イナセナ企画は2012年に旗揚げした、翻訳者・俳優の長田紫乃さんと、俳優の増岡裕子さん(文学座)による演劇ユニット。
『山歩き♡がきれいなの』はドイツの劇作家マルティン・ヘックマンスさん(1971年生)の2016年初演戯曲で、ベルリン在住の長田さんが作家本人と直接連絡を取って翻訳し、『チック』で小田島雄志翻訳戯曲賞を受賞したばかりの小山ゆうなさんが演出を手掛けました。
とんでもなく面白いドイツの現代劇。約75分弱。インターネットがもたらした革新的変化に適応、反発、または乗り遅れる人類を赤裸々に描く。グーグル先生が両親より賢くなった今の、教育とは。人類は常…https://t.co/c186G273Za #イナセナ企画 #山歩き #舞台 #演劇
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年12月17日
≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
新しくできた山歩きサークルの子供たちの親が、ブロンベルク家に集まり、今朝パソコンから発見されたという短い動画についての話し合いを持とうとしている。話し合いは両親たちの過去をも巻き込んで進んでいき、さらに 2 本目の動画の登場で混迷を極めていく。
≪ここまで≫
以下、CoRich舞台芸術!のクチコミから転載します。
とんでもなく面白いドイツの現代劇。約75分弱。インターネットがもたらした革新的変化に適応、反発、または乗り遅れる人類を赤裸々に描く。グーグル先生が両親より賢くなった今の、教育とは。人類は常に過渡期にあり、新たな問題にぶつかって、愚行を繰り返すものなんだな…。
自家撞着する性的モラルと、デジタルな監視社会の中で素性を明かされてしまう怖さを描いた恐ろしくもおかしい喜劇《山歩き♡がきれいなの》が12月13日から17日まで赤坂で上演されます。マルティン・ヘックマンスの作品を #BerlinaleBlogger の長田紫乃氏が翻訳しています。 pic.twitter.com/Bubpn5GTyw
— ゲーテ・インスティトゥート 東京 (@GI_Tokyo) 2017年12月12日
『山歩き』、昨日初日を迎え無事に2山超えました⛰🚶
改めてお客さんとの距離が近い!と思いました、思わぬところで緊張しちゃいます😳
本日も14:00公演と19:00公演ございます。飛び込み参加も大歓迎です✨
ぜひ、お待ちしております!トーブロン・ギヨームさんによる舞台中のお写真です😳✨ pic.twitter.com/6vw1DYImSg
— 井上花菜(いのうえはな) (@HanaIinoue0305) 2017年12月14日
12月13日~17日イナセナ企画「山歩き」。ベルリンの香りをしかと纏って帰国した長田紫乃さんと「カスパーホイザーメア」以来4年ぶりの(!)会場下見。ドイツらしいウィットに富んだ作品。客席数の少ない会場ですのでお早目のご予約を。https://t.co/0iGqdWudle
— 小山ゆうな《山歩き12/13-17》 (@unarou) 2017年10月29日
■感想
M.ヘックマンス作、長田紫乃訳、小山ゆうな演出『山歩き』を観てきました。2016年にドイツで初演されたばかりの面白い劇。子どもたちの「性のめざめ」に驚き、右往左往する親たち自身が、実は「性の抑圧」を生きていることが分かるという喜劇。私のブログに劇評と写真を。https://t.co/kqX2o2st0N pic.twitter.com/XSvZvvgV3s
— 植村恒一郎 (@charis1756) 2017年12月14日
小山ゆうな演出『山歩き ♡がキレイなの』:ここ数か月で一番笑ったブラックコメディ。子どもたちの性的動画投稿への対処を親たちが話し合う中、彼ら自身の性や人生観、隠している不安、見ないようにしてきた欲望などがぼろぼろ明らかに。60年代後半~70年代に青春送った人たちを知ってたら笑い倍増!
— Miho Morioka 森岡実穂 (@MoriokaM) 2017年12月16日
昨年初演のホントの同時代作品『山歩き』、今日は2ステージ、まだチケット買えるようなのでぜひ!長田紫乃の翻訳は自分も役者なだけあって高速ポンポン応酬にも負けないなめらかさ。今後もいろいろな作品を期待。なおプログラムノートを読むなら終演後をおすすめ。https://t.co/KZQGCBMQzd
— Miho Morioka 森岡実穂 (@MoriokaM) 2017年12月16日
イナセナ企画『山歩き ♡がきれいなの』71年生まれのドイツの劇作家ヘックマンスの最新作を小山ゆうな演出で。子供のPCからセックス動画が発見され、親が集まって協議するうち、大人達の価値観や問題が露呈し…。シニカルなユーモア溢れる快作。オーバーアクションを緩和するバランスボールも効果的。
— 高橋彩子 (@pluiedete) 2017年12月15日
ここからネタバレします。
山の頂上で自分が消滅するほどの覚醒状態を体験した15歳のマリーは、一体となった相手のクララと、これからどういう関係を作っていくのかしら。
※褐色の肌を持つパキスタン人のアマル少年の両親は、この会合には出席しなかった。アマルはとても優秀で、動画の中ではパンツをはいていた(他の子供たちは脱いでいたのに)。カールの継母は最後に「全てはアマルの企みだった」「彼(ら)を追い出そう」といった意味の叫びをあげる。ホワイトボードには「排斥」の文字。
I.N.S.N.企画vol.5「山歩き/ Mein Herz ist rein」
【出演】
ルドガー(高齢のセラピスト、クララの父、スザンネの夫):モロ師岡
ハネ(マリー16歳の母、ミヒャエルの妻、カトリック教徒):氏家恵
ミヒャエル(マリー16歳の父、ハネの夫、アラブ人?、ヴォルフガングとスザンネの同級生):霜山多加志
ヴォルフガング(カール14歳男子の父、シュテフィの夫、資本家?、ミヒャエルとスザンネの同級生):今井勝法
マリー(山歩きから帰ってくる):井上花菜
シュワティ(ヴォルフガングの二度目の妻、シュテフィの継母):長田紫乃
作:マルティン・ヘックマンス
翻訳:長田紫乃/演出:小山ゆうな
【美術】乘峯雅寛【照明】松本永(eimatsumoto Co.Ltd.)【音響】板谷雄月【衣裳】大島広子【舞台監督】アンディ本山【宣伝美術】一柳猛【ホームページ】真和吏
協力:ゲーテ・インスティトゥート(東京ドイツ文化センター)/オレガ/ウィーズカンパニー/雷ストレンジャーズ/NLT/theater 045 syndicate/パレナージュ
企画制作:イナセナ企画
チケット料金:3,500円
(2名様以上のご予約で1枚3000円に割引)
http://inasena-kikaku.com/info.php
http://stage.corich.jp/stage/86432
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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