東京大学の英文学者で数多くの翻訳、翻案作品も世に出していらっしゃる河合祥一郎さんが、2014年にKawai projectという演劇企画を立ち上げられました。第一弾は『から騒ぎ』（⇒レビュー）、第二弾は今年9月の『まちがいの喜劇』、第三弾として10月の『ゴドーを待ちながら』が控えています。
東京大学内のビルのロビーで上演された『から騒ぎ』は、大仰で形式ばった演技のシェイクスピア作品とは一線を画す、画期的な舞台でした。俳優は心情の変化を緻密に組み立てた上で、その場で生きる演技をしてくれていました。観客は登場人物たちと積極的に交流し、リラックスして、自然に大笑いすることができたのです。勝手ながら2014年の私選小劇場作品ベスト3に選ばせていただきました。そして待望の第二弾『まちがいの喜劇』については、メルマガ2016年7月号にお薦め前売り情報を掲載しました。
『まちがいの喜劇』についての河合先生ご自身の解説は、「学術研究をそのまま舞台に反映させるのが本公演の最大の狙い」「小さなお子さんがご覧になっても大笑いで楽しめる舞台にしなければならない」「脚韻(ライム)をすべて訳出します」「シェイクスピアの台詞の音楽性を大事にしたい」など。稽古初日には「歴史に残る上演にする」とおっしゃったそうです。※ちなみに『ゴドー～』では「この新訳と演出とを以て演劇史を塗り替えたいと願っています」とまで書かれています！
9月8日マチネのアフタートークにお越しいただく高野しのぶさん‼️@shinorev
メルマガ掲載どうもありがとうございます✨📰🖋✨掲載情報はこちらのリンクから🔗https://t.co/RDJTS9R8si
https://t.co/p0F1gX2JjM— まちがいの喜劇 (@KawaiProject) 2016年8月12日
ご縁あって、ポスト・パフォーマンス・トークへの出演が決まり、河合先生の司会のもと、出演者の方々とお話をさせていただくことになりました。よかったら是非いらしてください。
●Kawai Project『まちがいの喜劇』
09/07-11あうるすぽっと
作：ウィリアム・シェイクスピア 翻訳・演出：河合祥一郎
⇒CoRich舞台芸術！『まちがいの喜劇』
・チケット取扱い
ぴあ(電話 0570-02-9999 (Pコード：451-941))
カンフェティ
あうるすぽっと(電話 03-5391-0516 (10:00-19:00))
＜前売＞一般：4000円、U25：2000円
＜当日＞一般：4500円、U25：2500円
※豊島区民割引3200円
・ポスト・パフォーマンス・トーク出演情報
9/8（木）14時の回の終演後
出演：髙橋洋介 梶原航 寺内淳志 沖田愛
司会：河合祥一郎 ゲスト：高野しのぶ
以下、公演関係者のツイートを転載します。河合先生の意外な素顔があらわに！！
※YOMIURI ON LINEの記事で河合先生の朗読映像が見られます！
■公演公式ツイッターIDより
稽古場での一コマ
河合先生のほとばしる情熱はとどまるところを知りません！
きゃーなんとっっ！
大ベテラン俳優の小田豊さんにも、容赦ないダメ出しを！！！（先生、小田さん、やらせ写真にお付き合いくださりありがとうございます😂） pic.twitter.com/iAspSLkp7M
— まちがいの喜劇 (@KawaiProject) 2016年8月13日
ほんとの河合先生は溢れる知性とキュートな笑顔の持ち主です！#まちがいの喜劇 #まちがいのイケメン pic.twitter.com/fvqCN3NwaX
— まちがいの喜劇 (@KawaiProject) 2016年8月13日
登場人物全員、あまりにもまちがえちゃってるので、稽古は誰が何を間違えてるのか一言一言ひもときながら進んでいます！https://t.co/ujWFiWzVmt pic.twitter.com/fO1gi2azFP
— まちがいの喜劇 (@KawaiProject) 2016年8月12日
まちがいとは、何が間違ってるかわかったときに間違いになるのです！
何がまちがってるかわからない内は、それは単なる違和感です！「？」が「！」になる瞬間を生むべく稽古ですっ✨✨
— まちがいの喜劇 (@KawaiProject) 2016年8月12日
稽古が始まり、早1週間が過ぎました〜
