2/28から開幕するオペラ『イェヌーファ』のゲネプロを拝見。以下、ツイートを転載します。
⇒CoRich舞台芸術!『イェヌーファ』
新国立劇場オペラ『イェヌーファ』①。友人の勧めで早くからチケット確保してたけど、ご縁あって本日ゲネプロを鑑賞。25分、20分の休憩含む約3時間。タイトルロールの若い女性と、その父の後妻(継母)との対比鮮やかな愛憎ドラマ。涙した…。 pic.twitter.com/1QLCNJJ4iG
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年2月25日
↓2016/02/28加筆
新国の《イェヌーファ》の予習にどうぞ。昨日FBに投稿した12年前の二期会上演時のプログラムの文章、日本ヤナーチェク友の会のサイトに掲載していただきました。
「演出が照らし出す、女性たちのさまざまな相貌 -《イェヌーファ》を観る前に」 https://t.co/dIsBEIQEUc— Miho Morioka 森岡実穂 (@MoriokaM) 2016年2月26日
『イェヌーファ』②クリストフ・ロイ演出は洗練かつ雄弁。抽象化された白い箱の中で物語が展開し、閉塞感と開放感の両方が際立って、空気が濃密。スマートに可動する装置でメッセージが明確。約百年前の作品だけど衣装は現代風。描かれる世間、親子、男女は今とぴたりと重なる。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年2月25日
『イェヌーファ』③黒装束の継母(ジェニファー・ラーモア)はまるでブラックホール。負の感情を吸い込み爆発させる。自分を追い詰め孤立する姿が切実で、演技にも歌にも感動。音楽は人物の心情に沿うタイプで優しく温かい。無音の時間は演劇的効果絶大(私は音楽には全く詳しくないですが)
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年2月25日
『イェヌーファ』④1904年チェコ初演のヤナーチェク作曲オペラで、演出はドイツ人。出演者の国籍は独、米、伊、日。チェコ語で歌えるオペラ歌手は貴重とのこと。2012年ドイツ初演版キャストがほぼ揃った贅沢な国際共同製作。オペラは国境を越えるのが前提なのだなぁと今さら改めて感じ入る。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年2月25日
『イェヌーファ』⑤2/28昼、3/2夜、3/5昼、3/8夜、3/11昼の5回。2回の休憩含む約3時間。回によりS席27000円、A席21600円、B席15120円、C席8640円の残席あり。Z席(当日券)はサイトでご確認を⇒ https://t.co/eqt0yRoOgm
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年2月25日
『イェヌーファ』⑥アカデミック・プランに登録すればS席2万7千円が25歳以下は5千円!26~39歳は1万1千円!各公演前日17時までの販売で要登録。https://t.co/4869zdYGFW オペラ未体験の若い方、デビューしてみて下さい!おしゃれして行くと尚楽しいかと♪ 完
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年2月25日
≪あらすじ≫ 公式サイトより http://www.nntt.jac.go.jp/opera/jenufa/story/
第1幕
製粉所を経営するブリヤ家の孫娘イェヌーファは、従兄で製粉所の若き当主シュテヴァと結婚予定。実は密かに彼の子を身籠っている。徴兵検査から戻ったシュテヴァは酔って大騒ぎ。そこにコステルニチカ(教会の女性)と呼ばれるイェヌーファの継母が現れ、「ブリヤ家の男は酒飲みで苦労するから、結婚はシュテヴァが1年間酒を絶ってから」と命じる。
不安になるイェヌーファにシュテヴァは「君のバラ色のりんごのような頬はこの世で一番美しい」と褒める。その様子をラツァが見ていた。シュテヴァと異父兄弟のラツァも彼女を愛している。「シュテヴァが彼女の頬しか見ていないなら、それが消えると……」そう思ったラツァはナイフで彼女の頬を切ってしまう。
イェヌーファの妊娠を知ったコステルニチカは、彼女を家に隠し続ける。そして1週間前に男児が誕生。体調の悪いイェヌーファが眠る間に、コステルニチカはシュテヴァを呼び出す。彼は、「バラ色のりんごの頬も消え、性格も変わった彼女とは結婚できない、村長の娘カロルカと婚約した」と言い、金を置いて去る。その後ラツァが来てイェヌーファとの結婚を懇願。ならば、とコステルニチカは赤ん坊のことを打ち明けるが、葛藤するラツァを見て、「でも死んだ」と嘘をつく。嘘を誠にするためコステルニチカは赤ん坊を抱いて外に出る。目覚めたイェヌーファは、「熱で2日寝込んだ間に息子は死んだ、シュテヴァは別の女と結婚する」と言われ呆然。ラツァは彼女に結婚を申し込む。
第3幕
イェヌーファとラツァの婚礼の日に、用水路の氷の下から凍った赤ん坊が発見される。それはイェヌーファの息子だった。人々はイェヌーファを責めるが、コステルニチカが自分の仕業だと告白する。大きな不幸を背負ったイェヌーファはラツァに別れを告げるが、それでも共に人生を歩みたいとラツァは言う。
2人は苦難を乗り越え、共に生きていくことを誓うのだった。
≪ここまで≫
【出演】ブリヤ家の女主人:ハンナ・シュヴァルツ
Stařenka Buryjovka : Hanna Schwarz
ラツァ・クレメニュ:ヴィル・ハルトマン
Laca Klemeň : Will Hartmann
シュテヴァ・ブリヤ:ジャンルカ・ザンピエーリ
Števa Buryja : Gianluca Zampieri
コステルニチカ:ジェニファー・ラーモア
Kostelnička Buryjovka : Jennifer Larmore
イェヌーファ:ミヒャエラ・カウネ
粉屋の親方:村松恒矢(萩原潤の代役・ゲネプロのみ)
村長:志村文彦
村長夫人:与田朝子
カロルカ:針生美智子
羊飼いの女:鵜木絵里
バレナ:小泉詠子
ヤノ:吉原圭子
指揮:トマーシュ・ハヌス
演出:クリストフ・ロイ
合唱指揮:冨平恭平
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団
芸術監督:飯守泰次郎
美術:ディルク・ベッカー
Scenery Design : Dirk Becker
衣裳:ユディット・ヴァイラオホ
Costume Design : Judith Weihrauch
照明:ベルント・プルクラベク
Lighting Design : Bernd Purkrabek
振付:トーマス・ヴィルヘルム
Choreographer : Thomas Wilhelm
演出補:エヴァ=マリア・アベライン
Revival Director : Eva-Maria Abelein
S席27000円、A席21600円、B席15120円、C席8640円 D席5,400円 Z席1,620円
25歳以下の方はS席が5,000円で、26歳~39歳以下の方はS席が11,000円(アトレ会員は10,000円)でチケットをご購入いただけます。
各公演前日17:00まで販売。限定公演日のみ。1人1枚。限定枚数。要登録。
○高齢者割引(65歳以上)・学生割引5%割引ボックスオフィス(窓口・電話)、チケットぴあ一部店舗のみ取扱。要年齢証明書または学生証。
○ジュニア割引(中学生以下)20%割引ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、チケットぴあで取扱。入場時年齢確認あり。
○当日学生割引50%割引公演当日朝10:00より残席がある場合のみボックスオフィス窓口、チケットぴあ一部店舗で取扱。要学生証。
○障害者割引20%割引ボックスオフィス(窓口・電話)のみ取扱。要障害者手帳等。
未就学児童は入場不可。
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/jenufa/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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