時間が前後しますが、5月14日に「緊急事態舞台芸術ネットワーク」が発足しました。同ネットワークの公式サイトには支援策などもまとめられていますので、舞台芸術関係者の皆様はどうぞ随時ご確認ください。※5月21日~22日の「WeNeedCulture」の活動記録もよかったらどうぞ。⇒【コロナ禍64】
※2020/06/29に公開しました。
「緊急事態舞台芸術ネットワーク」( 英語名:Japan Performing Arts Solidarity Network)はこのほど、ホームページを開設しました。舞台芸術界の話し合いの場として互いに連携し協力します。また業界の支援策を発信してまいります。https://t.co/QBB6sKHUqn
— 緊急事態舞台芸術ネットワーク(JPASN) (@j_p_a_s_n) May 14, 2020
舞台作品を創作する有名企業や公立劇場が多数、名を連ねています。100年に1度とも言われる災害下で、ジャンルや規模を超えて集結してくださったんですね。私が会員になっている「舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)」も賛同団体です。小さな声も大切ですが、まとまった大きな声として舞台芸術業界の窮状や要望を発信することは、今、最も必要なことだとも思います。一観客として非常に嬉しく、心強く思っています。ありがとうござます。
【📌News📌】
億単位の損失も氷山の一角・・・演劇の「中止・延期による損害額に関する緊急調査」に見える深刻な実態 https://t.co/UEVYxN3DM6
※本記事は「緊急事態舞台芸術ネットワーク」による調査結果を元にしています
— 😷エンタステージ😷 (@enterstage_jp) May 14, 2020
同ネットワークの立ち上げおよび運営に、骨董通り法律事務所の福井健策弁護士が携わっていらっします。福井さんは著作権の専門家としても有名で、舞台芸術業界で知らない人はいないのでは…とも思います(⇒実績)。昨日5月27日より、同ネットワークとの協議も踏まえた、経済産業省による補助金「コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金(最大5,000万円/予算878億円)」の公募が始まりました(⇒福井さんのツイートより)。音楽、演劇、ミュージカル、伝統芸能なども幅広く対象となっています。
【公募】【J-LODlive】コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金(経済産業省令和2年度「コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金」(約878億円)
無観客公演等の収録映像を活用した動画制作・海外配信を支援。本日より公募開始。演劇、ダンスも対象です。https://t.co/cEPNfie1ts— hsnatk (@hisanoatsuko) May 27, 2020
【コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金】
昨日5月27日から公募開始
補助率1/2
最大5,000万円補助
コロナの影響で公演と延期・中止した事業主様対象
無観客公演、動画制作、海外配信等を支援。
今後実施する無観客公演、ライブ、配信の費用の一部を補助https://t.co/CF8JDzJTjR
— 税理士 中村太郎 (@zeikin) May 28, 2020
5月27日には第二次補正予算案に、総額で560億円規模の芸術関係者への支援策が盛り込まれました。これも当事者の声が届いた成果だろうと思います。本当にありがとうございます。
「芸術関係者に最大150万円 政府支援策、計560億円」
一歩前進ですが、ライブ・エンタメ関係の損失は5月末までに推計3300億円といわれます。イベント自粛は、最も早くから始まり、最も遅くまで続きます。支援の強化・継続が必要です。https://t.co/KVcbtgcriz— 志位和夫 (@shiikazuo) May 27, 2020
二次補正で文化芸術・スポーツ関係者への新たな支援策との報道。
「活動の継続や稽古、公演準備、感染防止対策などに対し、個人や小規模事業者に最大で150万円を支援」とあり、ようやく分野ごとの必要に応じた支援が政策に。
本来必要な自粛とセットの補償も引き続き求めたい。https://t.co/h5NhOgaE49— 山添 拓 (@pioneertaku84) May 26, 2020
勝手ながら4月上旬から、福井さんのツイートをこちらに転載してきました。5月14日からこれまでのツイートを以下に転載します(随時加筆するかもしれません)。
■5月14日:緊急事態舞台芸術ネットワーク誕生
立ち上がりました。劇団四季、新感線、ネルケ、文化村、パルコ、吉本、東宝、松竹、ホリプロ、アミューズ、シス・カンパニー、NODA・MAP、大人計画など約40団体。呼びかけは続いており、恐らくこれだけ横断的に集まるのは初めてではないか。
>緊急事態舞台芸術ネットワークhttps://t.co/cRcIEq8L1B— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 14, 2020
損害額の緊急調査を担当しました。イベント界は、早期に突然の中止要請を受けたことから、団体規模に比べて損害が極めて大きい。数万以上の動員が見込まれた16団体の5月末までの公演に絞っても、ほぼ全てが億単位の損害、赤字10億円以上が5社。継続困難などの回答が、4割。https://t.co/FE13RgnMBS
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 14, 2020
中小規模の公演の損害の深刻さは全くこれに劣らないし、また6 月以降の中止・延期公演も極めて多いため、この損害額はごく一部に過ぎない。
政府の再開ガイドラインも公表されるが、舞台やコンサートの再開は社会で一番最後とも予想される中、現状は極めて危機的。未来のために、何が出来るか。— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 14, 2020