なんと顔合わせ翌日にはゴリゴリっと最後まで通して演じてみるという力技を敢行しましたが、
今は会話をひとつずつ丁寧に取り出してつくっていく割稽古をしています！
— まちがいの喜劇 (@KawaiProject) 2016年8月13日
演劇ならではの物語の飛躍！
いりくんだ伏線！
そしてセリフに散りばめられたリズムとライム！シェイクスピア先生はほんとうにすごいっ
どんな人で何考えてたんだろうな〜、と遠くイギリス、エリザベス朝に思いを馳せてしまいます
— まちがいの喜劇 (@KawaiProject) 2016年8月13日
■出演者のツイートより
Kawai project vol.2「まちがいの喜劇」
ぐんぐん進んで、本日、まさかの、一巡粗立ちでした！立ち稽古初日に全貌を体感する機会は滅多に味わえるものではなく、大いに笑ったりヒーヒー言ったり(笑)この企画への感謝とこの先への情熱が、笑い声と交ざって燃えています。
— 梶原航/カジワラワタル (@wataru_kaji) 2016年8月6日
Kawaiproject vol.2「まちがいの喜劇」
稽古二日目。二回目の粗通し、了。「一日」のなかに、長い人生のなかで経験する、ありとあらゆる事が巻き起こる。シェイクスピア×河合祥一郎先生のライムを、目で聴き、耳で観る、透明な立体建築に、早くしたい…！！！
— 梶原航/カジワラワタル (@wataru_kaji) 2016年8月7日
Kawaiproject vol.2「まちがいの喜劇」
稽古三日目終了。本日は抜き稽古。
デッサン。その後、あうるすぽっとへ劇場見学。プロセは、やっぱり関係性だ。
河合先生が役者へのアプローチを考えるために早朝から落語を聞いたり、その節回しを覚えて再現する姿に、ほんと泣けてくる。— 梶原航/カジワラワタル (@wataru_kaji) 2016年8月8日
河合先生の能とシェイクスピアのお話し。
場所はある、じゃなくて、なる。— つじこ (@tsujitsujiko) 2016年8月6日
昨日は、
立ち稽古初日にしてなんと最後まで通すというウルトラC！！— つじこ (@tsujitsujiko) 2016年8月6日
「まちがいの喜劇」昨日は河合先生のシェイクスピア講座（！）からの荒通し（顔合わせ翌日に！）
パーティーみたいな作品です！
色んな人が出てきて、パーティーにつきものの内緒話やトラブルも頻発。ここがどこかよりも、何が起きてるかで、ここがどこかになっていく感じ。— つじこ (@tsujitsujiko) 2016年8月6日
「ええじゃないか」中国地方での一ヶ月の公演を終え、東京に帰ってきました。
そして「間違いの喜劇」の稽古がはじまっています。稽古初日に演出の河合先生が「歴史に残る上演にする」と仰り、ぶるりと武者震い。
今日は劇場下見。たのしい。 pic.twitter.com/hTBwi5haaD— 田部圭祐 (@tanabekeisukee) 2016年8月8日
出演：髙橋洋介 原康義 小田豊 岩崎加根子 多田慶子 島本和人 梶原航 寺内淳志 沖田愛 チョウヨンホ 野口俊丞 辻村優子 クリスタル真希 押田栞 田部圭祐 峰崎亮介 青井そめ
ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者：中山真一
作：ウィリアム・シェイクスピア
翻訳・演出：河合祥一郎
音楽：後藤浩明
美術：平山正太郎
演出助手：稲葉賀恵
照明：富山貴之
音響：星野大輔
衣裳：月岡彩
ヘアメイク：武井優子
舞台監督：本郷剛史
宣伝デザイン：荒巻まりの
制作：玉塚充
制作補・票券：新居朋子
【企画・制作】Kawai Project、株式会社タマプロ
【協力】岡村本舗、劇団俳優座、TRASHMASTERS、文学座
【共催】あうるすぽっと(公益財団法人としま未来文化財団)
【後援】新国立劇場
http://www.kawaiproject.com/#!vol2/s4lgb
※クレジットはわかる範囲で載せています（順不同）。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
～・～・～・～・～・～・～・～
★“しのぶの演劇レビュー”ＴＯＰページはこちらです。
便利な無料メルマガ↓も発行しております♪