【ご報告】第60回 岸田國士戯曲賞授賞式に出席いたしました

 ご縁がありまして、第60回岸田國士戯曲賞授賞式に出席させていただきました。受賞作はタニノクロウさんの『地獄谷温泉 無明ノ宿』。上演を観られたのは幸運でした。ステージナタリーの授賞式のレポートが充実しています。

 私が初めて観た庭劇団ペニノの作品は2004年の『黒いOL』。野外のテント劇場で、舞台の床は土でした。真剣なものづくりをずっと続けてこられたのだなと、あらためて思いました。タキシード姿のタニノさんはとてもかっこ良かったです。

地獄谷温泉 無明ノ宿
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タニノクロウ
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 登壇された方々がおっしゃったことをメモしました。

 タニノクロウ:「最新作が最高傑作」という言葉があるが、(たしかに)今作ってるものが一番だと思っていないと、続けられないところがある。(この後、今、大阪で上演中の『ダークマスター』の話をされました)

 久野敦子:タニノさんの仕事を見て、芸術家は不可能を可能にする努力がないといけないのだと思った。(『地獄谷温泉 無明ノ宿』はセゾン文化財団が運営する森下スタジオで創作・上演されました)

 戌井昭人:これからも変態性を持続させて、楽しい世界を作ってください。

 宮城聰:『地獄谷温泉 無明ノ宿』は傑作。世界を代表する芝居。満点。誰が観ても凄いと思う作品。打ちのめされてしまった。数日経って、「また僕もがんばろう」と思えたので良かった。タニノさんは生きているもの・ことを舞台上に出現させることが恐ろしく上手い。額縁という変わらないものの中に生の花を置いて対比させる。たとえばどくろと生花を描いた西洋画のように。変わらないものと、うつろっていくものを置くことで、生命を表してきた。そう思っていたけれど、違った。『地獄谷温泉 無明ノ宿』では額縁さえも日々朽ちていることを描いていた。また、驚くほど絶えざる自己否定をするアーティストだと思う。

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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