こちら、総額についてご質問がありました。集計が済んだ16団体のみ、2~5月の自主中止だけで、合計約3000ステージ、赤字160億円超です。1団体平均で200ステージ中止、ほぼ全額払い戻し、経費損失10億円。
これが起きたこと。その全てのステージに、作り手とファン達の思いがありました。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 14, 2020
様々な現場支援策や、クラファンなどファン達が支えられる活動へのリンクは、「支援策」に。かなり突貫工事でしたが、今後、どんどん充実されて行く予定です。https://t.co/cRcIEq8L1B
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 14, 2020
ひとつ大事なことを書き漏らしました。昨日挙げた団体に、何より芸劇・彩の国・ゴーチ有志の事務局、そしてHP・SNS突貫工事の @taku___ さんが、縁の下の力持ちでした。
お疲れ様でした。そしてこれから、ですね^^— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 15, 2020
■5月18日
「緊急事態舞台芸術ネットワーク」の設立と緊急調査、たくさん報道頂き、感謝です。こちらは今朝の「おはよう日本」ですね。
>演劇事業の継続 主催団体など約4割が「困難」か「大幅縮小」 | NHKニュース https://t.co/f7FXMvJPoo
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 18, 2020
事務局の報告では、当初3日間のHPのアクセスでトップページの次にアクセスが多かったのは、この「支援したい」のページだったとのこと。
ネットワークでは現在寄付は受け付けていませんが、どうぞここでリンクした各活動をご覧ください。https://t.co/pS6tdTxjdR— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 18, 2020
■5月20日:著作権法改正案の国会審議で参考人に
昨日は、色々なことが前に進んでうれしい日だった。
今日は、不吉な電話がかかって来た。例の、「余人をもって代えがたい」という言葉がくっ付いてるタイプの頼みごとだ。「お腹が痛い」で乗り切ろうとしたが、ダメかもしれない。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 15, 2020
人工知能(AI)の登場で、著作権はその存在意義を問われています。AIで大量にコンテンツが作られるようになり、著作権によって創作活動を経済的に支えるモデルが崩れつつあるからです。現在の課題について、AIと著作権の関係に詳しい福井健策弁護士に聞きました。https://t.co/iKSZgDtEPv
— 毎日新聞 (@mainichi) May 16, 2020
明日、著作権法改正案の国会審議に参考人で呼ばれることになりました。そんな時間も能力もないと抗弁しましたが、ダメでした。与野党共通指名だそうです。
こうなればいっそ、法案だけでなく、ポストコロナが見通せるような今後の著作権の方向性についても話して来ようと思います。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 19, 2020
国会。質疑だけで100分。アーカイブ、非営利配信とオプトアウト、オンライン教育など、ポストコロナの著作権について自由に話させて頂いた。ライブイベントの危機についても質問頂き、支援を訴えたところ党派を超えて拍手が起きたのは胸が熱かった。
でも次からもう少し早く予告して呼んで欲しいけど。— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 20, 2020
■5月28日:経済産業省「コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金(通称:J-LODlive 読み:ジェイロッドライブ)」/約878億円
応募期限:2021年1月29日
※期限前であっても、補助金の予算がなくなり次第、終了。
ついに要項公開。現時点では規模・限度額ともに最大のライブイベントの再開・発信支援です。
限界もあり、現在の苦難を全て救うには届きませんが、ネットワークでは公表後できる限りの要望と協議を続けました。ひとりでも多くの関係者が、この制度で救われることを願います。https://t.co/I8dOOQf82i— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 28, 2020
コロナの影響で公式説明会が開催されないため、まもなく、下記緊急事態ネットワークのHPにできるだけ詳しい解説をアップします。また、来週以降、オンラインの説明会を連続で開いて行く予定です。
>J-LODlive補助金https://t.co/K1tDxyzZHZ— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 28, 2020
載せました。55頁の要項を急きょ、寺内・田島弁護士とできる限り平易に解説したつもりです。
現時点で最大規模のライブイベント再開・発信支援策。ひとりでも多く、この制度で救われることを願っています。@taku___ さん、突貫作業ご苦労様さまでした^^>J-LODlive補助金https://t.co/oc9HKzZjvl
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 28, 2020
少し、疲れましたね。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) May 28, 2020
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