マキノノゾミさんが夏目漱石の小説「虞美人草」を翻案し、西川信廣さんが演出される文学座の新作。2020年に全公演中止になった作品の延期公演です。3/26にアーカイブ配信を拝見しました。上演時間は約2時間45分(休憩15分を含む)。
※レビューは記録程度です。
≪あらすじ≫ http://www.bungakuza.com/gubijin/index.html
時は1973 年。The Beatles、The Rolling Stones、Led Zeppelinといった70年代ロックにどっぷりと浸かり、大人への階段を上っている途中の若者たちが織り成す悲喜こもごも。代議士の息子である甲野欽吾は売れないマニアックなロック雑誌「エピタフ」を刊行している。盟友である宗近、小野、浅井らが編集に携わるという、いわゆる同人誌的な雑誌であった。ある日小野と浅井が「エピタフ」を辞めると言い出す。それと同時に甲野の腹違いの妹である藤尾は司法試験のために勉強中である小野に急接近。しかし小野には郷里に小夜子という許嫁に近い女性がいるのだった。煮え切らない態度の小野に宗近が諭す。「そいつはロックじゃないぜ…」
昭和の敗戦から、やがて高度経済成長の絶頂と終焉に向かう時代のうねりの中で錯綜する若者たち。夏目漱石の「虞美人草」をマキノノゾミが翻案し、熱く描いた青春群像劇!
≪ここまで≫
平体まひろさんが登場すると空気が弾みました。
ここからネタバレします。
今、真面目にならないなら、いつ真面目になるのか。そのように問う場面がありました。私個人の乏しい人生経験から得た教訓ですが、たしかに、生きていれば正念場というものは確実に訪れて、その場でどう振舞うかが人生を左右することはあると思います。そこで「真面目」を選ぶかどうか。この作品では「真面目」を選ぶ人が多かったですね。不格好でも、目的を達成できなくても、その選択をしたことが自分を支えるのだという考え方に共感します。
≪東京都、岐阜県≫
出演
欽吾の父(代議士):早坂直家
小野(東大卒、藤尾と婚約するが、小夜子と結婚):植田真介
甲野欽吾(代議士の長男、ロック雑誌を刊行、肺結核で入院):斉藤祐一
浅井(欽吾とロック雑誌を刊行、会社員になる):細貝光司
宗近(欽吾とロック雑誌を刊行、小野を諭す、藤尾にプロポーズ):上川路啓志
欽吾の継母、藤尾の実母:富沢亜古
藤尾(欽吾の腹違いの妹、米国帰り、女優経験あり):伊藤安那
小夜子(小野の幼馴染み):鹿野真央
甲野家の家政婦:高柳絢子
宗近の妹(欽吾のことが好き):平体まひろ
脚本:マキノノゾミ 演出:西川信廣
美術:奥村泰彦 照明:塚本 悟 音楽:上田 亨 音響効果:中嶋直勝 衣裳:山田靖子
演出助手:五戸真理枝 舞台監督:寺田 修 制作:白田 聡、最首志麻子、田中雄一朗
【発売日】2021/02/17 (全席指定・消費税込)
一般 6,200円 夜割 4,500円(3/9・17の夜公演限定)
ユースチケット 3,800円 (25歳以下)
新宿区民割 5,580円(新宿区在住・在勤の方対象)
夫婦割 11,000円 中・高校生 2,500円
3/13(土)17時の回ライブ映像配信
http://www.bungakuza.com/gubijin/index.html#a2
視聴チケット料金:3,000円(消費税込・別途手数料)
http://www.bungakuza.com/gubijin/index.html
https://stage.corich.jp/stage/110942
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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