実施※01/15(日)24時〆切(メールのみ)

 田尾下哲さんが作・演出される舞台のオーディション情報です。THEATER LOV(シアター エルオーヴィー)は映画監督の紀里谷和明さんらが関わる俳優養成をする組織のようですね。⇒前回のオーディション情報 ⇒前回公演の舞台写真 ⇒田尾下さんのfacebookの関連投稿 詳細は公式facebookページでご確認ください。

●Theatre LOV『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』
 期間:2017年4月21日(金)~23日(日)
 会場:スタディオ・アマデウス
 作:田尾下哲、ドラマトゥルク/修辞:長屋晃一
・オーディション
 日程:2017年1月23日(月)10時~21時
 会場:渋谷駅より徒歩圏
 〆切:1月15日(日)24:00まで ※メールのみ

 以下、公式facebookページより。

■Theatre LOV『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』
(作:田尾下哲、ドラマトゥルク/修辞:長屋晃一)出演者オーディション

演出:田尾下哲/田丸一宏
作曲:茂野雅道
美術/衣裳:塚本行子
『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』
 フェルメールの世界的名画『真珠の耳飾りの少女』のモデルとなったとも言われている、グイド・レーニ作『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』。暴力的な父親殺しの罪で断頭台へ向かう直前のベアトリーチェは、斬首に際して髪の毛で斧の刃が滑るのを防ぐためにダーバンを巻いて、その時を待ったという。しかし、力なく振り返った彼女の眼には、これから死を迎えることへの絶望感ではなく、ある種の「希望=光」が輝いて見える。まるで、心の中でこう語りかけているかのように―――。
この世は光で満ち溢れている。
闇なくして光は輝かない。
闇がないとき、光の底から闇が噴き出してくる。

【オーディション日程】
2017年1月23日(月)10時~21時

【応募締め切り】
2017年1月15日(日)24時まで

【オーディション会場】
渋谷駅より徒歩圏/参加者にのみ、ご連絡申し上げます。

【オーディション参加費】
無料

【募集する役】
『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』に登場する全ての役。
(娘)ベアトリーチェ:フランチェスコの娘。美しく、気が強い。娘らしさは長年のフランチェスコによる暴行などにより失われるが、その内心にはまだ残っている。
(父)フランチェスコ・チェンチ:ローマに住むイタリアの貴族。残虐非道の名をほしいままにするが、その根底には幼少時に受けた権力からの圧力(財産没収等)がある。
(後妻)ルクレツィア:フランチェスコの二番目の妻。日和見的な人物。なるべく事を荒立てないようにするが、妻の美徳、母の美徳を体現する。
(弟)ベルナルド:ベアトリーチェの弟。姉と母の犯罪では幼いために罰を免れるが、処刑の様子を見ることを強要されて深い傷を持つ。
(召使)オリンピオ:チェンチ家の召使い。ベアトリーチェにほだされて殺害を実行する。最後はジャコモ・チェンチの郎党に暗殺される。
(画家)レーニ:画家。「見る人」であり、この作品全体の枠組みを作る狂言回し。

【オーディション課題】
課題は一次選考合格者にPDFファイルでお送りします。

【応募資格】
舞台での身体表現を職業とする方、またはそれを目指す方。
事務所所属の有無は問いません。

【選抜方法】
第一次審査:書類選考(合格者にのみ、詳細を1月20日までに連絡)
第二次審査:実技、面接等(2017年1月23日(月))

【出演時の待遇など】
役に応じて、些少ですがお支払いさせて頂きます。

【応募方法】
送信先メールアドレス
  lovcenci2017(アットマーク)gmail.com
件名
「LOV『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』公演オーディション/お名前」
※お申し込みアドレス(lovcenci2017@gmail.com)からのメールが受信出来る様、ご自身のメールソフトの設定をお願い致します。
本文
1) 氏名(ふりがな)
2) 性別
3) 年齢
4) 電話番号(日中連絡の取りやすい番号)
5) メールアドレス
6) 舞台経験、出演経歴など
7) 所属事務所、劇団など
8) 希望の役(オーディションの結果、他の役のオファーをご相談する場合がございます)
9) 1月23日のオーディション参加可能時間に制限がある方はお書き下さい。
10)志望動機
11)備考(アカデミー受講生はその旨お書きください。その他、特記事項がございましたら、ご明記ください。)
添付
 顔写真一点
※マネージャー様より複数名のご応募をされます場合は1名につき1通のメールをお送りください。

【応募期間】
2017年1月1日~1月15日(日)24:00まで

【稽古予定】
2017年3月中旬より都内スタジオにて開始予定

【本番期間】
2017年4月21日(金)~23日(日) 5回公演を予定

【会場】
東京都世田谷区弦巻4-7-7 スタディオ・アマデウス
(客席数:約150席)

【オーディションに関するお問い合わせ・お申し込み】
lovcenci2017(アットマーク)gmail.com
主催 LOV事務局

<企画意図>
ベアトリーチェ・チェンチ(Beatrice Cenci)は実在の人物である。中世、イタリアの比類なき裕福な貴族・チェンチ家に生まれ、その美しさは人々の目を奪うばかりであった。16歳に成長し、幼少のころから寄宿していた修道院から実家へ戻ったチェンチの美貌は、暴虐の限りを尽くした悪逆無道な実父・フランチェスコをも虜にしてしまう。フランチェスコは、世の男性から遠ざけるためにベアトリーチェを郊外の城に監禁し、妻の前で実の娘を辱めるという虐待を行い、さらに官吏たちに賄賂を贈ることで自らの罪をもみ消してしまった。こうしたフランチェスコの残忍な行動に耐え切れなくなったベアトリーチェは、父の殺害を決意する……。
この物語はベアトリーチェの斬首刑という形で幕を閉じるのだが、彼女の人生を狂わせたのは皮肉にもその美貌と財産だった。生まれつき与えられた美貌と財産こそが、彼女に関わる人間の「心の闇」を浮き彫りにしてしまったのである。それは、斬首刑が執り行われる広場で、ベアトリーチェを憐れむ大衆の声が渦巻くなか、「この処刑をもたらしたのはチェンチ一族を根絶やしにすることで、莫大な財産の没収を目論む法王の企みだ」という噂まで囁かれていたことからも推測できる。
現代も幼児虐待や骨肉の争いなどの事件は絶えない。私たちは、増え続けるそのような悲劇に心を痛めると同時に、愚行を繰り返す人類の歴史を顧みながら、人間の心に潜む「闇」が永遠になくらないことも感じているのではないだろうか。
もちろん、だからと言って、俯瞰的な視線を以ってそのような事件やチェンチの死を看過することは決して許されない。
しかし、闇なき世界はない。そして、光なき世界もまたないのも真実である。この作品を通じて、誰しもが持つ「心の闇」と今一度向き合うことで、人間の本質を改めて見つめたい。ベアトリーチェはどのような想いで断頭台へ向かったのだろうか。

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガ↓も発行しております♪

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台

   

バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