フェスティバル/トーキョー実行委員会『颱風奇譚(たいふうきたん) 태풍기담』11/26-29東京芸術劇場シアターイースト

颱風奇譚
颱風奇譚

 ソン・ギウンさんの戯曲を多田淳之介さんが演出する日韓共同製作公演です。ギウンさんと多田さんは『가모메 カルメギ』で2013年の韓国・東亜演劇賞を受賞された注目のコンビ。

 『颱風奇譚(たいふうきたん) 태풍기담』はシェイクスピア作『テンペスト』の舞台を、1920年代の南シナ海の島に置き換えた新作で、既に韓国の2か所で公演が行われました。

 私はフェスティバル/トーキョー15の主催プログラムである東京公演の初日を拝見。この後、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみでも公演があります。上演時間は約2時間15分、休憩なし。上演言語は日本語と韓国語と…(日本語&韓国語字幕あり)。

 侵略者(日本人)と被侵略者(朝鮮人)が登場し、日本と朝鮮の歴史が下地になっていますが、2つの国に限った話ではありませんでした。時も空間も超えて今の世界を映す、シビアなお芝居になっていました。

 俳優は、体にペインティングをされていたマ・ドゥヨンさんと、日本人の若い軍人役の大石将弘さんが良かったです。

 ⇒フェスティバル/トーキョー15「記者会見&トークイベント
 ⇒CoRich舞台芸術!『颱風奇譚
レビューはネタバレ以降のみ。

CATプロデュース『スポケーンの左手』11/14-29シアタートラム

 『ピローマン』『ロンサム・ウエスト』に続いて、マーティン・マクドナー戯曲を小川絵梨子さんが翻訳・演出。来年3月に『イニシュマン島のビリー』が森新太郎さんの演出で上演されます。

 『ステージぴあ』11+12月号に小川さんと出演者である成河さんのインタビューあり。

 ※レビューは2017年4月20日に公開しました。

日生劇場・NISSAY OPERA 2015『オペラ「ドン・ジョヴァンニ」』11/14-15日生劇場

ドン・ジョヴァンニ
ドン・ジョヴァンニ

 ヨーロッパでご活躍されている菅尾友さん演出のオペラ、私は今年2度目になります(⇒1回目は5月の二期会『ジューリオ・チェーザレ』)。NISSAY OPERA 2012『フィガロの結婚』はあまりの素晴らしさに、カーテンコールで肩が痛くなるほど拍手し続けたんです。2015年の『ドン・ジョヴァンニ』も前作と同様、美術が杉山至さん、ドラマトゥルグが長島確さんでした。上演時間は約3時間20分(途中休憩20分を含む)。

 衣装も含め、ドン・ジョヴァンニが映画「バットマン」のジョーカー(ジャック・ニコルソン版)みたいでした!めちゃかっこいーー!!最後の最後に、本当は誰(何)がモデルだったか、やっとわかりました。チラシに描かれていたのに!あ~~~すっごく感動!童心と自由の象徴、若い放蕩者ドン・ジョヴァンニ(池内響)にすっかり魅せられました。

 土日が一般公演ですが、私は諸事情あって11/13(金)13時の回を拝見しました。11/11-13は中高生対象の無料の鑑賞教室公演で、「ブラボー!」の声がわんさか掛かり(笑)、大盛り上がりでした。

 ⇒あらすじ(公式サイト)
 ⇒ぶらあぼ「ゲネプロレポートNISSAY OPERA「ドン・ジョヴァンニ」」※舞台写真たっぷり
 ⇒平井洋「廻る階段 冴えていた菅尾ドン・ジョヴァンニ
 ⇒CoRich舞台芸術!『ドン・ジョヴァンニ

 ⇒森岡実穂さんによる「菅尾友(演出)&長島確(ドラマトゥルグ)によるプレトークのレポート」(2015/11/15加筆)

(公式サイトより↓2015/11/29加筆)
 必読!プログラム・ノート【ドン・ジョヴァンニ
 Photo Gallery 【ドン・ジョヴァンニ ~ その1
 Photo Gallery 【ドン・ジョヴァンニ ~ その2

フェスティバル/トーキョー実行委員会『ゾンビオペラ 死の舞踏』11/12-15にしすがも創造舎

ゾンビオペラ 死の舞踏
ゾンビオペラ 死の舞踏

 ⇒CoRich舞台芸術!『ゾンビオペラ 死の舞踏
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Produce lab 89『夜の入り口「ポポイ」』11/12-13新世界

 演劇ジャーナリストの徳永京子さんが責任者をつとめるProduce lab 89(プロデュースラボ・ハチジュウキュウ)。10年前に亡くなった作家の倉橋由美子さんの作品を朗読する『夜の入り口』は、2012年から始まって今回が第4シーズン。私は第1シーズン「大人のための残酷物語」を1度拝見しています。今回取り上げる小説は「ポポイ」でした。

 ⇒CoRich舞台芸術!『夜の入り口「ポポイ」
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