東京都高校演劇地区大会2015「中央地区A日程&B日程」09/20、23、27、10/12都内4校

 今年も東京都の高校演劇地区大会の講師(審査員)を務めさせていただきました。今年は中央地区のA日程とB日程で、計4日間です。

【これまでの記録リンク】
2010年の山梨県大会
翌年からは東京都の地区大会:
2011年城東地区2011年都大会レビュー
2012年中央地区
2013年山手城南地区A日程
2014年城西地区A日程

 A日程の審査員は文学座の植田真介さんと私の2名、B日程の審査員は二十二会の渡辺美帆子さんと私の2名でした。以下、記録です。プログラム→12

PLAY『CHOICES』10/11 SARAVAH東京

CHOICES
CHOICES

 新国立劇場演劇研修所の修了生3人(クリスタル真希、仙崎貴子、川口高志)のお芝居。渋谷のライブハウスで1回きりの上演でした。
 各人のfacebookページで稽古場写真などが見られます(⇒)。

 以下、メルマガ2015年11月号より転載。「先月のベスト3」の3位にランクイン。

 新国立劇場演劇研修所修了生3人による1時間のストレート・プレイ。高校時代の仲良し3人組が大人になって上京。それぞれにシビアな問題を抱えた私生活を送るうちに再会し、真っ向から衝突する。
 俳優がある程度の設定を決めてから即興で脚本を組み立てるという創作方法で、まさかここまで面白いお芝居を見せてくれるとは!人間、そして命の尊さを知る大人の戯曲でした。演技も良かった。

 ⇒CoRich舞台芸術!『CHOICES

 ※レビューは2016/08/24に掲載。

世田谷パブリックシアター『Needles and Opium 針とアヘン~マイルス・デイヴィスとジャン・コクトーの幻影~』10/09-12世田谷パブリックシアター

針とアヘン
針とアヘン

 「映像の魔術師」と呼ばれるカナダはケベック出身の世界的演出家、ロベール・ルパージュの1991年初演作が東京へ。改訂されて2013年から世界ツアー中の作品なんですね(当日配布パンフによると、1993年に日本のパナソニック・グローブ座で上演されたそうです)。メルマガ10月号で今月のお薦め3本としてご紹介していました。とっても良かった~~~♪ ルパージュ作品の過去レビュー⇒

 1分半の映像↓だと、ジャズのBGMでアンニュイなムードですが、軽い笑いもいっぱい!回転するキューブ型の装置とプロジェクション・マッピングの技術、そして俳優の演技のコンビネーションが見事です。練度が高く、洗練されていて、上品で、それでいて人懐っこい。心の内側と地球の外側を旅して、そのシンクロニシティを感じられる幸せな演劇体験でした。デートにぴったりだと思います♪

 英語上演、日本語字幕付きです。私は1階席上手ブロックでした。字幕のディスプレイは上下(かみしも)にあるので、私は中央と右側に目をキョロキョロさせていました。三階席から観た友人が全く問題なかったと言ってたので、A席5,500円(3階席)にチャレンジするのもいいかも(その方が全体が観られるかも?)。学生なら半額だから2,750円です!上演時間はカーテンコール込みで約1時間45分。

撮影:青木司
撮影:青木司

 ⇒CoRich舞台芸術!『Needles and Opium 針とアヘン〜マイルス・デイヴィスとジャン・コクトーの幻影〜

東京芸術劇場「カントールと演劇の二十世紀・作品上映+展示+レクチャー+シンポジウム「死の教室」「愛と死の機械」」10/08-18東京芸術劇場シアターイースト

カントールと演劇の二十世紀
カントールと演劇の二十世紀

 ポーランドの演出家、タデウシュ・カントールの生誕100年を記念したイベント「カントールと演劇の二十世紀」が東京芸術劇場で開催されています。メルマガ10月号で少しご紹介しました。映像上映、絵画展示、シンポジウムなど多彩です。⇒公式サイト

 初日は「死の教室」「愛と死の機械」の2本立て映像上映でした。有名演劇関係者(演出家、振付家、俳優、ライター・編集者など)がたくさんお見えでした。私は恥ずかしながら名前を聞いたことがある程度でして、カントール作品の映像を初めて見ました。これは…若い作り手の方はひとつでも観ておいたらいいんじゃないかなぁと思いました。

 ・12月17日(木) ~24日(木)【タニノクロウ作・演出 ワーク・イン・プログレス
 ・12月18日(金) ~20日(日)【ワークショップ カントールの舞台の俳優術

SPAC・静岡県舞台芸術センター『舞台は夢』09/23-10/11静岡芸術劇場

舞台は夢
舞台は夢

 SPAC・静岡県舞台芸術センターの新作を拝見。フランスの古典戯曲『舞台は夢』(ピエール・コルネイユ作)をフランス人演出家のフレデリック・フィスバックさんが演出されます。私は2008年に新国立劇場で拝見しています。

 SPACのフィスバック作品というと『令嬢ジュリー』。静岡公演の後でジュリエット・ビノシュ主演でアヴィニョン、パリでも上演されたそうです。

 一般向けの土日公演に伺えなかったので、平日の中高生鑑賞事業に伺いました(一般発売もしてました)。上演時間は前説、後説込みで約2時間25分(休憩なし)。

 終演後に制作さんが客席の中高生に向かって「もし皆さんが、舞台のお仕事をしたいと思ったら、静岡には県立劇団があるということを覚えておいてください」とおっしゃいました。何度か耳にしてるんですが、胸が熱くなりますね。※今日は中学生はいなかったようです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『舞台は夢