演劇ライターの方々の絶賛コメントがTwitterのタイムラインに流れて来たので、ギリギリのタイミングで9/23夜に『(死なない)憂国』のみ映像配信で拝見しました。
【✍️Report✍️】
『MISHIMA2020』開幕&配信!東出昌大、菅原小春、伊原六花らが三島由紀夫作品の新釈で https://t.co/n1MlpiN00f
▶三島由紀夫没後50周年企画で4名のクリエイターが三島作品を舞台化
▶各日2作品オムニバス形式で
▶「PIA LIVE STREAM」にて配信あり#MISHIMA2020— エンタステージ (@enterstage_jp) September 21, 2020
面白い2つの作品ができました。映像やってます。配信じゃなくて、プロジェクションの方。明日が楽日。配信もありますので、ぜひに。https://t.co/dv0XYOWKPK
— Yamada Shimpei (@Shmp_Yamada) September 21, 2020
ここからネタバレします。セリフなどは不正確です。
「音楽ライブで出会い結婚した夫婦がコロナ禍のためにライブに行けなくて辛い」というお話を、記録映像で見ることの辛さ…(9/21夜公演はライブ配信でした)。いえ、内容は面白かったのですが、劇場観劇ができない自分自身と重ねすぎて、そしてパソコンの画面で見ることのわびしさもひとしおで…。
舞台上の俳優に近づくカメラワークで、カメラマンや誰もいない客席が写る場面もありました。無観客上演の映像作品なんですね。ライブ・パフォーマンスを至近距離で録画して中継(配信)する意義がある凝った映像演出でした。「俺たちはライブに行けなくて死にそうだけど物理的には生きてる(まだ死んでないし『憂国』の夫婦のように自害もしない)」「ライブハウスはデッドハウスじゃない」という主張に共感しましたし、私の気持ちを代弁し(ライブ愛のみならず無策の政府に対する批判も炸裂)、励ましてくださったようにも感じました。東出昌大さんも菅原小春さんも素晴らしかったです。いつか生身を拝見したい(涙)。
■ご覧になった方々のツイート
聞きしに勝るおもしろさだった。マインド的には既にコロナに殺されてるライブハウス・ラヴァーの警官・信二と看護師・麗子ペアは、物理的にだけでも死なないことを選択し、その決断を三島に突きつける。突き刺さる切実な言葉の数々はLIVE HAUSの@YuSuganamiさんのよう。まだ配信で見られるのでぜひ! https://t.co/8VxFXjTGQm
— NatsumeDate (@NatsumeDate) September 22, 2020
ほんと、「とにかく面白い!」のですよ。配信は劇場中継ではなく配信用に別撮りしたそうで、また別の趣とか。23日いっぱい。滑り込めるか!? https://t.co/C4Xao073XV
— NatsumeDate (@NatsumeDate) September 23, 2020
再演熱望ですが、まずは配信延長してほしいですよね。梅芸さん@umegei_jp お願いしま~す! https://t.co/lX43y9uKze
— NatsumeDate (@NatsumeDate) September 23, 2020
まだ配信で見られるそう!
ハッとする演出がいくつもあり、直接的な台詞はコロナ禍だからこそ生きる。でもそれをもまた滑稽にする演出の妙。これはもしかしたら映像配信で観るにも良い作品かもしれない。『MISHIMA2020』>『(死なない)憂国』@日生劇場
演出:長久充、出演:東出昌大、菅原小春 https://t.co/XLIDejYjcU— Momoko Kawano (@momo_com) September 22, 2020
これ、有料配信(2800円)が今日いっぱい見られるのでもう一押ししておきます。とにかく面白い!週末には『班女』の組も配信になるけど、もう少し長期オンデマンドにならないかな……
長久允演出『(死なない)憂国』@日生劇場(2020年9月21日) https://t.co/jdHqg8ruzN— Miho Morioka 森岡実穂 (@MoriokaM) September 23, 2020
『橋づくし』『(死なない)憂国』配信は本日23日(水)23:59まで。2800円。
MISHIMA2020 公式ページhttps://t.co/clae6Neo8A
一応ぴあの配信チケットページも直リン。https://t.co/WLeEYTfOJC— Miho Morioka 森岡実穂 (@MoriokaM) September 23, 2020
「(死なない)憂国」、洗練されてるとは言えないかもしれないけど、とにかくつらくてとにかく面白かった。ライヴエンタテイメントにかかわる人みんなにおすすめしたい。あの、このまま舞台に行けないまま腐っていくんだろうかみたいなイヤな気持ちがほんとに切々と表現されてる。
— saebou (@Cristoforou) September 21, 2020
この『(死なない)憂国』、本当にめちゃくちゃ好みでした。見られて良かった。/ライヴエンタテイメントが見られないつらさをそのまま憂える~三島由紀夫没後50周年企画『MISHIMA2020 憂国/橋づくし』 – Commentarius Saevus https://t.co/O7k56Cs47f
— saebou (@Cristoforou) September 22, 2020
『(死なない)憂国』すごくよかった。ライブハウスでもみくちゃになって汗まみれ汚れまみれになって生を実感していた二人の男女が、コロナで生きている実感を得る手段から切り離される。職業柄、感染を巡る政治性に気づかされてしまう二人は、氷結を注入してゾンビのように憂えて日々過ごす。
