テアトル・エコーの稽古場公演です。スズキ拓朗さんがトミー・ウンゲラーさんの絵本「月おとこ」を舞台化。上演時間は約1時間15分。今日の夜の回はちょっとしたトラブルがあって10分ほど延長されました。
客席がコの字にステージを囲む何もないブラックボックスで、パフォーマーの足踏みの振動が座っているイスに直に伝わってきます。全席自由なので会場へはお早目にどうぞ。
次にスズキさんが振付・構成・演出されるのは8月のあうるすぽっと公演『おどる童話「まほうのゆび」』です。
評論社
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≪作品紹介≫ 公式サイトより
ひとりぼっちで月に住む‘‘月おとこ”。
地球の人々を眺めては仲間になりたいと憧れる毎日。退屈な月暮らしにはも~うウンザリ!そんなある時、巨大な流れ星のしっぽをつかまえて、憧れの地球に落っこちた!これにはみんなびっくり仰天大騒ぎ!月おとこは牢屋に入れられてしまうが・・・。
「すてきな三にんぐみ」でお馴染み、トミー・ウンゲラー原作の絵本を、ダンスとコメディのコラボレーションでエコーの若手がチャーミングにお届けいたします♪お楽しみに!!
≪ここまで≫
黄色と黒色に色付けされたヘルメットを被り、月面模様の白いつなぎを着た「月おとこ」たちが大勢登場します。セリフもありますがダンスも歌もあり、コント風の場面もある、手作り感あふれる娯楽作品です。
テアトル・エコーの若手劇団員の方々は、CHAiroiPLINのメンバーほどダンスや身体表現が達者ではないので、そこは求めすぎちゃいけなかったなと反省。一般2500円だと考えると、色んな面でがんばりを見せてくださった公演でした。名前に「月」の文字が入っている人は500円割引とのこと。
ここからネタバレします。
スズキ拓朗さんの前説は遅刻中のお客さんへの配慮もあって、親近感のわくほっこりムード。スズキさんのソロ・ダンスで開幕。
「月おとこ」を演じる俳優たちは地球に暮らす人々も演じます。演歌「有明の月」や、蛙と牛の指人形との合唱などのソロ場面は、できれば生歌であって欲しかったですね。舞台上に一人だけでほぼ口パク状態だと間が持たないので、群舞などを入れても良かったのではないかと。
中継動画が舞台奥の大きなスクリーンに映写されないトラブルが発生し、一時中断されましたが、やんややんやと盛り上がってかえって面白かったです。終演時にスズキさんの「お客様の優しさで乗り切ることができました」等の挨拶あり。
出演:徳永創士 納田洸太 池田祐幸 早川諄 市瀬龍司 おまたかな 志々目遥菜 小泉聡美 下田美緒 山西愛子 永井寛孝
原作:トミー・ウンゲラー
振付・構成・演出:スズキ拓朗(コンドルズ・CHAiroiPLIN)
照明:柿嵜清和
映像:青山健一
音響:許斐祐
音響協力:山崎哲也
舞台監督:徳永創士
宣伝美術:アカツキウォーカー
著作権代理:マイケ・マルクス
企画:志々目遥菜
制作:おまたかな 志々目遥菜
料金(日時指定・全席自由)
一般2,500円・高校生以下1,000円
http://www.t-echo.co.jp/wp/?p=4800
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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