【レポート】ゴーチ・ブラザーズ「山中結莉ワークショップ(プロの俳優向け・4日間集中)」09/09川崎市内某スタジオ

 ゴーチ・ブラザーズ「山中結莉ワークショップ」最終日に伺いました(⇒告知エントリー)。
 ※このレポートを公開したのは2017/03/10です。

 3度目となる今回はマスターコースで、5年以上の経験のある俳優が対象(これまでのレポート⇒)。前半は参加者15人それぞれのモノローグを取り上げ、後半はシーン・スタディーへ。

 演じられた戯曲は以下。名作揃いですね。『寝られます』は前回も選ばれてました。男女2人の不条理劇で、好きな人が多いのかしら。

1.木下順二作『夏・南方のローマンス』
2.リリアン・ヘルマン作『子供の時間』
3.ジャン・パトリック・シャンリー作『ダウト』
4.大竹野正典作『夜、ナク、鳥』
5.別役実作『寝られます』
6.フェデリコ・ガルシア・ロルカ作『ベルナルダ・アルバの家』

 舞台の詳細、場面の目的、役人物の超目的を探って決めていくのですが、これが大変…。根気のいる共同作業で、長時間続くと頭がクラクラ…。皆さんの集中力、忍耐力に驚かされます(特に結莉さんのねばり強さ、寛容さに)。

 人気声優さんやベテラン舞台俳優さんもいらして多彩なメンバー。継続参加の方々も新しい発見が大いにあったようです。

 プロの俳優指導者によるワークショップは「オファーが来ない無名俳優の時間つぶし」ではありません(そう思い込んでいるプロの俳優が多いと聞き、驚愕しました)。本番とそのための稽古は、お客様のための時間。ワークショップは俳優のための時間。俳優が自分自身のために投資する時間です。

 結莉:皆さんがお好きなNTLiveは訓練をすれば行けるところ。こつこつと続ければ真実の演技ができるようになります。

 終了後の打ち上げ風景↓です。稽古場で食事と交流ができるのがいいですね。
20160909_Gorch_yuriWS

 結莉さんはこのワークショップの後、新国立劇場演劇研修所の10期生、12期生向けにクラスを持っていらっしゃいました。

ゴーチ・ブラザーズスタジオ 山中結莉ワークショップVOL.3
マスタークラス『役になるために』<内なる声 VOICE>を解き放つ—身体と表現
日程:9月6日(火)~9月9日(金)
会場:川崎市内某スタジオ
募集人数:16名(応募者多数の場合は書類選考あり)
参加費:36,000円(4日間通し)
募集締切: 8月24日(水)必着 ※メールのみ

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