個人的にサーカスが苦手なので、題名を見て敬遠していたのですが、本当は「アナログ手法のパフォーマンス」だったと知り、早速予約!
⇒【直轄プログラム見どころ紹介:その2】 ステレオプティックと『ダーク・サーカス』のこと (横山ディレクター)
楽しかった〜!たった2人で影絵、サンドアート、アニメ等を切り替え生演奏も楽器も大活躍。技術、発想に感服♪ブラックユーモアが小気味よい芸術的な55分。一般3500円、全席自由。7歳以上推奨。友達、親子、恋人同士で是非!あと3ステ!
10/28(日)13:30/18:30
10/29(月)16:00https://t.co/SiDKAfiGRV pic.twitter.com/P9ql2eHoUU— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2018年10月27日
※レビューは2018/10/31に公開。
≪あらすじ≫ 公式サイトより
「いらっしゃい、いらっしゃい、不幸になりにいらっしゃい!」
アブないサーカス団の一夜限りの公演を描く、圧巻の超ローテク・お絵かきパフォーマンス!
いかにもさびしげな町に、突如巨大な怪しいサーカス小屋が出現。空中ブランコ乗りは手を滑らせ、猛獣使いは猛獣に追われ・・・。アブないサーカス団の、一夜限りの公演。だがある芸をきっかけに、その不幸な運命が逆転する瞬間が訪れる・・・。
子どもが教室の隅でニヤニヤするような、大人が子どもの頃の残酷さを思い出すような、スリリングでブラックユーモアたっぷりの物語。有名絵本作家ペフが本公演のために書き下ろしたもの。
一人は木炭画、砂絵、水絵、影絵、アニメーションなどさまざまな手法を使ってイメージを作っていき、それが昔なつかしいOHPプロジェクタで大スクリーンに投影され、もう一人がいくつもの楽器を同時に生演奏。この極めてローテクなパフォーマンスから、スリリングな物語が立ち上がっていく。観客は物語に身を任せてもいいし、テクニックにしびれてもいい。(二度観るのもお勧め。)
構想・製作2年ののち、アヴィニョン演劇祭で初演されて絶賛を浴び、ロンドン、チューリッヒ、ローマ、香港など世界各地でツアー中の話題作。
≪ここまで≫
2018年11月のメルマガに載せるコメントを転載します。同年10月のベスト3にランクインしました。
楽しかった~!たった2人で影絵、サンドアート、アニメ等を切り替え、
生演奏も楽器も大活躍。確かな技術と愛ある挑戦的な発想に感服。
ブラックユーモアが小気味よい。クラウン(=ピエロ)に象徴される、
無数の実演家たちへの敬意と鎮魂をしたためた芸術的な55分。
7歳以上の親子、友達、恋人同士とどうぞ。日本各地でのツアー希望!
ここからネタバレします。
空中ブランコ乗りは落ちて死んじゃうし、猛獣使いはライオンに食べられちゃうし、ナイフ投げの達人は標的の人を殺しちゃうし…。「お客様を必ず不幸にする、1日限りの出し物」というキャッチコピーは、パフォーマー(実演家)が死んじゃうからなんですね。
野球ボールのような小さな玉を使う人物が飛び入りし、上に投げた玉が自分の頭に当たって死んでしまいます。彼が流した血は丸い玉となり、それはやがてピエロの鼻となって、誰もの記憶に残ることになりました。
実演家は観客を楽しませ、喜ばせ、または悲しませたり、怒らせたりするために、身を粉にして芸を磨き、時には死を覚悟して技を披露します。その場に生まれ、その場で消えてしまう実演芸術に人生を懸ける人々に対して、自らの実演をもって報いる素晴らしい作品でした。
上演言語:ノンバーバル(一部、日本語)
作・出演:Stéréoptik ステレオプティック(ロマン・ベルモン、ジャン=バティスト・マイエ
東京芸術祭直轄プログラム
原作:ペフ
舞台監督:アルノー・ヴィアラ、フランク・ジャモン
製作:ステレオプティック(Stereoptik)
共同製作:レクタール/ヴァンドーム公立舞台、ジャン・アルプ劇場/クラマール公立舞台、ル・パッサージュ劇場/フェカン公立舞台、ブーロワールのエピダウロス劇場/ジャメ203劇団
後援:アゴラ劇場/エヴリー=エソンヌ国立舞台、レシャリエ/サン=タジール、パリ・ヴィレット劇場、MJCモンメリー・マドレーヌ・ルベリウー/クレテイユ
総合ディレクター:宮城聰
直轄事業ディレクター:横山義志
〈東京芸術祭直轄プログラム〉
主催:東京芸術劇場、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
共催:合同会社syuz’gen
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
一般(前売)/ 自由席(整理番号付)3500円
U29(前売)/ 自由席(整理番号付)2000円
一般(当日)/ 自由席(整理番号付)4000円
U29(当日)/ 自由席(整理番号付)2500円
※推奨年齢7歳以上。本作品は暗い場面、音のある少し怖い場面などがあるため7歳以上の方を対象としています
※29歳以下は公演当日要年齢証明書
※車いすで観劇をご希望の方は東京芸術劇場ボックスオフィス(TEL:0570-010-296 [10:00~19:00、休館日を除く] )までお問合せ下さい
※チケットは1人2枚まで
http://tokyo-festival.jp/2018/program/1703/
https://stage.corich.jp/stage/94903
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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