演出家の稲葉賀恵さんのツイートと、それに関連するツイートを転載します。(私の記憶によると)稲葉さんは以前にも同じ趣旨の発言をされたことがあり、私はとても嬉しく思っています。
その役者、チケット売れるの?有名?
その作品客入る?ウケる?いや知らんけど、
今伝えるべき作品を
信頼している役者と創りたい
ただそれだけでありますなぜなら大事なことなのでもう一度言うのですが役者はモノじゃないし、私たち使い捨て商品を作っているわけではないからですこのやろー!
— KAE INABA (@kae_peony) November 14, 2019
私が今、あらためて書くことでもないのですが、チケットが売れることが約束されている人気者の舞台出演は、興行が成立するための重要な要素です。プロデュース公演の最重要項目と言ってもいいのかもしれません。しかしながら、それを最優先にすると作品の品質が下がり、面白くなくなってしまう…。よくあることだと思います。
私は特に俳優を重視する現代演劇ファンでして、出演者の顔ぶれで観る作品を選びがちです。舞台出演経験の少ないアイドルが主演する大規模公演は、観に行かないことが多いですね。選り好みができるのは、公演数の多い東京に住んでいるからでもあると思います。ただ“私の好きな俳優”はものすごく少ないので、俳優だけで厳密に選んだら月1本も観られないかも…。たいていは我慢して劇場に行っています(だから俳優養成が最優先)。
フォロワー数とか聞かれても知りません。僕はその人のツイート自体に興味があるわけでなく、役者としてのその人に興味があってご一緒したいだけだから。
— OHSAWA Yu (@ohsawayu) November 14, 2019
その通りです
— KAE INABA (@kae_peony) November 15, 2019
演出家 稲葉賀恵が言っとります↓ https://t.co/BS7gKx2Ynd
— 吉原光夫 (@mitsuoYoshihara) November 15, 2019
もちろん興行面が大事なのは百も万も承知ですが、どこまで行ってもこのマインドは忘れちゃいかんと思うのです
— KAE INABA (@kae_peony) November 15, 2019
そうだね。
そして、俳優自身も、己が動員する為のコマではなく、作品を現代に伝える為のピースの一つであることを理解し、その為に日々鍛錬を行わないとな〜 https://t.co/cQOpOsJQIS— 吉原光夫 (@mitsuoYoshihara) November 15, 2019
稲葉さんは文学座所属の演出家で、新国立劇場で『誤解』を演出されました。そういえば大澤遊さんも新国立劇場の「こつこつプロジェクト」に参加されていますね。大澤さんは小川絵梨子演出作の演出助手をよく担当されています。稲葉さんは吉原光夫さんが出演された小川絵梨子演出『ビューティー・クイーン・オブ・リナーン』に演出部としてかかわっていらっしゃいました。
演出家さんの手で私を変えてほしいですとかいう人が、意味が分からないけど、いる。その時点でその人、変わる気がない。作品作りはお互いフェアでもっと仕事だと思う。
あなたの精神修行に付き合う気は無い。— KAE INABA (@kae_peony) October 18, 2019
~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガ↓も発行しております♪