春陽漁介さんが作・演出される劇団5454(5454と書いてランドリーと読むようです)の再演三都市ツアーです。当日券で伺いました。上演時間は約1時間50分。
当日配布のパンフレットによると「丸々書き換えた過去最大の自信作」とのこと。「CoRich舞台芸術まつり!2018春」に応募してくださっていました(⇒応募内容)。
≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
私は、スイスの心理学者カール・ユングの集合的無意識を次のように解釈する。
身近な集合的無意識は夢の中にあって、自分だけの世界でしかないと思っていた夢の中は、他の誰かと繋がっている。
夢は記憶のプール。私はコースロープをくぐり、あなたの夢に現れる。
≪ここまで≫
電車で偶然、見知らぬ超イケメンに助けられたイケてない女性が、夢の中でも彼と出会います。ただ、彼以外にも夢を共有している人たちがいて…。
テレビドラマにフィットしそうなお話だなぁと思いました。脚本・演出の春陽さんは既にテレビや映画のお仕事をされているんですね。
ここからネタバレします。
三方の壁が水色で、天井に2本のコースロープがぶら下がっています。全体がプールの中のよう。中央には三方を透明の壁に囲まれた部屋があり、その下手奥には白いデスク。沢山の本が雑然と置かれています。上手と下手の舞台面側には四角いボックスが数個あり、イスとして使われます。
競技用のプールはコースロープで個人用に区切られているけれど、水中に仕切りはありませんから、水中からすぐに他人の領域に入り込めます。それとユングの心理学(集合的無意識、普遍的無意識)とを重ねてみるアイデアは面白いと思いました。
脳が覚醒したまま入院中のマサヨシは、現実を捨てて夢の中にいると決めました。彼はどうなっちゃうんでしょうね。マサヨシが入院するきっかけを作った、交通事故の加害者である里子のお父さんはどうなっちゃうのかなぁ…。問題のマインドフルネスCD(安眠ではなく覚醒が続くので詐欺商法)を売っていた瀬戸さんたちの未来も大変そう。
第12回公演
≪東京、大阪、大分≫
【出演】
水沼里子(漫画を描くメガネ女子、自信がない):森島縁、マサヨシ(夢に住み込み現実に帰りたくない/里子の姉の同級生):板橋廉平、瀬戸大輔(安眠マクラ&マインドフルネスCDを販売するタレント):関幸治、里子の父:高野アツシオ、浅見大和(医師、里子の父の後輩):村尾俊明、里子の母:佐瀬恭代、落拓也(電車で嘔吐した里子を助け、里子の夢の中に登場し、恋人同士になるイケメン):小黒雄太、瀬戸静香(大輔の妻?):石田雅利絵、水沼莉子(里子の姉):榊木並、浅見麗(医師の娘で女子高生など):竹間梨香
脚本・演出:春陽漁介(しゅんよう・りょうすけ)
音楽:Brightwin
舞台監督:鈴木拓
舞台美術:照井旅詩
照明:鈴木麻友
音響:滝口美幸
宣伝美術・PR:L.LovesR.
スチール撮影:滝沢たきお
演出助手:金城秋桜里
制作:萬田拓未
企画・製作:劇団5454・ひのだい
【発売日】2018/02/04
全席指定
【一般】前売り:4200円 当日:4500円
《各種割引・すべて前売りのみ》
【グループ】3500円(3名様以上まとめてのご予約)
【学生】3000円(当日受付にて学生証ご提示)
未就学児の入場はご遠慮下さい。
http://4484.jp
http://stage.corich.jp/stage/88913
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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