Japanese Film Projectのオンラインシンポジウム『ジェンダー格差、労働環境、日本映画のこれからを考える』を拝聴しました。納得することばかり…そして、討論の雰囲気がとても柔らかい!こういう耳の傾け方、語り合いこそが「議論」なのだと感じています。アーカイブ映像は無料で視聴可能です。ご興味ある方はぜひご覧ください!
すごい…納得することばかりだ…。首ふりまくり…。 https://t.co/ax6WlfknKj
— 高野しのぶ🌹(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) November 2, 2021
『ジェンダー格差、労働環境、日本映画のこれからを考える』、無事に終わりました!
見逃した方は、Choose Life Projectの公式ウェブサイトから!無料です。#日本映画のこれから https://t.co/DbyjCtROFg
— Choose Life Project (@ChooselifePj) November 2, 2021
【番組概要】
オンラインシンポジウム「ジェンダー格差、労働環境、日本映画のこれからを考える」
第34回 東京国際映画祭提携企画 主催:Japanese Film Project
【出演】
MC
小島慶子(エッセイスト)
ゲスト
荒木啓子(ぴあフィルムフェスティバル ディレクター)
田中東子(メディア文化研究者/大妻女子大学教授)
西川美和(映画監督)
石井千晴(助監督)
歌川達人(Japanese Film Project)
JFPでは、調査資料「日本映画業界の制作現場におけるジェンダー調査 2021年夏」を制作しました。劇場公開作品における監督・撮影監督・編集・脚本の女性比率などを調べ、グラフにしています。https://t.co/S9oLhBkzFF
— Japanese Film Project (@JpFilm_Project) July 1, 2021
以下は関連ツイートの転載です。
このイベントを企画し、労働条件や契約書、ハラスメント対策など基礎からの勉強会を定期的に開催し、緩やかなネットワークを作るのはどうかなと思いました。声を上げられるコミュニティとして、行々はギルドを目指して。来年以降、枠組みは検討しますが、やります #日本映画のこれから https://t.co/wiGIzzLLdf
— 西原孝至 Takashi Nishihara (@tk_nishihara) November 3, 2021
珍しい画を見た気がします。
映画のトーク番組でも、ゲストに呼ばれても女性ひとりだったり、男性ばかりが集まっている画を見るのがほぼなので、映画を作るのも公の場で映画を語るのも女性達も出来ると皆が気付いてくれたら。そんな当たり前のはずの気づきを与えてくれる番組です。 https://t.co/aktAJt1sqE— 伊藤さとり(映画パーソナリティ) (@SATORIITO) November 3, 2021
『ジェンダー格差、労働環境、日本映画のこれからを考える』
西川美和監督や助監督の石井さんの言う通り出産時にある人気監督やプロデューサーが言った「子供を置いて仕事をするなんて信じられない」という言葉。PFF荒木さんと同意で映画審査では女性は1割レベル。増えて欲しい。#日本映画のこれから— 伊藤さとり(映画パーソナリティ) (@SATORIITO) November 3, 2021
その時「ご自分も子供が居て働いてるじゃないですか」と笑い返したのだけど、きっとこの監督やプロデューサーの元で働く女性たちは子供を持ったらおしまい扱いされているんだろうな、ということでした。「女は家で子育てメインで生きるべき」という思い込みはその人の才能、生活費、職業を奪うことに。
— 伊藤さとり(映画パーソナリティ) (@SATORIITO) November 3, 2021
映画監督西川美和さん
「商業映画の世界、儲かるためにはどういうコンテンツが必要かという考えが強い.映画で儲かったら、そのお金を作り手や映画を支える人に還元して、働きやすさをバックアップしていく意識がないと、映画という文化は廃れていく」#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
西川美和監督「本当にそういう発想すらないまま若い時期が過ぎた」
「自分の組(チーム)の中で連帯があっても、横のつながりがない」「そろそろ反省をして、ギルド的なものを作る必要がある」助監督石井千晴さん「情熱のカツアゲです」#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから
— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
情熱のカツアゲ=やりがいの搾取について
田中東子さん「日本もかつては労働者が権利を主張するために声をあげた歴史がある.低賃金なのに頑張らなくてはいけない、と考えるようになったプロセスがこの30年ある」
分断は映画業界だけでなく日本社会全体に#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
大妻大学教授田中東子さん
「アカデミアも映画業界と同じジェンダー格差の問題がある」
女性の教員が増えたことで、「仕事だけすればいいという働き方がおかしい」と訴えることができる
