SCOT『世界の果てからこんにちは』08/22、08/29、09/05富山県利賀芸術公園・野外劇場

 「SCOT SUMMER SEASON 2015」でSCOTの3演目とインド舞踊を拝見。「鈴木忠志トーク」も拝聴。
 『世界の果てからこんにちは』は利賀の目玉演目、花火芝居です。1991年初演。私は8月22日(土)20:00開演の回を拝見。

 東京駅から富山駅までは北陸新幹線で最速2時間8分です。富山駅北口から利賀芸術公園までのバス(2時間)が運行されており、片道500円。この演目のために東京から1泊2日で観に行く価値があると思います。
 ※チケット代は“ご随意に”という寄付制です。
 ※2泊3日の旅行記録⇒金沢編富山編

終演後、舞台上では鏡割りのお酒を振る舞われます。
終演後、舞台上では鏡割りのお酒が振る舞われます。

 人口500人弱という地域の野外劇場が、約700人の観客でほぼ満席に。たった数百人のために上がる花火なんて生まれて初めて!眼前に広がる、例年の1.5倍という大盤振る舞いの見事な花火が、第二次世界大戦中の無数の砲弾や、撃ち落とされ燃え上がる零戦の機体に見えるなんて。興奮、喜び、悲しみが入り交じり、涙。(ここまでは2015年9/1発行のメルマガに書いた感想です)

 鈴木さんが50歳の時の作品だそうですが、終演後の鈴木さんのコメントにもあったように、妙に現在性のある作品になっています。

 ここからネタバレします。

 「海ゆかば」が流れた時は泣けてきました。花火が美しいゆえに、それが爆弾に見えると胸が引き裂かれるようです。
 「夜の訪問者」の歌詞ののん気さが切ない。俳優がクソ真面目に演技をするからこそ、もの悲しさや憂いを感じます。

翌朝の野外劇場です。つあわものどもが夢のあと、ですね。
翌朝の野外劇場です。つわものどもが夢の跡、ですね。

[出演]
日本の老人:竹森陽一
娘・早香:中村早香
僧侶:植田大介 石川治雄 平垣温人 村上厚二 長田大史
花嫁:ビョン・ユージョン
紅白幕の女:佐藤ジョンソンあき 木山はるか 鬼頭理沙 バイ・シャオリン ガオ・ハオユー ジャン・ユーユー
車椅子の男:加藤雅治 藤本康宏 平野雄一郎 竹内大樹 飯塚佑樹 イ・ウンヨン グ・ジンシェン テン・チョン ジャン・ティエン
[スタッフ]
花火師:前田徹、高橋保男、高橋光久、須藤優、村松秀隆、吉田倫哉、山嵜和樹、榎本昌弘、植木陽祐、根岸佑佳、塩川和典、田中さや香
構成 ・演出 :鈴木忠志 原作:ホーフマンスタール、エウリピデス 作曲・演奏・高田みどり
※チケット代は“ご随意に”という寄付制。
http://www.scot-suzukicompany.com/sss/2015/program.php#konnitiwa_prog

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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