— 辻佐保子/Sahoko TSUJI (@2Gsahoko) September 23, 2020
『(死なない)憂国』けれども、二人は自決はしない。ゾンビでもない。生きているから。狭いライブハウスで汗と汚れでぐちゃぐちゃとなって他者と密着する日々を手繰り寄せようと踊る。アクチュアルな『憂国』。最後のカメラの引きまで良かった。
— 辻佐保子/Sahoko TSUJI (@2Gsahoko) September 23, 2020
『(死なない)憂国』は、原作の持つ、今となってみればキャンピーな夫婦像・女性像にツッコミを入れ、回顧して取り戻すべき対象に疑問を投げかけてる点でも良かった。そしてガチャガチャしたカメラ!作品に合っていてこれは良かった。(OVに届けたいこの思い)
— 辻佐保子/Sahoko TSUJI (@2Gsahoko) September 23, 2020
配信で見た、#MISHIMA2020『(死なない)#憂国』がとても良かった。
演出の #長久允 さんって誰だ!?と、経歴知っていろいろ納得。配信映像として面白かった。途中で黒入っちゃうノイズ感も含め。日生劇場で生で観たらどうなのか分かんないけど。
作中のレイヤーの重ね方、キャスティングも良かった。— 杉原邦生 Kunio Sugihara (@kuniooooooooo) September 23, 2020
いま、三島を扱うということ、いま、演劇をやるということ、いま、社会に向けてつくるということ、いずれにもきちんと応答があった。こうでなくちゃ!すごく良い刺激もらった。
— 杉原邦生 Kunio Sugihara (@kuniooooooooo) September 23, 2020
↓2020/10/05加筆
writtenafterwards が衣装を担当致しました舞台『(死なない)憂国』のアンコール配信が決定致しました!
微力ながら素晴らしい作品に携われたこと心より感謝申し上げます。
皆さま是非ご覧ください!
作 ・演出 : 長久允
出演 : 東出昌大
菅原小春https://t.co/0K7aOnez4S pic.twitter.com/vZ8LRcQD0r— writtenafterwards (@writtenbystudio) October 1, 2020
writtenafterwards が衣装を担当致しました舞台『(死なない)憂国』のアンコール配信が決定致しました!
微力ながら素晴らしい作品に携われたこと心より感謝申し上げます。
皆さま是非ご覧ください!
作 ・演出 : 長久允
出演 : 東出昌大
菅原小春https://t.co/0K7aOnez4S pic.twitter.com/vZ8LRcQD0r— writtenafterwards (@writtenbystudio) October 1, 2020
『(死なない)憂国』53min
出演 東出昌大、菅原小春
音楽 NATURE DANGER GANG、Have a Nice Day!他
衣装 writtenafterwards
作演出 長久允
inspired by 憂国/三島由紀夫日生劇場にてワンカットで撮影した短編映画だと思ってぐらんください。https://t.co/RFH6wevr5m
作品について。↓(画像) pic.twitter.com/qkkt9YzfkI
— ナガヒサ makoto nagahisa (@nagahisa) September 30, 2020
今回のアンコール配信では、特典としてこの舞台の台本もお渡ししています。一見言い間違いに見えるセリフも全部台本通りなのだと気づいていただけると思います。
写真は原作の『憂国』です。原作では雪が降っていました。2020年は何が降るのか。ロフトにあつまる加納も本間も山口も原作にもいます。 pic.twitter.com/Qe9FRNZTTB
— ナガヒサ makoto nagahisa (@nagahisa) October 1, 2020
9月21日(月祝)‐22日(火祝)
『橋づくし』
出演:伊原六花 井桁弘恵 野口かおる 高橋努
作・演出:野上絹代
『憂国』(『(死なない)憂国』)
出演:東出昌大 菅原小春
作・演出:長久允
9月26日(土)‐27日(日)
『真夏の死』(『summer remind』)
出演:中村ゆり 平原テツ
作・演出:加藤拓也
『班女』近代能楽集より
出演:麻実れい 橋本愛 中村蒼
演出:熊林弘高
原作:三島由紀夫
美術:杉山至
照明:吉本有輝子(憂国/橋づくし)・笠原俊幸(真夏の死/班女)
音響:長野朋美
映像:山田晋平
衣裳:原まさみ(橋づくし/班女)・writtenafterwards(憂国)・鈴木成実(真夏の死)
ヘアメイク:国府田圭
演出助手:加藤由紀子
舞台監督:齋藤英明・大刀佑介
宣伝:吉田プロモーション
一般発売日2020/9/13(日)
S席 8,000円 A席 6,000円 (全席指定・税込)
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
オンライン配信 2800円
【日程】
『橋づくし』/『憂国』 9月21日(月)20:00
『真夏の死』/『班女』 9月27日(日)16:00
アーカイブ配信期間
21日(月)配信公演終演後~23日(水)23:59まで
27日(日)配信公演終演後~29日(火)23:59まで
オンライン配信スタッフ:鈴木健太(クリエイティブディレクター) 田中せり(アートディレクター・グラフィックデザイナー)
https://www.umegei.com/mishima2020/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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