誰かが声を上げたら周りが支援をし、少しずつ状況を変えていく#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
PFF荒木啓子ディレクター「日本では組合で助け合うとか、全員足並みを揃えて状況を変えようという連帯が全くない.非常に分断された世界になっている」#JFP x #TIFF x #CLP
「#日本映画のこれから を考える」— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
JFP代表歌川達人さん「現在ある監督などの職能団体の名簿を見ると平均年齢がとても高い.若い世代がつながりあう場がない」「賃金や労働時間などどこまで主張していいのかわからない.労働者としての基礎知識を得られるプラットフォームが必要」#JFP x #TIFF x #CLP
「#日本映画のこれから— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
荒木啓子さん「映画を教える教育機関で、映画の経済学や経営学を徹底的に教えるのはとても有効では、日本の状況がどれだけイビツなのかを必ず学校の教育に入れるだけで変わる」「辛い人はどこで声を上げればいいのかが大きな課題」#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから
— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
西川美和監督「自分はなぜ辛くなかったのかと考えると、20代で監督、つまり意思決定権のある立場にさせてもらったからだと思う」
「色々な体力や家庭環境の人が生き残っていけないと映画に関わる人が減っていく.関わる人が減るといい映画が生まれない」#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
助監督の石井千晴さん「そもそも日本の制作現場では、契約書を前もってかわすこと自体がない.これは労働だ、という意識が育たない」
司会の小島慶子さん「タレント業界もそうです、知らぬ間に不利な契約を結ばされていることがある」#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
荒木啓子さん「辛い人がどうすればいいのか、具体的に考えないといけない」「一人一人の力が大事.変だと思ったら言い続ける」
西川美和さん「映画は夢のあるいい仕事だが、自分と同じような生き方やり方を若い人に強いていいのかと躊躇する、連帯を考える時期に来ている」#日本映画のこれから— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
石井千晴さん「自分の娘が映画の仕事をやりたいと言ったら、今だったら考えてしまう.それは悲しいことです.映画制作はすごク楽しくて夢がある仕事です.素直にただそれだけ言える状況になれたらいい」#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから
— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
田中東子さん
JFPに対して、労働組合のあり方などを国際比較研究することを提案.「映画業界のジェンダー格差は特殊なものもありつつ、新聞やテレビといったメディアとの共通の課題がある.他業界を巻き込みながらこの状況を変えていけばいいと思う」#JFP x #TIFF x #CLP #日本映画のこれから— Erina Ito 伊藤恵里奈 USC🇺🇸映画芸術学部客員研究員 (@erinaito_shiba) November 2, 2021
#日本映画のこれから
荒木さんめっちゃいいこと言ってる。
確かに会社員の世界は同質性が非常に高くて、主婦の方のほうがよっぽど広い世界見ていると思います。— Tomonari Kawahara🐾 (@kwhr_lang) November 2, 2021
【番組概要】2021年11月2日(火)20:00-21:30
オンラインシンポジウム「ジェンダー格差、労働環境、日本映画のこれからを考える」
第34回 東京国際映画祭提携企画 主催:Japanese Film Project
Japanese Film Projectが2021年夏に発表したジェンダーギャップ調査では、監督に限らず、撮影・脚本・編集で女性比率が著しく低いことが統計で明らかになりました。ようやく、日本社会全体でもジェンダーギャップ解消が注目を集め始めた昨今、映画業界におけるジェンダーギャップはどういった弊害をもたらしてきたのか? なぜ、ジェンダーギャップを解消するためには、労働環境改善が必要なのか? 今回のセッションでは、映画祭ディレクター、監督、スタッフ、社会学者など、多様な立場のゲストを招き、意見を交わしつつ、問題改善に向けた施策を考えていきます。
*手話通訳・文字支援の情報保障有り UDトーク:(URL準備中)
【Japanese Film Project】https://jfproject.org/
【東京国際映画祭】https://2021.tiff-jp.net/
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