SPAC-静岡県舞台芸術センター・芸術総監督の宮城聰さんが、ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』を演出されます。歌舞伎の次はオペラ!めちゃくちゃよかったです…!2018年1月27日14時開演の静岡公演あり!(1/27(土)19時開演のSPAC『しんしゃく源氏物語』とはしご観劇可能) 上演時間は3時間20分、途中休憩2回(20分と15分)を含む。
日生劇場の宮城聰演出オペラ「ルサルカ」開演前。舞台美術(木津潤平)を見るなり笑ってしまった♪ 2階席に高校生の団体。それぞれに1階に降りてきて、露出したオケを見学中。吹奏楽部かな。1階席通路で「立ち見でいいからここにいたい」だって。なんて可愛らしい。そして羨ましい!写真は上演時間。 pic.twitter.com/eA1FuhZ0SU
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年11月9日
宮城聰演出のオペラ「ルサルカ」素晴らしかった!海中をイメージした日生劇場の壁が舞台上にも続き、舞台と客席の垣根をなくす趣向。劇場に起こる魔術(奇跡)を見せた。
歌手とオケがこれ…https://t.co/Lf0I88C0qk #日生劇場 #オペラ『ルサルカ』 #舞台 #演劇— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年11月9日
≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
妖精が人間に恋をした――。
オペラ「ルサルカ」は、ヨーロッパに伝わる水の精伝説をもとに書かれた幻想的な物語。
ドヴォルザークの美しい旋律が、叶わぬ恋に身を投じた水の妖精ルサルカに襲いかかる悲劇を、
圧倒的なスケールで描き出します。
山田和樹と宮城聰のタッグで贈る、壮大なオペラの世界をお楽しみください。
≪ここまで≫
宮城聰演出のオペラ「ルサルカ」素晴らしかった!海中をイメージした日生劇場の壁が舞台上にも続き、舞台と客席の垣根をなくす趣向。劇場に起こる魔術(奇跡)を見せた。
歌手とオケがこれでもかと愛を謳い上げる一幕で早くも涙腺決壊。不実な愛を熱く激しく盛り上げる二幕は対照的で、音楽の暴力性も表現。
水の精ルサルカが月なら彼女が愛した人間の紳士は太陽。人間界は鹿鳴館のようで、権威とそれによる排斥も描く。
森と湖が重なる三幕は(日生)劇場だからこそ現れる青の異世界。失うことでしか得られない愛に引き裂かれる。
ソリストが皆良い。イェジババ(清水華澄)は演技も上手い。アンサンブルもコーラスも効果的。
2メートル先にオケ、指揮者という席で、「フルート可愛い!オーボエ素敵!指揮者カッコ良すぎ!!」等と(笑)、奏者のオーラとともに音楽の恵みを堪能。物語からは「人魚姫」「夕鶴」を連想した。
宮城聰さんはジャンル、作品(歴史含む)はもちろん、劇場(主催者含む)と、その観客への敬意を前提にして共同創作されていると思う。日生劇場というハードウェア、そしてそれを愛でて、育ててきたあらゆる人々(観客を含む)へ、思いを致している。カタカナだと他者への「リスペクト」。
■関係者のツイート
『ルサルカ』@日生劇場が開幕しました。こちらは初日(11月7日)終演後の1枚。みんな幸せそうな顔??していますね?。ルサルカを歌う田崎尚美さんのお名前から「田崎組」と呼ばれているこのキャスト陣。個性派ぞろい。演技プランもそれぞれ凝っていておもしろいです!次は、9日にご出演です。 pic.twitter.com/wMuvCJnysm
— 山田和樹の指揮棒 (@yamakazu_takt) 2017年11月8日
11/6と7にNISSAY OPERA 2017『ルサルカ』鑑賞教室公演が日生劇場で上演されました。二期会からはタイトルロールの田崎尚美,竹多倫子,王子役の樋口達哉,大槻孝志,美しく妖艶な外国の公女役の腰越満美ほか多数出演。9木,11土,12日には一般公演もあります。両日の終演後それぞれキャスト揃って。 (Web担) pic.twitter.com/DVk79J5u2O
— 二期会21 (@nikikai21) 2017年11月9日
日生劇場オペラ「ルサルカ」一般公演初日です。1幕が終わってイェジババ役の清水華澄さんが楽屋にやってきました。 pic.twitter.com/IoJkO3yoUk
— 東京混声合唱団(東混) (@TokyoKonsei) 2017年11月9日
ここからネタバレします。
第一幕の最後にイェジババの魔術で人間になったルサルカは、青いワンピースに白いショルダーバッグ、黒髪ストレートのロングヘアーといういで立ちで人間界へ。日生劇場のガラスタイルの壁に囲まれた階段を歩く現代服の女性(=ルサルカ)は、まるで私たち観客のよう。第三幕で、死ぬことが出来ず亡霊になったルサルカは白いドレスから青いワンピースに着替えて登場。「裏切った私を許してほしい」と懇願する王子とルサルカが抱き合う場面は、虚構を共有する劇場空間が生み出した奇跡。
≪東京、静岡≫
ドヴォルザーク作曲 オペラ『ルサルカ』全3幕
(チェコ語原語上演・日本語字幕付)
【キャスト】11月9日(木)・12日(日)
ルサルカ:田崎尚美
王子:樋口達哉
ヴォドニク(水の精):清水那由太
イェジババ(魔法使い):清水華澄
外国の公女:腰越満美
料理人の少年:小泉 詠子
森番:デニス・ビシュニャ
森の精1:盛田麻央
森の精2:郷家暁子
森の精3:金子美香
狩人:新海康仁
※東京公演11/11と、静岡公演2018年1月27日は違うキャストです。
助演:SPAC-静岡県舞台芸術センター(赤松直美、黒須芯、小長谷勝彦、佐藤ゆず、大道無門優也、永井健二、坂東芙三次、若宮羊市(五十音順))
アンダースタディー(王子):新海康仁
台本:ヤロスラフ・クヴァピル
作曲:アントニン・ドヴォルザーク
指揮:山田和樹
演出:宮城聰
管弦楽:読売日本交響楽団
合唱:東京混声合唱団
ハルモニウム:平塚祥子
空間構成:木津潤平
照明:沢田祐二
衣裳:高橋佳代
舞台監督:幸泉浩司(アートクリエイション)
演出助手:手塚優子
合唱指揮:水戸博之
ヘアメイク/梶田キョウコ
合唱指揮/水戸博之
舞台監督/幸泉浩司(アートクリエイション) 蒲倉潤
副指揮/根本卓也 小森康弘 鈴木恵里奈
コレペティトゥア/冨平恭平 平塚洋子 湯浅加奈子 矢崎貴子
字幕・翻訳:阿部賢一
言語指導:根本卓也 冨平恭平
衣裳製作、操作:SPAC-静岡舞台芸術センター
主催・企画・制作:公益財団法人ニッセイ文化振興財団【日生劇場】
協賛:日本生命保険相互会社
S席/9,000円
A席/7,000円
B席/5,000円
1幕:13:30-14:25
幕間 20分
2幕:14:45-15:30
幕間 15分
3幕:15:45-16:50
(カーテンコール含)
※ダブルキャストによる公演です。
※やむを得ない事情により、出演者等が変更となる場合がございます。予めご了承ください。
※ 未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
http://opera.nissaytheatre.or.jp/info/2017_info/rusalka/
http://www.nissaytheatre.or.jp/schedule/rusalka/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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