ホリプロ『娼年』08/26-09/04東京芸術劇場プレイハウス

娼年
娼年

 三浦大輔さんが石田衣良さんの小説(「娼年」・「逝年」)を演出される新作です。脚本も三浦さんが手掛けられています。松坂桃李さんと高岡早紀さんの意味ありげなチラシで、なんとなく内容は想像できると思いますが、現代の「男娼」を描いた作品です。約3時間10分弱(途中15分の休憩を含む)。

 「R-15指定」ですが…。もうよくわからないですね、ここまで大っぴらな「セックス・ショー」だと…。何歳までNGで何歳からOKかなんて…。共に疑似体験してうっとり(しっぽり)するのか、面白がる(笑っちゃう)のか、「勉強になるな~」と感心して凝視するのか、人間の生態として冷静に観察するのか、「松坂桃李かっこいい♪」とミーハー気分を徹底するのか…。心構えをしておいた方がいいのではないかと、個人的には思います。

 私はもう、最初のアノ場面で、辛くて劇場を出ようかと思ったんですが、ストーリーも知りたいし変化も見届けたいし…という欲を燃料にエンジンを吹かせて、途中休憩も乗り越え、最後まで拝見。体がガチガチに固まってしまった…。フラフラになって帰宅しました。

 ある意味、一般9800円は安すぎるのかもしれません。「1万円以下は不合格」ですしね(笑)。

 ⇒「松坂桃李が娼夫を演じる舞台『娼年』。脚本・演出の三浦大輔の挑戦について、佐津川愛美、猪塚健太も交え話を訊く。

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チーム夜営『衛星の兄弟』08/11-13のげシャーレ

衛星の兄弟
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ゴーチ・ブラザーズ『イヌの日』08/10-21ザ・スズナリ

イヌの日
イヌの日

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 ※レビューを公開したのは2016/09/20です。

【レポート】ENBUゼミナール「初心者向け俳優ワークショップ(講師:辻村優子)」07/13 ENBUゼミナール

 6月に続いて、新国立劇場演劇研修所・第3期修了生の辻村優子さんのワークショップを受講してきました。今回は「手紙の回」(⇒告知エントリー)。準備は不要、着替えも上履きもいりません。

 自分の中をぐっと覗き込み、それを外に出す作業ができました。しかも初対面の人たちと協働して!いっぱい笑って、真剣に味わって、楽しかった~♪

 ↓お手伝いとして俳優の菊池美里さん(左)、野坂弘さん(右)も参加されました。中央が辻村さんです。

 ※次回は8/25(木)19時~22時。「短冊の回」です(⇒体験レポート)。一日完結。受講料は4,000円。

ルイス・ガレー「ワークショップ・オーディション・リサーチ最終日」08/05森下スタジオ・Sスタジオ

 コロンビア出身の振付家ルイス・ガレーさんの「ワークショップ・オーディション・リサーチ」の8月最終日に、「オブザーバー」として「参加」してきました。オーディション情報を拙サイトに掲載していたこともあってか、参加者から呼んでいただけました。

20160805_luis_garay

 「オブザーバー」の私は部屋に入って、45分間、ただイスに座って見てただけです。「ゲスト」として来た方には、色んなタスクがあったようです。

 30人弱の人間がそれぞれに、または共同して、何かをしている時間が積み重なると、なにやら部屋の中に一体感が生まれて、空気がうねり始めた…ような気がしました。時間は流れて消えるものではないという実感がありました。

 「一人で、ただ、居る、人」って、なぜこんなに魅力的に見えるんでしょうね。もしかすると、どこの誰もが本当は魅力的なのに、私が日常の忙しさにかまけて見落としてるだけなのかもしれません。

 この新作はKYOTO EXPERIMENTで10/28-30に世界初演されます。

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