新国立劇場演劇研修所9期生試演会①『血の婚礼』10/23-27新国立劇場小劇場

血の婚礼
血の婚礼

 ※レビューは2015/12/12に投稿。

 ⇒CoRich舞台芸術!『血の婚礼

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 息子とふたり暮らしの母親は花嫁となる娘のことが気になっている。娘には息子と出会う前につき合っていた男性(レオナルド)がいて、その男性の一族によって、夫と息子の兄が殺されたからだ。レオナルドはその後、別の女性と結婚し、子どももいるが、娘のことが忘れられず、ふたりの結婚式に現れる・・・。
 ≪ここまで≫

 以下、facebookへの投稿から一部抜粋して投稿します(私のfacebookは常に友人までの公開です)。

 10/27まで6ステージ。9期生は女性6人、男性3人(少ない!)で合計9人という少人数なのもあってか、それぞれに出番も多く、シングルキャスト。今回は2年生の10期生(合計8人!史上最少人数!)もアンサンブルとして出演、1年生の11期生14人全員も演出部として参加されていて、研修所全体で作った舞台のようです。2年生と3年生の差はやっぱり大きいですね。1年の差は巨大。

 『血の婚礼』は今までに2回観たことがあったんだけど、それぞれに先祖代々続いてきた血が結ばれる結婚、男と女という徹底的に異なる種の血が混じり合う結婚、血が血を呼び死を誘う結婚…と、タイトルに込められた意味をさまざまに想像できたのは初めて。はぁ…ロルカって凄い!月や死が登場する場面から一気に抽象世界が舞台を支配するんだけど、その唐突さを「待ちに待った感」で迎えることができた。ドラマティックで幻想的で、それでいて重量感があって説得力がある。それは歌と音楽の効果によるところが非常に大きい。でも、9期生の歌のうまさがあってこそだと思う。そう、歌が上手い!「ミュージカル女優が誕生するかも!」と幕開けから驚きとともに期待が膨らんだ公演だった。ツイートしましたが田中麻衣子さんの演出、国広和毅さんの音楽(書き下ろし!)が贅沢です。

 ここ数年の研修所試演会・修了公演の印象といえば、「繊細」「誠実」「真面目」といったもので、「遊び好き」「破天荒」「意味不明な凄味」といったものはしばらくなかった。でも『血の婚礼』で「声が太い」「歌が上手い」という新しい側面を発見し、この期の個性なのかしらと思った。9期生といえばなんといっても韓国国立劇団との交流(9日間も!)をした唯一の学年なので、それが要因なのかも…?(的外れかもですが)。

 ↓どんどんレベルアップしていくチラシアート。

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出演:【9期生(全9名)配役】
母親(花むこの母):岡崎さつき
花嫁:八幡みゆき
姑(レオナルドの姑):宇田川はるか
レオナルドの妻:加茂智里
女中:竹内香織
村の女:髙橋美帆
娘:宇田川はるか
少女:竹内香織
声(結婚式):髙橋美帆
レオナルド:清水優譲
花むこ:草彅智文
花嫁の父:村岡哲至
月:加茂智里
死(乞食の老婆として):髙橋美帆
木こり1:草彅智文
木こり2:清水優譲
木こり3:村岡哲至
若者:村岡哲至
出演:10期生全員(結婚式の客役として:田村彩絵 塚瀬香名子 角田萌果 岩男海史 髙倉直人 田村将一 永田涼 中西良介)
作:フェデリコ・ガルシーア・ロルカ
翻訳:牛島信明
演出:田中麻衣子
美術:伊藤雅子
照明:立田雄士
音楽:国広和毅
音響:黒野尚
衣裳:西原梨恵
ヘアメイク:片山昌子
ステージング:秋山エリサ
演出助手:泉千恵(6期生 修了生)
舞台監督:鈴木政憲
演出部:安田美和子、村田明 11期生全員(川澄透子 金聖香 佐藤和 篠原初実 高嶋柚衣 田渕詩乃 八木あがた 生地遊人 黒住尚生 小比類巻諒介 椎名一浩 上西佑樹 バルテンシュタイン永岡玲央 山田健人)
制作助手:金指諒子
演劇研修所長:栗山民也
主催:文化庁、新国立劇場
制作:新国立劇場
一般発売日:2015年9月7日(月)
A席3,240円 B席2,700円 学生券1,000円 Z席1,620円
就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150828_007554.html

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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